巨人・山瀬慎之助が契約更改保留の衝撃!出場機会不満で日本ハム移籍か
ニュース要約: 読売ジャイアンツの山瀬慎之助捕手が契約更改を保留。一軍出場わずか1試合にとどまり、甲斐拓也の加入で競争が激化したことによる出場機会への不満が背景にある。SNS投稿で波紋を広げた山瀬選手には、現在、日本ハムファイターズへのトレードや移籍の可能性が浮上しており、今後の動向が注目される。
巨人・山瀬慎之助が契約更改保留 SNS投稿で波紋、背景に出場機会への不満
読売ジャイアンツの山瀬慎之助捕手(26)が11月17日に行われた2025年シーズンの契約更改交渉で、球団側の提示条件に対して「保留」の意思を示したことが明らかになった。山瀬選手は交渉後、自身のSNSで保留を表明する投稿を行い、その後削除したものの、球界内外で大きな話題となっている。
一軍出場わずか1試合、募る焦燥感
山瀬選手の今季成績は、一軍出場がわずか1試合、4打数1安打という厳しい数字にとどまった。一方、二軍では打率3割2厘と確かな実力を示したものの、一軍の壁は依然として高い。通算でも一軍出場は15試合程度にとどまっており、プロ入り後の苦闘が続いている。
球団関係者によると、山瀬選手は強肩を武器とする守備型捕手として評価されている。しかし、巨人の捕手陣は大城卓三、岸田行倫らベテラン勢が一軍の座を固めており、若手捕手にとって出場機会を得ることは容易ではない状況だ。
甲斐拓也獲得で競争さらに激化
山瀬選手の焦燥感に拍車をかけたのが、今オフの巨人による大型補強だ。球団はフリーエージェント(FA)宣言したソフトバンクの甲斐拓也捕手を総額15億円という破格の条件で獲得。「甲斐キャノン」の異名を持つ守備のスペシャリストの加入により、捕手陣の序列はさらに厳しいものとなった。
こうした球団の動きに対し、山瀬選手が自身の処遇に不満を抱くのは自然な流れと言える。複数の球界関係者は「出場機会が限られる中、将来への不安も大きかったのだろう」と選手の心情を推し量る。
年俸680万円、横ばいの提示に不満か
2026年シーズンの年俸は約680万円と見込まれており、前年度からほぼ横ばいか微増程度にとどまる見通しだ。一軍出場が限定的だった実績を考えれば妥当な数字とも言えるが、二軍で結果を残してきた山瀬選手にとっては、自身の評価に納得がいかない部分があるのかもしれない。
球団側は山瀬選手のSNS投稿について、本人から詳しい事情を聞き取る方針を示している。巨人の編成担当者は「若手選手の心情は理解できる。丁寧に話し合いを重ねたい」とコメントしているが、今後の交渉の行方は予断を許さない。
日本ハム移籍の可能性も浮上
こうした状況の中、複数の球界関係者の間では、山瀬選手の日本ハムファイターズへの移籍の可能性が囁かれている。トレードや人的補償といった形での移籍が検討段階にあるとの情報もあり、新天地での再起を目指すシナリオも現実味を帯びつつある。
日本ハムは捕手陣の世代交代が課題となっており、強肩を誇る山瀬選手の守備力は魅力的な戦力となり得る。新庄剛志監督率いる首脳陣は若手育成にも積極的で、山瀬選手にとっては一軍定着のチャンスが広がる可能性がある。
求められる冷静な判断
プロ野球選手のキャリアは短い。26歳という年齢は、捕手としてはまだ伸びしろのある時期だが、一方で一軍定着へのラストチャンスとも言える重要な局面だ。
今回の契約更改保留は、単なる年俸への不満だけでなく、山瀬選手が自身のキャリアと真剣に向き合った結果と見ることもできる。出場機会を求めて環境を変えるのか、それとも巨人に残って競争を続けるのか。山瀬選手にとって、今後数週間の判断が、プロ野球人生を大きく左右することになりそうだ。
球団と選手双方にとって、納得のいく形で決着することが望まれる。山瀬慎之助という才能ある若手捕手の今後の動向に、球界の注目が集まっている。