timelesz篠塚大輝、『めざましテレビ』での試練――「不謹慎ギャグ炎上」が示した重圧と今後の課題
ニュース要約: timeleszの篠塚大輝はデビュー9ヶ月で『めざましテレビ』のマンスリープレゼンターに抜擢されたが、最終出演日に披露した童謡の替え歌ギャグが「不謹慎」として炎上した。この異例の抜擢と炎上騒動は、彼がトップアイドルとして乗り越えるべき、社会的な責任の重さと未熟さを露呈した試練となっている。
【深層】timelesz 篠塚大輝、朝の顔としての試練――『めざましテレビ』抜擢と「一発ギャグ炎上」が示した波紋
2025年11月、日本の朝の情報番組の代名詞とも言えるフジテレビ系『めざましテレビ』に、大きな注目を集める新星が登場した。人気アイドルグループtimeleszの新メンバー、篠塚大輝(23)である。
彼は11月のマンスリーエンタメプレゼンターとして、週に一度、朝の生放送に単独で出演するという大役を任された。しかし、その華々しい抜擢の裏で、彼の異色の経歴と、最終出演日に披露した「あるギャグ」が、視聴者の間で大きな波紋を呼んでいる。
異例の「飛び級」デビュー、朝の顔への大抜擢
篠塚大輝のキャリアは異色だ。彼は約1万9000件の応募が集まったオーディションを勝ち抜き、2025年2月にtimeleszに加入したばかり。ジャニーズJr.のような下積み期間を経ずにデビューを果たした、いわば「飛び級」のメンバーである。
その彼が、デビューからわずか9ヶ月という異例のスピードで、朝の帯番組の顔として抜擢された。担当した役割は多岐にわたる。6時台の最新エンタメ紹介から、若者トレンドを扱う「イマドキ」、さらには生原稿読み、食リポ、そして7時台以降はMCとして番組終了まで進行を担う重責だ。
生放送の緊張感の中で、彼は「皆さんの1日の活力になるような楽しい情報をお届けできたら」と意気込みを語っていた。バラエティ番組での経験も豊富で、持ち前の明るさで朝のスタジオを盛り上げようと奮闘する姿は、多くのファンから「成長を感じる」「朝から元気をもらえた」と好意的に受け止められていた。
ネットで先行した「ゴリ押し」批判の背景
その一方で、彼の急速な露出に対して、一部の視聴者からは厳しい視線も向けられていた。
篠塚は『めざましテレビ』以外にも、冠番組や人気クイズ番組のシーズンレギュラーを務めるなど、短期間で多くのレギュラーを獲得している。その状況に対し、SNSではデビュー直後から「ゴリ押しではないか」という批判が先行していた。
下積みゼロの「飛び級」メンバーであるため、彼の言動は時に「素人ムーブ」として悪目立ちしてしまうこともあった。アイドルとしての完璧さが求められる一方で、情報番組のプレゼンターとしては視聴者に近い「親近感」も必要とされる。この難しいバランスの中で、彼には他のアイドル以上に高い即応性が求められていたと言えるだろう。
最終出演日に飛び出した「不謹慎ギャグ」の波紋
そして、そのプレッシャーが頂点に達したのが、11月18日の最終出演日だった。
番組の終盤、共演者から一発ギャグを求められた篠塚は、童謡『大きな古時計』の替え歌を披露した。その歌詞は「今はもう動かないおじいさんにトドメ~」というものであり、彼は殴りかかるようなポーズ付きでそれを歌い上げたという。
生放送直後、ネット上では大きな波紋が広がった。視聴者からは「倫理観が欠如している」「朝の番組で不謹慎すぎる」「スタジオの空気が一瞬で変わった」といった批判が殺到。「放送事故寸前だ」と指摘する声まで上がり、件のギャグは瞬く間に炎上騒動となった。
アイドルのバラエティ担当としては、時にリスクを冒してでも笑いを取りに行く姿勢が求められる。しかし、それは国民的な情報番組である『めざましテレビ』の、しかも朝という時間帯、そして高齢者層も視聴する環境下では、許容されなかった。彼の若さゆえの未熟さ、そして、生放送における瞬時の判断ミスが露呈した形となった。
試練を乗り越え、トップアイドルとしての自覚へ
今回の件は、篠塚大輝がアイドルとして、そして公の場に立つ人間として、大きな試練に直面していることを示している。
彼が今後、トップアイドルグループtimeleszの一員として活動していくためには、バラエティ力だけでなく、コンプライアンス意識や、視聴者全体の感情を読み取るアンテナが不可欠だ。
デビューからわずか9ヶ月で朝の顔に抜擢された彼は、多くの経験を積んだ一方で、社会的な責任の重さも痛感したに違いない。今回の炎上を糧とし、彼がどのように「自分らしさ」を見つけ、未熟さを乗り越えて成長していくのか。若き新星の今後の活躍には、期待と同時に、より一層の注目が集まっている。