【ミラノ五輪】クロエ・キムが3連覇へ首位発進!16歳・清水さらが2位で追うスノボ女子HP決勝の展望
ニュース要約: ミラノ・コルティナ冬季五輪スノーボード女子ハーフパイプ予選で、3連覇を狙うクロエ・キムが首位通過。負傷の不安を払拭する圧巻の滑りを披露しました。日本勢も16歳の清水さらが2位、工藤璃星が4位と上位に食い込み、打倒女王への期待が高まります。歴史的偉業か、世代交代か。世界が注目する決勝はリヴィニョで本日開催されます。
【ミラノ発・共同】
ミラノ・コルティナ冬季五輪は12日、大会屈指の注目種目であるスノーボード女子ハーフパイプの決勝をリヴィニョ・スノーパークで迎える。前日11日に行われた予選では、史上初の3連覇を狙う絶対女王、クロエ・キム(米国)が圧巻のライディングを見せ、90.25点の首位で通過した。日本勢も16歳の新星、清水さら(Sara Shimizu)が2位、工藤璃星(Rise Kudo)が4位と上位に食い込み、決勝でのメダル獲得に大きな期待がかかる。
■「絶対女王」キム、負傷を跳ね返す驚異の滑り
「2026 winter olympics women's snowboarding halfpipe」の主役は、やはりこの人だった。平昌、北京に続く3個目の金メダルを目指すクロエ・キムは、1月中旬の練習中に左肩関節唇を損傷するという絶体絶命の危機に直面していた。
実戦から遠ざかっていた不安を吹き飛ばしたのは、予選1本目だった。代名詞とも言える「キャブ1080」に加え、高さのあるフロントサイド900を鮮やかに成功。負傷の影響を感じさせないアグレッシブな滑りで、唯一の90点台をマークした。もし決勝で金メダルを手にすれば、スノーボード史上初の五輪3連覇という偉業を成し遂げることになる。伝説のショーン・ホワイト氏ですら成し得なかった「連続」での3冠は、彼女を種目を超えた伝説へと押し上げるだろう。
■日本勢の躍進、16歳・清水さらが女王を追う
絶対女王の独走を許さないのが、層の厚さを誇る日本チームだ。1月に開催されたX Gamesを制し、急成長を遂げている清水さらが87.50点を叩き出し、2位で予選を通過した。清水は高さのあるエアと正確なグラブで、審判団に強い印象を与えた。
また、同じく日本勢の工藤璃星も84.75点で4位と好位置につけている。伝統的に米国が支配してきたこの種目において、日本勢が「打倒クロエ」の最右翼として立ちはだかる構図だ。3位には米国の実力者マディ・マストロ、5位には中国のベテラン、蔡雪桐(ツァイ・シュエトン)が続き、決勝はハイレベルな空中戦が予想される。
■高難度の代償、過酷なコースコンディション
高さ約6.7メートルの巨大な雪の壁(パイプ)で行われるこの競技は、華やかさの裏に常に危険が隣り合わせだ。予選では中国の劉佳旭(リウ・ジアシュ)が激しく転倒。医療スタッフによる処置のため競技が約15分中断される場面もあり、ハーフパイプという競技がいかに過酷であるかを改めて浮き彫りにした。
決勝が行われるリヴィニョの会場は、選手の限界を引き出す完璧なシェイプが保たれている。氷のように硬いバーンで、いかに勇気を持って板を弾き出し、20フィート(約6メートル)以上の高さに到達できるか。そして、着地でのわずかなミスが明暗を分けることになる。
■文化的な熱狂と歴史的瞬間へ
会場には、クロエ・キムの恋人でNFL選手のマイルズ・ギャレット氏や、ショーン・ホワイト氏ら著名人も駆けつけると見られており、メディアの注目度は最高潮に達している。
今夜(現地時間12日午後1時45分開始予定)行われる決勝。米国の独占が続くか、それとも16歳の清水さらが「女王交代」を告げる歴史的なジャンプを見せるのか。ミラノの雪山を舞台に、スノーボード史に刻まれる戦いの火蓋が切って落とされる。
(ミラノ・コルティナ五輪取材班)
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