2026年W杯 抽選会直前、日本代表「ポット2」確定!48カ国制でのグループ突破戦略とは?
ニュース要約: 史上初の48カ国制となる2026年W杯の抽選会(12月6日)を前に、FIFAランキング18位の日本代表は「ポット2」が確定した。これによりアジア勢との対戦は回避できるが、拡大されたポット3・4の「中堅国」の脅威が増しており、グループ突破の成否は抽選会の結果に大きく左右される。
2026年W杯、日本は「ポット2」が確定 史上初の48カ国制、抽選会で問われるグループ突破への戦略
2026年に米国、カナダ、メキシコの北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ(W杯)は、史上初めて出場国が48カ国に拡大される。その組み合わせを決定するワールドカップ 抽選会が、日本時間12月6日にワシントンで開催されるのを前に、最新のfifaランキングに基づいたポット分けが確定した。日本代表は18位で「ポット2」に入ることが決定。本大会でのグループリーグ突破に向け、どのポットの国と組み合わされるかが、重要な焦点となる。
ポット分けの構造と日本の位置付け
2026年大会は、従来の32カ国から大幅に増え、48カ国が参加する。グループリーグは4チーム×12グループで構成され、各グループの上位2チームに加え、3位チームの上位8チームが決勝トーナメント(ベスト32)に進出する形式となる。
ポット分けは、開催国3カ国(アメリカ、カナダ、メキシコ)と、2025年11月発表のfifaランキング上位国を基準に行われた。
ポット1(シード)には、開催国に加え、スペイン(1位)、アルゼンチン(2位)、フランス(3位)といった超強豪国を含むランキング上位9カ国が配置され、計12カ国となる。日本代表はfifaランキング18位となり、ポット1には届かなかったものの、アジア勢では最高位付近で「ポット2」への配置が確定した。
日本がポット2に入ったことの最大の利点は、アジア地域の強豪国とのグループリーグでの対戦を回避できる点にある(欧州勢を除く、同一大陸の国は同居しないという規則が適用されるため)。これにより、強豪ひしめくアジア予選を勝ち抜いたライバル国を避け、比較的バランスの取れた組み合わせを期待できる。
拡大制度がもたらす「ポット3」の脅威
しかし、48カ国制への拡大は、抽選の難度を複雑にしている。従来のW杯では予選で振り落とされていた「出場ボーダー級」の中堅国が大量にポット3やポット4に入ってくるためだ。
日本にとって、ポット1の強豪国との対戦は避けられないが、グループ突破の成否は、いかにポット3とポット4で優位な相手と組めるかにかかっている。
【理想的なグループ構成】 ポット1:開催国(比較的ランキングが低い国) ポット2:日本 ポット3・4:fifaランキング下位の、従来のW杯では出場権を得られなかったボーダー級の国
この場合、ポット1の強豪相手に善戦しつつ、ポット3・4の相手から確実に勝ち点を得ることで、グループ上位2位以内、あるいは3位の上位8枠に入りやすくなる。
【最悪のグループ構成】 ポット1:欧州・南米の超強豪国 ポット2:日本 ポット3:ヨーロッパやアメリカ大陸の「中堅国クラス」 ポット4:アフリカやアジアの有力国
特にポット3に、ノルウェー(ハーランド選手など)のような個人能力の高い選手を擁する欧州の中堅国や、南米の厄介なチームが集中するシナリオは避けたい。48カ国制では、ポット3の強さがそのままグループ突破確率を大きく左右する要因となるため、12月6日のワールドカップ 抽選会の結果が、日本の命運を握ることになる。
最後の6枠を巡る「大陸間プレーオフ」の熾烈な戦い
ワールドカップ ポット分けの最終的な構成は、残り6枠を巡るプレーオフの結果を待って確定する。このうち、欧州プレーオフで決まる4枠と、大陸間プレーオフで決まる2枠が特に注目されている。
大陸間プレーオフは、AFC(アジア)、CAF(アフリカ)、CONMEBOL(南米)、OFC(オセアニア)、CONCACAF(北中米カリブ海)から計6チームが参加し、2026年3月26日から31日にかけてメキシコで開催される。
このプレーオフでは、最新fifaランキング上位のコンゴ民主共和国(CAF)とイラク(AFC)がシード権を獲得。非シードの4チーム(例:ニューカレドニア、ジャマイカなど)がまず対戦し、その勝者がシードチームに挑むトーナメント形式だ。
この大陸間プレーオフの勝者2カ国は、ほぼ間違いなくポット4に配置される見込みだ。ポット4には、欧州プレーオフの勝者と共に、出場国中fifaランキング下位の国々が集約される。
12月6日の抽選会と今後の展望
日本代表はワールドカップ ポット分けでは有利な位置を確保したが、48カ国制の複雑なグループ構成の中で、いかに「死の組」を回避し、グループステージを有利に進められるかが鍵となる。
12月6日のワールドカップ 抽選会(日本時間12月6日午前2時)は、日本の本大会での戦略を決定づける重要なイベントとなる。森保監督率いる日本代表は、拡大されたW杯という新たな舞台で、過去最高成績を超える躍進を目指すための第一歩を踏み出すことになる。