2026年2月9日、日本列島は昨日投開票を迎えた衆議院議員選挙の結果に大きく揺れています。今回の選挙は、発足から1年半を迎えた石破茂政権への評価、そして「政治とカネ」の問題に対する国民の審判という二つの側面を持っていました。
現在、石破政権の支持率は37%と「危険水域」の瀬戸際にあります[1]。少数与党という厳しい国会運営を強いられる中、看板政策である「地方創生2.0」の具体的成果が問われる極めて重要な局面です[1]。こうした中、東京の各選挙区では象徴的な戦いが繰り広げられました。
東京15区では、27歳の若きリーダー大空幸星氏が激戦を制し、高市政権への期待を背負う形で初当選を果たしました[13]。また、東京7区では丸川珠代氏が、埼玉9区の夫・大塚拓氏と共に「夫婦揃っての国政復帰」を実現[12]。一方で、裏金問題の渦中にあった東京11区の下村博文氏は、刷新を掲げる新人候補らとの厳しい戦いの末、背水の陣を敷いています[5]。東京1区での三つ巴の乱や、新たに設置された26区の動向など、都市部が求める「政治の刷新」が鮮明となった形です[7][9]。
地方に目を向けると、かつての自民党の牙城「保守王国」福岡でも激震が走りました。9区の緒方林太郎氏と武田良太氏による歴史的な接戦は、今後の政権運営を左右するほどのインパクトを永田町に与えています[2]。また、愛知1区では「選挙モンスター」の異名を持つ河村たかし氏が、名古屋市長時代の実績を武器に7度目の国政復帰を決め、再び「減税旋風」を予感させています[14]。
今回の選挙では、政党の枠組みにも変化が見られました。公明党出身者を中心とした「中道改革連合」は、比例名簿戦略によって25人の当選者を出したものの[4]、代表の斉藤鉄夫氏が比例ブロックで薄氷の勝利を収めるなど、党全体としては地盤の揺らぎが露呈する厳しい結果となりました[10]。一方で、参院から国政復帰を果たした蓮舫氏は、高市政権への批判を強めながら、野田代表らとの連携により野党第一党としての存在感を高めています[11]。
次世代のリーダー争いも加速しています。経済安全保障を担当する小野田紀美氏は、SNS戦略と若年層からの支持を背景に、古い政治体質の打破を掲げて注目を集めています[3]。
スポーツ界でも、週末の欧州サッカーで日本人選手たちが躍動しました。オランダ・エールディヴィジでは、フェイエノールトが渡辺剛選手の先発復帰と献身的な守備により完封勝利を収め、暫定2位に浮上[6]。イングランド・プレミアリーグでは、三笘薫選手と鎌田大地選手が激突する「M23ダービー」が開催され、地域の誇りを懸けた熱い戦いにサポーターが沸きました[8]。
選挙結果を受け、日本政治は新たな連立の模索や党内再編といった、さらなる「地殻変動」の季節へと突入しようとしています。
M-1第3位「エバース」佐々木、野球一筋15年の挫折を笑いに変える独自の漫才スタイルとは?
ニュース要約: M-1グランプリ2025で3位に輝いたお笑いコンビ「エバース」。ボケ担当の佐々木隆史は、元高校球児として菊池雄星とも対戦経験を持つ異色の経歴。甲子園への挫折や大学での怪我を乗り越え、実体験を活かした「野球ネタ」を武器に快進撃を続けています。石井一久氏らプロ界からも絶賛される、笑いと野球愛が融合した独自の漫才スタイルに迫ります。
お笑いコンビ「エバース」佐々木隆史、野球一筋15年の経歴が生んだ独自の漫才スタイル
M-1グランプリ2025で3位入賞を果たしたお笑いコンビ「エバース」。ボケ担当の佐々木隆史(33)は、小学2年生から大学4年まで約15年間野球に打ち込んだ元球児だ。甲子園を目指した青春時代と、そこから生まれた「野球ネタ」が、今や彼らの武器となっている。
甲子園を夢見た高校時代
宮城県登米市豊里町出身の佐々木は、古川学園高校で野球部主将を務めた。左投左打の外野手として打順2番を任され、俊足と守備範囲の広さが持ち味だった。当時、チームメイトには後にプロ入りした佐藤優投手(元中日、1学年下)もおり、県大会では花巻東高校の菊池雄星投手(現メジャーリーガー)との対戦も経験している。
しかし、甲子園への道は険しかった。高校2年の夏の宮城大会では打率0.100(10打数1安打1打点)に終わり、準々決勝で強豪・仙台育英に敗退。佐々木本人は当時を振り返り、「高校に入学して、目隠ししながらこっちの方向に甲子園があると信じて歩き続け、3年経っておそるおそる目隠しを外したら一歩も移動してなかった、そんな感覚でした」と自虐的に語る。この言葉には、全力で取り組んだからこそ味わった挫折の深さがにじむ。
大学での挫折と転機
スポーツ推薦で東北工業大学ライフデザイン学部に進学した佐々木だが、仙台6大学リーグの強豪校で出場機会に恵まれず、厳しい練習環境の中で徐々に部活から離れていった。「野球をしているだけで勝手に進んできた人生」を見つめ直す時期でもあった。さらに、バイク事故で太もも骨折という大けがを負い、半年間歩けなくなったことも、野球人生に終止符を打つ決定的な出来事となった。
大学卒業後、佐々木はNSC東京21期生としてお笑いの道へ。相方の町田和樹とコンビ「エバース」を結成し、本格的に芸人活動をスタートさせた。コンビ名自体が野球用語(バントからの見送り動作)に由来しており、野球への思いは途切れることがなかった。
野球経験が生んだ独自の漫才
エバースの漫才は正統派のしゃべくり漫才を基調としながらも、佐々木の野球経験を活かした独特なネタで注目を集めている。「野球ヒジ」「ヒジ野球」「寿司ヒジ」といった変奏ネタや、「野球の入団テストを受ける」「何式野球?」など、野球をモチーフにしたネタは全体の20~30%程度を占めるとみられる。
M-1グランプリ2025の決勝直前インタビューで、佐々木は「今年は俺たちが一番、野球が上手いんじゃないですか?」と自信満々にコメント。昨年は同じくファイナリストだった「バッテリィズ」に野球ネタの先輩がいたため控えめだったが、今年は堂々と野球の強みをアピールした。
プロ野球界からも注目
佐々木の野球愛は芸人活動の中でも色濃く表れている。2024年9月29日には東北楽天ゴールデンイーグルスのセレモニアルピッチに登場し、ノーバウンド投球で空振りを奪う活躍を見せた。「楽天イーグルス一筋」と公言する佐々木にとって、夢のような瞬間だったに違いない。
また、フジテレビ系スポーツニュース番組「すぽると!」に出演した際、「野球ヒジ」漫才を披露。番組MCの石井一久氏(元プロ野球選手)から「すごい面白かった。2人の背中がカッコよく見えました」と絶賛され、野球ファン層からの支持も拡大している。
YouTube企画『スーパーピッチャー・エバース佐々木』では、街の一般人と1打席勝負をする様子が公開され、「レギュラーだった」と野球歴を自慢しながら実践解説を披露。野球ネタがTVerなどで「野球ファン必見の漫才ネタ」として取り上げられるなど、プラットフォームを越えた人気を獲得している。
挫折を笑いに変える力
佐々木の強みは、野球で培った「耐える力と挑戦姿勢」を漫才に転化させた点にある。甲子園未達、大学での挫折といった苦い経験が、自虐ネタの基盤となり、独自の世界観を構築している。専門用語や情景描写を用いながらも、一般視聴者にも刺さるギャップ笑いを作り出す技術は、M-1の審査員からも高く評価されている。
M-1グランプリでは2024年に4位(真空ジェシカと1点差)、2025年に3位と連続で決勝進出を果たし、「大躍進」として注目を集めた。審査員からは構成力やテンポの良さが評価され、短時間勝負のM-1において完成度の高いネタを披露し続けている。
野球への愛が紡ぐ未来
エバースの戦略は明確だ。野球モチーフでコア視聴者(野球ファン)を掴み、専門用語や情景描写で一般視聴者にも刺さるギャップ笑いを作る。そして、舞台表現のテンポと構成で審査員の評価基準に合致させる。この三本柱が、彼らをM-1ファイナリストへと押し上げた。
佐々木は「野球をしているだけで勝手に進んできた人生」から、自らの意志で道を切り開く人生へとシフトした。挫折を経験したからこそ生まれた笑いは、多くの人々の共感を呼んでいる。
2025年現在、吉本よしもと漫才劇場で活動を続けるエバース。佐々木隆史の野球経験は、単なる過去の栄光ではなく、彼らの漫才を支える大切な資産だ。楽天モバイルパーク宮城で観戦する姿も目撃されており、野球への愛は今も変わらない。
甲子園に届かなかった夢は、M-1という別の舞台で花開こうとしている。佐々木隆史の挑戦は、これからも続く。