テラリア、最終大型アプデ「1.4.5」年内配信断念品質重視で2026年初頭に延期へ

ニュース要約: 『テラリア』の最終大型アプデ「1.4.5」は、品質確保と全プラットフォームでの同時リリースを目指し、2025年内配信を断念。配信時期は2026年1月頃が最有力となった。待望のクロスプレイ機能実装、UI大幅改善、そして完全日本語対応の拡充を含む集大成となる。

テラリア、最終大型アプデ「1.4.5」年内配信断念か品質重視で2026年初頭に延期へ

【米テキサス州発 2025年11月30日共同通信】

サンドボックスゲームの金字塔として世界的な人気を誇る『テラリア（Terraria）』の次期大型アップデート「1.4.5」（通称「テラリアの鼓動」）について、開発元である米Re-Logicは、当初期待されていた2025年内の配信を断念し、2026年1月頃のリリースが最も有力であるとの見解を明らかにした。

今回のアップデートは、2019年以降続く開発の「最終アップデート」として位置づけられており、膨大な新コンテンツ、クロスプレイ機能、そして待望の完全日本語対応が含まれることから、世界中のプレイヤーの期待が最高潮に達している。Re-Logicは「スタッフの健康と、最高の品質をプレイヤーに届けること」を最優先事項としており、延期に対しては理解を示す声が主流となっている。

配信時期は2026年1月が最有力、品質確保を優先

Re-Logicが発行した最新の開発状況報告「State of the Game」（2025年11月号）によると、PC版のゲーム本体はほぼ完成し、ローカライズ作業も大詰めを迎えているという。しかし、PC版だけでなく、コンソール版（PS5/Switchなど）やモバイル版を含む全プラットフォームでの同時、あるいは非常に近いタイミングでの配信を目指すため、各プラットフォームの審査や承認プロセスに時間を要している。

この状況を受け、次期大型テラリアアップデート1.4.5の配信時期は、2025年12月中旬という当初の目標からずれ込み、2026年1月頃が現実的な見通しとなった。開発チームは、最終的なバグ修正と動作テストに注力しており、「無理なスケジュールで不完全なものを出すよりも、プレイヤーが長年待った価値のある完成度を追求する」という方針を貫いている。

待望のクロスプレイ実装とUI大幅改善へ

今回のテラリアアップデートの目玉の一つが、異なるプラットフォーム間でのマルチプレイを可能にする「クロスプレイ」機能の実装だ。これにより、PC版ユーザーとコンソール版ユーザーが協力して広大な世界を冒険できるようになり、マルチプレイの敷居が大幅に下がると期待されている。

加えて、ゲーム体験を根底から変えるシステムの改善も多数盛り込まれる。特に、長年の課題であったクラフト操作インターフェース（UI）の大幅な使いやすさ向上が予定されている。これにより、アイテムの検索や作成がより直感的になり、新規プレイヤーの参入を促す効果も期待される。

さらに、「特殊シード」機能が拡張され、複数のシードの特徴を組み合わせたカスタムワールドの作成が可能になる。プレイヤーは、より複雑で挑戦的な、あるいはユーモアに富んだユニークな世界を生成できるようになる。

コラボと新要素：恐竜変身、専用BGM、完全日本語対応

新コンテンツのボリュームも圧倒的だ。特に注目されるのは、他の人気タイトルとの大規模なコラボレーションである。

既に2025年6月には『パルワールド』とのコラボアップデートがリリースされ話題を呼んだが、1.4.5では新たにローグライクアクションゲーム『Dead Cells』とのコラボコンテンツが実装される。新しい装備や敵が追加され、既存のワールドに新鮮な刺激をもたらす。

その他の新要素としては、以下が挙げられる。

変身アイテム: 恐竜などのユニークな姿に変身できるアイテムの追加。
ボス専用BGM: 「キングスライム」や「イーターオブワールド」「ツインズ」といった既存のボス戦に、専用の迫力あるBGMが導入され、戦闘のドラマ性が高まる。
新イベント: 「どんぐりの雨」や「雷」など、ワールドに影響を与える新しい天候・イベントが追加される。
公式日本語対応の拡充: これまで一部未対応だった細かいテキストやコンテンツも含め、完全な日本語対応が実現する見込みであり、日本のファンにとっては朗報だ。