【ボートレース福岡】山口剛が15年ぶりSG王座奪還!チャレンジカップで渾身の差しV、グランプリ確定
ニュース要約: SG第28回チャレンジカップがボートレース福岡で開催され、山口剛選手(43)が2コースからの鋭い差しを決め、15年ぶりとなる通算2度目のSGタイトルを獲得した。熾烈な「勝負駆け」を制し、優勝賞金3700万円と共に年末のグランプリ出場を確実にした、劇的な復活Vとなった。
山口剛、15年ぶりSG王座奪還 ボートレース福岡「チャレンジカップ」で渾身の差し
— 熾烈な競艇界の「勝負駆け」を制し、グランプリへ —
【福岡発:共同】2025年11月25日から6日間にわたり、ボートレース福岡(福岡市中央区)で開催されていたSG第28回チャレンジカップは30日、最終日の12Rで優勝戦を迎えた。年末の賞金王決定戦(グランプリ)出場権をかけた熾烈な「勝負駆け」の舞台となった今大会、激戦を制したのは広島支部の山口剛選手(43)だった。山口選手は、2コースから鋭い差しを決め、インの艇を抑え込む快勝。2010年以来、15年ぶりとなる通算2度目のSGタイトルを獲得した。
優勝賞金3700万円を手にした山口選手は、この勝利により、今年の獲得賞金ランキングで一気に上位へ浮上。2年ぶりのグランプリ出場を確実なものとした。
劇的な優勝戦、池田浩二を抑え込む豪腕
最終日に行われた優勝戦は、実力者同士が揃う豪華な顔ぶれとなった。特に、6月の戸田グランドチャンピオンに続く今年2度目のSG制覇を狙う池田浩二選手(愛知)との激しい攻防が予想された。
スタート展示から緊張感が漂う中、本番レースでは全艇がコンマゼロ台のスタートを狙うスリット合戦を展開。池田選手ら強豪が猛烈なスリット競争を仕掛ける中、山口選手は2コースから冷静かつ大胆な判断を見せた。1周1マーク、池田選手の勢いを読み切り、内懐に鋭く切り込む「差し」を敢行。豪快なターンで先頭に躍り出ると、そのまま後続の追撃を許さず、独走態勢を築いた。
苦戦傾向にあった2025年シーズンにおいて、山口選手は今大会を「グランプリ出場以上に優勝を強く意識していた」と語っており、その強い意志が結実した形となった。ファンの間でも「めちゃくちゃかっこいいレース」として、その劇的な勝利が称賛されている。
専門誌『マクール』も注目した「相性の良さ」
山口剛選手のチャレンジカップでの活躍は、専門メディアも大会前から強く予測していた。競艇専門誌『マクール』は、このSGを「1億円稼いでもベスト6になれない」と表現するほど、戦略性とプレッシャーが高い「勝負駆け」の大会であると総括。その中で、山口選手をグランプリ出場権獲得の最有力候補の一人として注目していた。
『マクール』誌の分析によると、山口選手は過去4度の優出経験があり、特に2022年の鳴門大会では準優勝を果たすなど、本大会との相性は抜群だった。さらに、ボートレース福岡のコース特性である「直線が長く、スタートの重要性が高い」点も、スタート力と直線勝負に強さを持つ山口選手のスタイルに合致していたとされる。
今シーズン、SGでは苦戦が続いていた山口選手だが、G1では3度の優出を果たすなど、勝負どころでの集中力と高い実力は健在だった。『マクール』の言葉通り、山口選手は勝負駆けの最終盤でその真価を発揮し、見事な復活劇を遂げた。
ボートレース福岡が熱狂に包まれた6日間
SGチャレンジカップは、女子のクイーンズクライマックス出場権をかけた「レディースチャレンジカップ」も併催され、男女トップレーサーが集結したことで、ボートレース福岡は連日、熱狂的な賑わいを見せた。
福岡市中心部に位置する同会場へのアクセスが良いこともあり、多くの競艇ファンが来場。高額な優勝賞金と、年末のビッグレースへの切符をかけた選手たちの白熱したレース展開は、地域の飲食店や宿泊施設、交通機関などへ大きな経済波及効果をもたらしたと推察される。マクールをはじめとする各種メディアも連日詳細なレポートを発信し、大会の盛り上がりを後押しした。
SGタイトル奪還を果たした山口選手には、この勢いをそのまま年末のグランプリへと持ち込み、さらなる高みを目指すことが期待される。15年ぶりの栄冠は、山口選手にとって新たな時代の幕開けとなるだろう。