下田裕太氏 引退後、妻・金久保芽衣と実践する「キャリア共存型」戦略的夫婦の現在地
ニュース要約: 元長距離ランナーの下田裕太氏が引退し、妻でタレントの金久保芽衣氏と結婚3年目を迎えた。第一子誕生を経ても、二人は明確なビジョンと相互協力に基づく「キャリア共存型」の戦略的夫婦生活を実践。下田氏の計画性が育児に活かされるなど、現代の新たな家族の形を提示している。
下田裕太氏 引退後も注目の家族戦略――妻・金久保芽衣氏と築く「キャリア共存型」夫婦の現在地
2025年11月現在、元陸上長距離ランナーの下田裕太氏と、タレントとして活躍する妻・金久保芽衣氏の夫婦は、結婚3年目を迎え、新たな人生のステージを歩んでいる。箱根駅伝のスターとして名を馳せ、世界陸上を目指し続けた下田氏は今年3月に現役を引退。一方、金久保氏は2025年7月に第一子を出産し、母となった今も自身のキャリアを着実に構築している。アスリートの引退という大きな転機と、子育てという共同作業を経た二人が実践する、明確なビジョンと相互協力に基づく「戦略的」な夫婦生活の形に迫る。
志半ばの引退と模索する第二のキャリア
下田氏の現役生活は、最後まで高みを目指す挑戦の連続だった。GMOインターネットグループ陸上部所属時代、2024年シーズンは別府大分毎日マラソンで日本人トップの8位に入り、東京世界陸上への望みを繋いでいた。しかし、マラソンでの自己記録更新には、10000mやハーフマラソンでのベースアップが不可欠と判断。厳しい調整を続けたが、2025年2月の大阪マラソンで結果を残せず、3月の静岡マラソンをもって現役生活に終止符を打った。
「陸上が人生の道標になった」とコメントを残したが、今後の具体的な活動は、現時点では公表されていない。競技者としての集中力と計画性を兼ね備えた下田氏が、指導者や新たな分野でどのような道を選ぶのか、元アスリートとして第二のキャリアを模索するその動向に注目が集まっている。
運命的な一目惚れと「戦略的」なキャリア両立
下田氏を支え続けた金久保氏との出会いは、まさに運命的だ。2016年の箱根駅伝中継で、青山学院大学4年として8区を首位独走する下田氏の姿に一目惚れしたというエピソードは、広く知られている。2022年の結婚、そして2024年の挙式では、青学大時代の恩師である原晋監督も乾杯の音頭を取るなど、競技人生全体が祝福される形で結実した。
二人の夫婦生活が注目される最大の理由は、金久保氏主導の明確なキャリア戦略にある。結婚当初から、金久保氏はデートの段階で家事を苦手と正直に告白。将来的には家事を外注できるほど自身が仕事で稼ぐという計画を立てていた。さらに、最初の2年間は夫婦でキャリア構築に集中するため、子どもを持たないと決めていたという。この戦略的なアプローチは、互いのキャリアを尊重し、独立性を保ちながら家庭を築く現代的な基盤となっている。
競技人生で培った計画性が育児へ
そして、2025年7月、二人は第一子誕生という新たなフェーズを迎えた。壮絶な妊娠期間や帝王切開後の回復期を経て、金久保氏が出産を振り返る中で強調されたのが、下田氏の献身的な育児参加だ。
夫婦は「どちらか1人しかお世話ができないような状態にならないよう、2人で協力して同じお世話ができるようにしている」と公言しており、特に夜間の育児は下田氏が完全に担当しているという。これは、競技人生で培われた集中力と計画性、そして目標達成に向けたコミットメントが、そのまま家庭内の共同作業に活かされている証左だろう。
下田氏が現役を引退し、家庭での時間が増えた今、この相互協力体制はより強固なものとなっている。タレントとしてバラエティや競馬予想など多方面で活躍し続ける金久保氏と、第二の人生を歩み始めた下田氏。2024年には夫婦でテレビ出演を果たしており、今後も公私にわたる二人の活躍は、現代の日本における新たな家族の形を示唆している。