谷川萌々子が劇的決勝弾!バイエルンがマンUに先勝、なでしこ対決を制しUWCL準決勝へ前進
ニュース要約: 女子チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦、バイエルンの谷川萌々子がマンチェスター・ユナイテッド戦で1ゴール1アシストの圧巻の活躍を見せ、3-2の勝利に貢献しました。宮澤ひなたとのなでしこ対決を制し、アジアカップでの悔しさを晴らす劇的な決勝弾を記録。現地メディアも絶賛する20歳の若き才能が、欧州の舞台でバイエルンを勝利へと導きました。
【マンチェスター発=共同】
欧州女子サッカーの頂点を決める戦いで、日本の若き才能がイングランドの名門を震撼させた。
現地時間3月25日、マンチェスターのオールド・トラッフォードで行われた女子チャンピオンズリーグ(UWCL)準々決勝第1戦。バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に所属するなでしこジャパンのMF谷川萌々子が、途中出場から1ゴール1アシストの圧巻のパフォーマンスを披露した。試合はバイエルンが3-2でマンチェスター・ユナイテッドWFC(イングランド)に先勝。谷川は84分、劇的な決勝ゴールを叩き込み、敵地での勝利の立役者となった。
■「静」から「動」へ、試合を変えた20歳の技術
試合は開始早々の2分、バイエルンのルニ・リーダーが先制する波乱の幕開けとなった。しかし、ホームの声援を受けるマンチェスター・ユナイテッドも24分にPKで追いつき、一進一退の攻防が続く。
膠着状態を打破すべく、バイエルンのホセ・バルカラ監督が動いたのは60分だった。ベンチに温存していた谷川萌々子をピッチへ送り出す。2日前までアジアカップを戦っていた過密日程による疲労が懸念されたが、その不安は杞憂に終わった。
71分、谷川は中盤でボールを受けると、相手ディフェンスのわずかな隙を見逃さず鋭いスルーパスを供給。これに反応したエース、ペルニレ・ハーダーが勝ち越しゴールを決め、谷川にアシストが記録された。その後、ユナイテッドに再び同点に追いつかれるも、ドラマは終盤に待っていた。
84分、左サイドからのクロスを受けた谷川は、卓越した足元の技術で相手DFをかわすと、迷わず右足を振り抜く。放たれたシュートはゴール右隅へと吸い込まれた。この「黄金の右足」による一撃が決勝点となり、バイエルンが大きな白星を掴み取った。
■なでしこ対決を制した「鬱憤」の決勝弾
この試合のもう一つの注目点は、マンチェスター・ユナイテッドに所属する宮澤ひなたとの「なでしこジャパン対決」だった。日本代表の主軸同士が欧州最高峰の舞台で火花を散らす中、軍配は谷川に上がった。
谷川にとって、このゴールには特別な意味があった。3月21日のAFC女子アジアカップ決勝では、なでしこジャパンが見事優勝を果たしたものの、谷川自身は出場機会に恵まれなかった。その悔しさをぶつけるかのような「鬱憤晴らしの決勝弾」は、彼女の精神的な強さを象徴している。
バイエルン合流からわずか数日。移動の疲れを微塵も感じさせない動きに、現地メディアも「試合支配力を一変させる特異点」と高い評価を与えている。特に、ハーダーとの連携は円熟味を増しており、攻撃のタクトを振るいながら自らも決定機に顔を出すスタイルは、現在のバイエルン戦術の核心と言える。
■「ボランチ」か「トップ下」か、広がる無限の可能性
谷川の活躍は、今後のなでしこジャパンの布陣にも大きな影響を与えそうだ。
バイエルンでは現在、ボランチとして守備の強度を保ちつつ、ビルドアップの起点となる役割を担っている。しかし、今回のマンチェスター戦で見せた高い決定力とスルーパスの精度は、よりゴールに近い位置での起用を待望させるものだ。元日本代表の永里優季氏も、彼女のキック力と得点センスを活かすための配置について言及しており、代表チームにおける「司令塔」としての役割拡大に期待がかかる。
「相手の背後を突くプランが的中した」と語るバルカラ監督の信頼は絶大だ。スタンウェイら経験豊富なベテラン選手を納得させるリーダーシップすら漂わせる20歳は、今や欧州トップクラブにおいて「代えのきかない存在」へと登り詰めようとしている。
■準決勝進出へ、次戦はアリアンツ・アレーナ
第2戦は4月1日、バイエルンのホームであるアリアンツ・アレーナで行われる。1点のリードを持って帰還するバイエルンだが、攻撃的な姿勢を崩さないマンチェスター・ユナイテッドを相手に、谷川がどのようなゲームメイクを見せるのか。
「谷川萌々子」という名前は、今や日本のファンだけでなく、欧州中のサッカーファンにそのポテンシャルを強烈に印象付けた。世界一を目指すなでしこジャパンの未来、そしてバイエルンの欧州制覇への鍵は、この若き多機能MFが握っている。
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