【テニス速報】内田海智、錦織圭をストレートで撃破!慶應チャレンジャー初の4強入り
ニュース要約: 2025年11月21日、テニス慶應チャレンジャー準々決勝で、内田海智(288位)が元世界4位の錦織圭を6-2, 6-2のストレートで撃破し、初のベスト4進出を決めた。内田は終始安定したプレーで錦織に付け入る隙を与えず、キャリア最大の金星を獲得。この勝利は、内田のランキング向上と日本テニス界の世代交代を強く印象づけた。
【速報】内田海智、慶應チャレンジャーで錦織圭を撃破 圧巻のストレート勝ちで初の4強進出
横浜で新時代を告げる快挙、世界ランク向上へ弾み
2025年11月21日、神奈川県横浜市の慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されている「横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメント supported by 三田興産」(ATPチャレンジャー75、ハードコート)で、テニス界に衝撃を与える結果がもたらされた。男子シングルス準々決勝において、第8シードの内田海智選手(28=富士薬品、世界ランキング288位)が、元世界ランキング4位のレジェンド、錦織圭選手(35=ユニクロ)を6-2、6-2のストレートで破り、見事に初のベスト4進出を果たした。
この勝利は、内田選手にとってキャリア最大の金星の一つであり、日本のテニス界における世代交代の波を感じさせる一戦となった。
安定感際立つ内田、錦織に一度もブレークを許さず
テニスファンが注目した日本人トップ選手同士の対決は、内田選手のペースで終始進行した。内田選手は、序盤から積極的なアプローチを見せ、力強いサーブと正確なストロークで、錦織選手に主導権を握る隙を与えなかった。
第1セット、第2セットともに、内田選手は錦織選手のサービスゲームを効果的にブレーク。特に、自身がサービスゲームでは一度もブレークポイントを許さないという安定したパフォーマンスを披露し、試合時間はわずか1時間強で決着した。スコアボードに刻まれた「6-2、6-2」という数字は、内田選手の完璧な試合運びを物語っている。
試合後、内田選手は充実した表情で「今年で一番いいテニスができた。錦織選手に勝てて本当に嬉しい。この勢いを準決勝につなげたい」とコメント。直近の兵庫ノアチャレンジャーでも準決勝に進出しており、今回の慶應チャレンジャーでの勝利により、2週連続の準決勝進出という好調ぶりを証明した。この躍進は、彼の世界ランキングを大きく押し上げる要因となることが分析されている。
錦織は復帰戦で敗退、大会の熱狂は最高潮に
一方、敗れた錦織選手は、約3か月ぶりの実戦復帰戦であり、腰痛からの復帰後初の公式戦としてこの慶應チャレンジャーに臨んでいた。2006年以来の国内チャレンジャー大会参戦は大きな話題を呼んだが、本調子には遠く、「気持ちが追いつかなかった。悔しいが、今後につなげていきたい」と、復帰戦としての難しさを滲ませた。
しかし、錦織選手の参戦が、この横浜慶應チャレンジャー国際テニストーナメントの価値を飛躍的に高めたことは間違いない。会場となった慶應義塾大学日吉キャンパスの蝮谷テニスコートは、学生テニスの聖地として知られ、学生主体の熱心な運営と、地元横浜市民の無料招待なども相まって、連日熱狂的な雰囲気に包まれた。
ジュニア時代からの才能が開花、ランキング向上へ期待
内田選手は、米フロリダのIMGアカデミーで研鑽を積み、ジュニア時代にはウィンブルドンや全米オープンでベスト4入りを果たすなど、早くからその才能が注目されてきた選手だ。近年は下部ツアーでのポイント獲得に苦戦する時期もあったが、今回の連続準決勝進出は、彼が長年の努力を経て、トップレベルの舞台で戦う実力を身につけたことを明確に示した。
内田選手は準決勝で、予選勝者で世界ランク469位のイゴール・マルコンデス選手(ブラジル)と対戦する。格下相手とはいえ、チャレンジャーツアーでの戦いは厳しく、油断はできない。
今回の錦織選手撃破という実績は、内田選手のキャリアにおける大きな転機となるだろう。この勢いを維持し、ATPチャレンジャー75のタイトルを獲得できれば、来季のより上位のツアーへの出場権獲得も見えてくる。日本テニス界の次世代を担う存在として、内田海智選手の今後の更なる活躍に、私たちは強い期待を寄せている。