2026ミラノ五輪スノボ女子HP:女王クロエ・キム3連覇か、16歳・清水さらら日本勢が歴史的下克上へ
ニュース要約: 2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪スノーボード女子ハーフパイプは、12日の決勝で絶対女王クロエ・キムが3連覇に挑む。予選では首位のキムを、16歳の清水さら(2位)や工藤璃星(4位)ら日本勢が猛追。怪我を抱える女王に対し、ビッグエア金メダルの勢いに乗る日本代表『SNOW JAPAN』が世代交代を狙う今大会屈指の注目の一戦だ。
【ミラノ発・時事】
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪は12日、リヴィーニョ・スノーパークでスノーボードの女子ハーフパイプ決勝が行われる。前日11日に行われた予選では、五輪3連覇を狙うクロエ・キム(米国)が圧巻のライディングを見せ、90.25点の首位で通過。しかし、その後を追う2位には日本の16歳、清水さらが87.50点でつけ、4位には工藤璃星が84.75点で続くなど、日本勢が女王の牙城を崩すべく射程圏内に捉えている。
王者クロエ・キムの執念と「16歳の新星」清水さらの躍動
今大会の最大の焦点は、2026 winter olympics women's snowboarding halfpipeにおける「絶対女王」クロエ・キムの3連覇(スリーピート)なるか、という点にある。25歳を迎えたキムは、1ヶ月前に左肩の関節唇損傷(ラブラム損傷)という怪我を負い、万全ではない体調で今大会に臨んでいる。
しかし、予選1本目から代名詞とも言える「キャブ1080」から「フロントサイド900」へのコンボを完璧に決め、怪我の影響を感じさせない圧倒的な高さと安定感を見せつけた。専門家が「史上最高のハーフパイプライダー」と称するその実力は健在で、予選唯一の90点台を叩き出し、トップでファイナルの舞台へ駒を進めた。
その女王を猛追するのが、日本勢の層の厚さだ。2位通過を果たした清水さらは、16歳にしてすでにX Gamesを制した実績を持つ。予選では高い空中線と正確なグラブ、そしてスムースな着地を披露し、キムに肉薄するスコアをマークした。また、4位の工藤璃星も高難度のトリックを揃え、メダル圏内を十分に狙える位置にいる。前回の北京五輪銅メダリストの冨田せなや、安定感に定評のある小野光希らを含め、日本チームの「組織力」が女王一人に挑む形だ。
雪上の格闘、リヴィーニョで決着へ
決勝が行われる現地時間2月12日は、リヴィーニョ・スノーパークでの競技が目白押しだ。女子ハーフパイプの決勝は午後1時45分(日本時間同日夜)に予定されており、午前中には男子スノーボードクロスも開催されるなど、スノーボードファンにとって最も熱い一日となる。
ハーフパイプは、高さ約6.7メートルの半円筒状のコース(パイプ)を滑り降りながら、その「高さ(振幅)」「難易度」「完成度」を競う。決勝は3本のランが行われ、そのうちのベストスコアで順位が決まる。予選では安全圏のランに留めた選手たちも、決勝では「バック・トゥ・バック1080」や、女子では最高難度の「1260」を組み込んでくることが予想される。
メダル量産体制の日本勢、ビッグエアに続くか
今大会、日本代表「SNOW JAPAN」は絶好調だ。すでにスノーボード女子ビッグエアでは、村瀬心椛が179.00点という驚異的なスコアで金メダルを獲得しており、チームには最高の勢いがある。
女子ハーフパイプにおいても、歴史的に米国が7大会中5回の金メダルを獲得するという「米国支配」が続いてきたが、今回の予選結果を見る限り、その勢力図は塗り替えられつつある。韓国の天才少女、チェ・ガオンらの台頭もあり、アジア勢のレベルアップが顕著だ。
放送予定と視聴者の注目
米国のNBCやESPN、そして日本の各メディアもこの一戦を「今大会屈指の注目競技」と位置づけている。女子ハーフパイプの決勝は、カーリングの女子スウェーデン対米国戦や、スケルトン男子などの人気種目と重なる時間帯だが、クロエ・キムの歴史的偉業か、あるいは日本勢による世代交代かというドラマ性に、世界中の視線が集まっている。
「自分のため、そして次世代の女の子たちのために滑る」と語るクロエ・キムに対し、失うもののない若き日本勢がどう立ち向かうのか。リヴィーニョの青空の下、史上最高レベルの戦いが幕を開ける。
(特派員・2026年2月12日 記)
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