前橋市初の女性市長・小川晶氏、不倫疑惑で辞職後わずか2カ月で市長選再出馬へ
ニュース要約: 群馬県前橋市の小川晶前市長が、既婚男性職員とのラブホテル密会疑惑により10月に辞職したにもかかわらず、12月17日に2026年1月の市長選への出馬を表明した。市史上初の女性市長として期待を集めたが、公用車でのラブホテル通いが発覚し市民の批判を浴びた。わずか2カ月での復帰宣言は異例の展開で、信頼回復が最大の焦点となる。
前橋市初の女性市長、辞職後に再び市長選へ出馬表明――小川晶氏、不倫疑惑乗り越え再起を図る
群馬県前橋市の小川晶前市長(元弁護士)が12月17日、記者会見を開き、2026年1月に実施される前橋市長選挙への出馬を正式に表明した。小川氏は今年10月、既婚男性職員との「ラブホテル密会」疑惑により辞職したばかりだが、わずか2カ月あまりで政治の表舞台への復帰を目指す異例の展開となっている。
電撃辞職からの素早い復帰宣言
小川氏は2024年2月、前橋市長選挙で自民党・公明党が推薦する現職候補を破り、前橋市史上初の女性市長として注目を集めた。弁護士としての経歴と地方議員(県議や市議)としての実績を武器に、新しい市政のリーダーシップを期待されていた。
就任後は台湾の台南市や雲林県との交流事業を推進するなど、積極的な外交姿勢を見せていた。特に2025年1月には台南市長の黄偉哲氏や雲林県長の張麗善氏と会談し、地方間の国際交流を深めるなど、その行動力は評価されていた。
しかし、2025年7月から9月にかけて、小川氏が既婚の男性市職員(科長職)と短期間に10回以上もラブホテルに出入りしている姿が週刊誌などに報じられ、事態は一変した。大雨警報が発令された日や週末、祝日にも市の公用車で移動していたことが判明し、市民から強い批判を浴びることになった。
「仕事の相談」と釈明も市民の怒り収まらず
小川氏は記者会見で、ラブホテルでの会合について「打ち合わせや仕事上の相談のために行った。他の場所では十分なプライバシーが確保できなかった」と説明し、男女関係を否定した。しかし、「誤解を招く軽率な行動だった」と謝罪の言葉も述べた。
この釈明に対し、市民からは「言い訳に無理がありすぎる」「納得できない」との声が相次いだ。前橋市役所には3,856件を超える苦情電話が殺到し、職員の業務負担も増大した。市議会も進退問題について申入書を提出するなど、行政機能への影響は深刻化していった。
小川氏は当初、給与50%削減や市民対話会の開催などを通じて「信頼回復に専念する」として続投の意向を示していた。しかし、市民対話会に参加した市民からも「釈然としない」との意見が続出し、議会での不信任決議が避けられない状況となったため、最終的に2025年10月に辞職願を提出し、市長職を退いた。
SNSでは賛否両論、地方政治の課題浮き彫りに
小川氏をめぐる一連の騒動は、ソーシャルメディア上でも大きな話題となった。「小川晶」「前橋市長」「ラブホテル」「密会」「続投」といったキーワードがトレンド入りし、さまざまな意見が飛び交った。
支持派からは「仕事の実績で評価すべき」「対話と減給で信頼回復を図るべき」との声がある一方、反対派は「公人としての道徳観が欠如している」「即刻辞職すべきだった」と厳しい批判を展開した。中立的な立場からは、「事実関係の透明な調査が必要」「メディア報道と本人の説明の食い違いを検証すべき」との冷静な意見も見られた。
こうした議論は、地方政治における公人の私生活と公務のバランス、説明責任のあり方、そしてメディアと世論の関係性といった、現代日本の地方自治が抱える課題を改めて浮き彫りにした。
2026年1月の市長選、焦点は「信頼回復」
12月17日の記者会見で、小川氏は再び前橋市長選への出馬を表明した。辞職からわずか2カ月余りでの復帰宣言は、政治の世界でも異例の展開として受け止められている。
小川氏がどのような公約を掲げ、どのように市民の信頼を取り戻そうとするのかが、今後の焦点となる。また、対立候補の擁立状況や各政党の対応も注目される。自民党・公明党が再び対抗馬を擁立するのか、それとも無所属候補が乱立する展開になるのか、選挙戦の構図は流動的だ。
前橋市民にとって、この市長選は単なる首長選挙ではなく、公人の資質、説明責任、そして地方自治のあり方を問う重要な機会となるだろう。小川晶氏の再挑戦が有権者にどう受け止められるのか、2026年1月の投開票日に向けて、前橋市政は再び大きな注目を集めることになる。
有権者の判断が、日本の地方政治における新たな一歩を示すことになるのか、それとも過去の失態が払拭できないのか――前橋市長選の行方は、全国の地方自治体にとっても示唆に富む事例となりそうだ。