【衝撃】上野・羽田で計6億円強奪狙う連続強盗事件が発生、催涙スプレー使用の3人組を追う
ニュース要約: 2026年1月29日から30日にかけ、上野と羽田空港で巨額の現金を狙った連続強盗事件が発生。上野では4億2000万円が奪われ、羽田でも1億9000万円を狙った未遂事件が起きました。犯行グループは催涙スプレーを使用し、周到な計画に基づき行動していることから、警視庁は国際的なマネー輸送ルートを標的とした組織的犯行とみて捜査を強化しています。
上野・羽田で計6億円強奪狙う連続強盗事件 催涙スプレー使用の3人組、組織的犯行か
2026年1月29日午後9時半頃から翌30日未明にかけ、東京都内で催涙スプレーを用いた大胆な強盗事件が相次いで発生した。台東区東上野の路上では約4億2000万円が入ったスーツケースが奪われ、その約2時間40分後には羽田空港第3ターミナル駐車場で1億9000万円を狙った強盗未遂事件が起きた。警視庁は、同一犯グループによる計画的な組織犯罪とみて捜査を進めている。
4億2000万円奪われた上野事件の全貌
事件が発生したのは、JR御徒町駅に近い台東区東上野の路上。20代から40代の日本人と中国籍を含む男女5人が、現金約4億2000万円から4億2300万円が入ったスーツケース3つを車に積み込もうとしていた際、突如として黒っぽい服装でネックウォーマーを着用した3人組の男たちに襲撃された。
犯行グループは40代の中国籍男性に対し催涙スプレーのようなものを噴射し、抵抗を封じた上でスーツケースを強奪。青色の軽乗用車で逃走したが、約550メートル離れた地点で白色のワゴン車に乗り換えるという周到な逃走計画を実行した。被害者の1人は「羽田空港を経由して香港に帰るためにスーツケースに現金を入れて運ぶ途中だった」と証言しているが、資金の出所や具体的な流れについては「言いたくない」と口を閉ざしている。
羽田空港でも同様手口の未遂事件
上野での強盗事件から約2時間40分後の30日午前0時過ぎ、大田区の羽田空港第3ターミナル駐車場で、50代男性が現金約1億9000万円入りのスーツケースを車に積もうとしていたところ、白い車に乗った3人組に襲われた。男性は催涙スプレーをかけられ目に軽傷を負ったものの、金品の奪取には至らず、犯人グループは何も取らずに逃走した。
両事件には顕著な共通点がある。いずれも「黒いネックウォーマーで顔を隠した3人組」「催涙スプレーの使用」「香港へ運ぶ直前の巨額現金が標的」「羽田空港が目的地」という特徴が一致しており、警視庁は同一犯グループによる連続犯行とほぼ断定している。
専門家が指摘する「計画性の高さ」
元警視庁刑事の吉川祐二氏は「それだけのお金が動いていることを把握していた、犯人側が知っていた可能性が高い」と分析。被害者が巨額の現金を持ち歩いていることを事前に知り得た人物の存在を示唆している。
元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏も「偶然とは思えない」と指摘し、「犯行グループは被害者側のスケジュールや現金の在り処を知り得る内部事情に詳しい人物からの情報提供があった可能性が極めて高い」と述べている。スーツケースを持って徒歩で逃げることは不可能であり、逃走用車両が複数台事前に用意されていた点も、組織的な準備を裏付けるものだという。
国際的なマネー輸送ルートを狙った犯行か
注目すべきは、被害者らが現金運搬業務に従事していた点だ。両事件とも、香港へ運ぶ直前の現金が狙われており、国際的なマネー輸送ルートに精通した組織の関与が疑われている。被害者側が現金の出所について詳細を明かさないことから、違法なマネーロンダリングルートの可能性も浮上している。
捜査関係者によると、ネックウォーマーなどの装備は「身元が割れないよう事前準備した」ものとみられ、単独犯ではなくグループまたは組織の関与が強く疑われるという。また、香港関連では過去にも日本人が5800万円の被害に遭う事件が発生しており、国際犯罪ネットワークの線も視野に入れた捜査が進められている。
同時刻に発生したひき逃げ事件との関連も捜査
上野での強盗事件の直後、犯行現場近くでひき逃げ事件も発生しており、警視庁はこれらの事件の関連性についても調査を進めている。犯人グループが逃走中に起こした可能性が高いとみられている。
警視庁は防犯カメラの映像解析や目撃情報の収集を急ぐとともに、車両の追跡捜査を強化している。しかし、1月30日時点で容疑者の確保には至っておらず、盗まれた現金4億2000万円も回収されていない。捜査態勢を強化し、組織的犯行の全容解明を急いでいる。
上野周辺の両替商・貴金属店への影響
事件現場となった上野周辺は、両替商や貴金属店が密集するエリアとして知られている。今回の事件は路上での強盗であり、店舗が直接狙われたわけではないが、巨額の現金を狙った大胆な犯行は地域に大きな衝撃を与えている。
今後、警視庁の捜査進展次第では、防犯カメラの増設、警備員の配置強化、催涙スプレー対策などの防犯体制強化が求められる可能性がある。現時点では具体的な対応は報じられていないが、関係者の間では警戒感が高まっているとみられる。
今回の事件は、1968年に発生した「三億円事件」を彷彿とさせる大胆さと計画性を持つ。催涙スプレーという非致死性の武器を用い、複数の車両を使った逃走計画、そして国際的なマネー輸送ルートを狙った犯行──。警視庁は総力を挙げて捜査を続けており、早期の容疑者特定と現金回収が期待されている。