長州力、68歳の革命:リングのレジェンドからSNSの寵児へ
ニュース要約: 伝説のプロレスラー長州力が、68歳にしてSNSインフルエンサーとして若年層を魅了しています。リングでの不屈の闘志はそのままに、「飛ぶぞ」などの独特なワードセンスでデジタル空間を席巻。タレント活動やキャラクタービジネスでも成功を収める彼の、時代を超えた『革命戦士』としての新たな挑戦と世代を超えた支持の理由に迫ります。
長州力、68歳でSNSとリングで魅せる「革命戦士」の新たな闘い
「キレてないですよ」の名言で知られる伝説のプロレスラー・長州力が、2026年もリングとデジタル空間の両方で異彩を放っている。現役時代を知らない若い世代にまで支持層を広げ、SNSインフルエンサーとしての地位を確立した68歳の「革命戦士」は、プロレス界のレジェンドから時代を超えたカルチャーアイコンへと変貌を遂げた。
リングに立ち続ける不屈の闘志
2026年1月20日、長州力は東京・後楽園ホール大会『Road to THE NEW BEGINNING』に出演予定だ。藤波辰爾や初代タイガーマスクといった往年のライバルたちとの対戦が実現するこの大会は、昭和プロレスファンにとって垂涎の一戦となる。
1974年のデビューから約半世紀、長州は現在も精力的にリングに立ち続けている。2007年に蝶野正洋、越中詩郎らと結成した「レジェンド」として新日本プロレスの最前線で活躍し、2006年に始動させた自主興行「LOCK UP」のプロデュースも継続中だ。現役レスラーとしての激しさを保ちながら、プロレス界における重要な存在として機能し続けている。
SNSで開花した「天然キャラ」の魅力
長州力の真骨頂は、むしろリングの外で発揮されている。2019年暮れにX(旧ツイッター)を開始すると、その独特なワードセンスが瞬く間に話題を呼んだ。「ハッシュドタグ」「食ってみな、飛ぶぞ!」といった長州語録は、SNS上でミーム化され、現役時代を全く知らない若い世代からも高い支持を得ている。
TikTokではフォロワー約15万人を擁し、YouTubeでは武藤敬司とのコラボレーション動画が合計1,700万回再生を超える人気コンテンツとなった。2025年9月時点でXのフォローアカウントがZOZO創業者の前澤友作氏とドナルド・トランプ大統領のわずか2人という事実も、長州力らしい型破りさとして受け止められている。
特に「飛ぶぞ」は、テレビ番組でのホタテ食レポがネット配信でバズり、ギャル雑誌の流行語大賞にまで選出された。コロナ禍では長州のSNS活動がスポンサー11社の獲得につながり、若者の間で「○○飛ぶぞ」フレーズが流行するなど、商業的成功も収めている。
名言が紡ぐ世代を超えた共感
長州力の言葉は、単なるネタではなく、現代の若者に深く刺さるメッセージ性を持つ。「俺はお前のかませ犬じゃない」は長州の"感情のプロレス"を象徴する名言として、現在も現代レスリングの感情表現に影響を与えている。
「とんがって生きてみないか」という若者へのメッセージは、欲の薄い現代世代に「大きな波に乗れ」「角を立てて突っ走れ」と鼓舞する内容だ。SNS時代の本田圭佑のような目立つ生き方を肯定するこの言葉は、YouTubeで有田哲平らが「人生観を変える影響」として熱弁する動画が人気を集めるなど、プロレス史を超えたカルチャーアイコン化を象徴している。
1980年代の藤波辰爾戦などの名試合は「ロック vs ワルツ」「非常ベル」といった感性重視の語録で彩られ、コピーライター級のインパクトを残した。これらはTikTok・Twitter上で「天然神降り」として若年層に共有され続けている。
タレント活動とキャラクタービジネスの展開
現在、長州力は数多くのバラエティ番組に出演し、タレントとしてマルチに活躍している。2022年には自らを小学生化した「長州くん」というキュートなキャラクターで声優を務めるショートアニメ『がんばれ!長州くん』が制作され、加藤浩次や岩田絵里奈といった『スッキリ』のMCやアナウンサーも登場するなど、メディア全体での「親しみやすい長州力」というブランド構築が進んでいる。
グッズ展開も活発だ。2025年2月にはTÊTE HOMMEとのコラボでパーカー、トレーナー、Tシャツなどが有楽町丸井店など4店舗とオンラインで販売開始。過去にはヴィレッジヴァンガードとの日めくりカレンダーやTシャツ、沖縄ファミリーマート限定商品など、地域限定プロモーションも展開してきた。Yahoo!ショッピングや楽天市場では多くの商品がSOLD OUTになるなど、その人気は商業的にも証明されている。
令和時代のレジェンドとして
長州力が令和の若者に与える影響は、天然ユーモアによるストレス解消と反骨・挑戦精神の喚起が主である。68歳でのTwitter開設が加速させたスポンサー現象やムック本化により、商業文化にも深く浸透している。本人は「世代ギャップの笑い」と苦笑しつつも、2026年現在もSNSトレンドは継続中だ。
1974年のデビューから半世紀、長州力は日本のプロレスブームをけん引した伝説のレスラーとして、そして現代ではバラエティ番組やSNSで若い世代からも支持される親しみやすいキャラクターとして、その二面性を最大の魅力に変えている。リングでの闘いとデジタル空間での発信、その両方で「革命戦士」であり続ける長州力の姿は、年齢を超えて挑戦し続けることの価値を体現している。