【ミラノ五輪】堀島行真が2大会連続の銅メダル!絶対王者との死闘と家族の絆
ニュース要約: 2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪の男子モーグルにて、日本のエース堀島行真が北京五輪に続く2大会連続の銅メダルを獲得。王者キングズベリーと0.27点差という歴史的大接戦を演じました。ノルウェーへの拠点移住や妻・輝紗良さんの支えを糧に掴んだ快挙であり、15日に控える新種目デュアルモーグルでの金メダル獲得にも期待が高まっています。
【ミラノ発=共同】
イタリアの雪原に刻まれた激闘の跡は、日本モーグル界の「黄金時代」の幕開けを予感させるものだった。2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピック、フリースタイルスキー男子モーグル決勝。2月12日夜(日本時間同)、日本のエース・堀島行真(28=トヨタ自動車)が、北京五輪に続く2大会連続の銅メダルに輝いた。
絶対王者ミカエル・キングズベリー(カナダ)との「金メダル直接対決」が期待された今大会。堀島は予選を85.42点のトップで通過し、決勝でも大技「コークスクリュー1440」(4回転)を完璧に成功させた。結果は83.44点。銀メダルのキングズベリーとはわずか0.27点差、金メダルのクーパー・ウッズ(オーストラリア)とも同点タイム差という、モーグル史に残る大接戦だった。
「メダルは嬉しいが、やはり悔しい」。表彰台で見せた堀島の表情には、頂点を見据えてきた者特有の渇望が滲んでいた。しかし、この4年間で彼が手にしたものは、メダル以上の「強さ」の根源だった。
支えとなった「家族」と「移住」の決断
堀島の快挙の裏には、公私ともに歩むパートナーの存在がある。2022年11月、北京五輪女子モーグル日本代表の住吉輝紗良さんと結婚。第一子の誕生を経て、かつての「求道者」のような危うさは、勝負師としての「安定感」へと昇華した。
「心の支えができた。同じ競技者として言葉をかけてくれ、迷ったときに一緒に考えてくれる」
堀島は妻への感謝をそう口にする。2024年からは、五輪開催地との時差をなくし、練習環境を最適化するために拠点をノルウェーへ移した。ビザの手配から住居の確保まで自ら行う過酷な環境下で、輝紗良夫人の献身的なサポートが、彼の精神的な支柱となった。ネガティブな要素に動じない強靭なメンタルは、北欧の地で育まれた家族の絆から生まれたものだ。
王者キングズベリーとの死闘、そして若手の台頭
今大会、世界が注目したのは「堀島vsキングズベリー」の構図だった。ワールドカップ通算100勝を超えるレジェンド、キングズベリーに対し、堀島はスピードと超高難度エアで挑んだ。決勝では僅差で銀を譲ったものの、絶対王者をギリギリまで追い詰めたその滑りは、日本男子モーグルのレベルが世界の最前線にあることを改めて証明した。
また、今大会では次世代の台頭も光った。島川拓也は準決勝で敗退したものの、「トップとのスピード差を痛感した」と前向きな姿勢を見せた。堀島という巨大な背中を追う若手陣の成長は、日本フリースタイルスキー界全体の層の厚さを物語っている。
新種目デュアルモーグルへの執念
堀島の挑戦は、まだ終わっていない。15日には、今大会から正式種目となった「デュアルモーグル」が控えている。2人の選手が同時に滑走し、トーナメント形式で勝敗を決するこの種目は、高い技術に加え、相手を動揺させる駆け引きやスピードが要求される。
「何でもやった」と言い切るほど、この4年間に全てを注いできた。フリースタイルモーグル日本代表として、そして一人の父として。堀島行真が目指すのは、新種目での「金メダル」という最高の恩返しだ。
一方、同会場付近で進行中のスノーボードクロスでは、吉永一貴らスノーボードクロス日本代表勢が連日熱戦を繰り広げている。ウィンタースポーツの華であるフリースタイルスキー。その中心で、日本のエースは再びスタート台に立つ。雪上のチェスとも呼ばれるデュアルモーグルで、堀島がどのような戦略を見せるのか。ミラノの空に日の丸が掲げられる瞬間を、日本中が待望している。
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