100億円超えの評価！久保建英、ソシエダで直面する「スタメン危機」と冬の移籍先

レアル・ソシエダの試練と岐路：久保建英、復帰後も続く激しいスタメン争いと100億円超えの移籍報道

2025年12月1日、スペイン・サンセバスチャン

スペインのラ・リーガに所属するレアルソシエダは、2025-2026シーズン中盤を迎え、不安定な戦いを強いられている。現在、リーガ順位は9位（13試合消化時点）。欧州カップ戦出場圏内への浮上を目指す中、チーム最大の注目ポイントとなっているのが、日本代表MF久保建英選手の去就と、彼を取り巻く激しいスタメン争いの行方だ。

負傷から復帰した久保選手は、即座に結果を出したが、ポルトガル代表FWゲデスの台頭により、チーム内での地位は予断を許さない状況にある。さらに、来る冬の移籍市場では、プレミアリーグのビッグクラブが久保獲得に動きを見せており、その評価額は100億円を超えるという。

I. 復帰後の「今季初アシスト」も、ポジションは依然として流動的

9月の日本代表戦で左足首を負傷し戦線離脱していた久保建英選手は、11月下旬に戦列復帰を果たし、その存在感を改めて示した。特に11月30日のビジャレアル戦では、チームが2点差を追いつく重要な局面で今季初アシストを記録。彼の創造性とチャンスメイク能力は、レアルソシエダの攻撃陣にとって不可欠な要素であることを証明した。

しかし、セルヒオ・フランシスコ監督の下での久保選手の立場は、依然として安定しない。情報筋によれば、監督は久保選手の戦術的な適合性に対し疑問を呈しており、最近ではポルトガル代表のゴンサロ・ゲデスを優先的に起用する傾向が強まっている。ゲデスはセビージャ戦以降、スタメンに定着し2ゴールを挙げるなど、結果を残しており、久保選手は「バックアッパー降格の危機」に直面していると報じられている。

久保選手自身も、サイドから内側のエリアでプレーするなど、プレースタイルの変化に適応しようと試みているが、コンディション面での課題も指摘されている。代表戦後の休養不足が影響している可能性もあり、この激しい競争を勝ち抜くためには、復帰直後の貢献度だけでなく、「継続的な活躍」が必須となる。

II. 中位に沈むソシエダの苦悩と戦術的課題

レアルソシエダのチーム成績もまた、久保選手の状況に影響を与えている。現在9位に位置するチームは、降格圏の心配こそないものの、欧州カップ戦出場圏（5～7位）への浮上には苦戦している。

チームの勢いを支えているのは、主将ミケル・オヤルサバルであり、彼は得点ランク上位に位置するなど安定したパフォーマンスを見せている。しかし、チーム全体としては上位チームとの対戦で勝ち点を拾えておらず、守備の不安定さも課題として残る。特に、カウンター対応やセットプレーからの失点が目立ち、1試合平均1失点前後という数字は、上位進出を目指す上で改善が求められる。

監督が久保選手よりもゲデスを好む背景には、チームの守備バランスや戦術的な規律を重視する意図があると考えられる。久保選手が卓越した個の能力を持つ一方で、チーム戦術への適合性が問われることは、レアルソシエダが抱えるジレンマを象徴している。

III. 冬の移籍市場、久保の評価額は108億円か

そして、この冬、レアルソシエダ最大の関心事は、久保建英選手の去就問題だ。海外メディアは、レアルソシエダが久保選手の売却を容認する準備を進めていると報じており、トッテナム・ホットスパーをはじめとするプレミアリーグ勢が強い関心を示している。

設定された移籍金は約6,000万ユーロ（日本円で約106億～108億円）という高額だ。この金額は、久保選手への世界的な評価の高さを物語っている。ソシエダとしては、この巨額の売却益を元手に、不安定なチーム状況を改善するための冬の補強資金を確保したい思惑があると見られる。

もし久保選手がこの冬に退団することになれば、レアルソシエダの戦術やチーム構成は大きく変わる。しかし、現状のポジション争いの激化と、監督からの戦術的信頼を得るのに時間がかかっている状況を鑑みると、クラブ側がこの高額オファーを受け入れる可能性は高い。

久保選手にとっては、レアルソシエダでスタメンの座を取り戻し、チームを欧州圏に導くのか、あるいは新天地であるプレミアリーグへ挑戦するのか、キャリアの大きな岐路に立たされている。試練の冬は、彼自身の将来、そしてレアルソシエダの未来を大きく左右することになりそうだ。（1150字）