大阪公立大病院の看護職員を停職3か月処分 通勤手当不正受給と駐車料金91万円未払い
ニュース要約: 大阪公立大学医学部附属病院の看護職員が通勤手当5万1200円を不正受給し、病院駐車場のサービス券を不正取得するなどして駐車料金91万8500円を支払っていなかった問題で、公立大学法人大阪が停職3か月の懲戒処分を発表しました。法人は管理体制の見直しと再発防止を表明しています。
大阪公立大学医学部附属病院(大阪市阿倍野区)に勤務する看護職員が、通勤手当の不正受給や病院駐車場の無断利用をしていたとして、公立大学法人大阪から停職3か月の懲戒処分を受けていたことが28日、分かった。法人が同日発表したもので、支払われていなかった駐車料金は91万円を超えるとされ、波紋が広がっている。
発表によると、職員は公共交通機関を使って通勤するとして通勤手当を申請していたが、ことし1月から8月にかけて実際には自動車で通勤していたという。不正に受け取った通勤手当は5万1200円に上る。
さらに職員は、通勤での利用が認められていない病院の駐車場を無断で使用し、ことし3月以降は院内の発券機を自ら操作してサービス券を不正に取得していたという。駐車料金は3月までは60分あたり300円(当日最大1500円)だったが、4月からは20分あたり500円に変更されており、職員は4月から5月には面会者用のサービス券で料金を支払い、5月以降は身障者用のサービス券を取得して無料で駐車を続けていたとされる。本来支払うべきだった駐車料金は計91万8500円にのぼる。
発覚のきっかけは、ことし8月のことだった。同僚が退勤時に職員が駐車場へ向かう姿を目撃し、料金を支払わずに出ていく様子を法人に報告した。職員は法人の聞き取りに対し「自動車での通勤の方が直前まで家のことが出来る」と説明したほか、サービス券を自分で発券できることを知り「やってしまった」などと話したという。不正に受け取った通勤手当と未払いの駐車料金については、いずれも弁済する意思を示している。
同病院は大阪市阿倍野区旭町にある大学病院だ。1925年(大正14年)に旧・大阪市立市民病院として出発した百年近い歴史を持ち、特定機能病院として高度医療を提供している。許可病床数は965床で、前身の大阪市立大学医学部附属病院から、2022年(令和4年)の大阪公立大学発足に伴い現在の名称となった。
法人は「本件を厳粛に受け止めております」としたうえで、給与支給にかかる実績確認を適切に実施するとともに、サービス券などの管理体制の見直しを進め、研修などを通じてコンプライアンス意識の向上を図り、再発防止と信頼回復に努めるとしている。地域医療を支える基幹病院で職員による不正が相次いで発覚する事例は、組織の規律管理のあり方を改めて問う形となった。手当や料金を巡る不正は利用者や納税者の信頼を損ないかねないだけに、法人が掲げた再発防止策が実効性を持つかどうかが今後の焦点となる。
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