【ミラノ五輪】堀島行真が2大会連続の銅メダル!絶対王者と激戦、家族の支えで掴んだ快挙
ニュース要約: ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のフリースタイルスキー男子モーグルで、堀島行真選手が銅メダルを獲得し、2大会連続メダルの快挙を成し遂げました。宿敵キングズベリーらと歴史的接戦を繰り広げ、元代表の妻・住吉輝紗良さんや第一子の存在を糧に掴んだ栄冠。新種目デュアルモーグルでのさらなる活躍にも期待が高まります。
【ミラノ発=共同】 イタリアで開催されているミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪は現地時間12日、フリースタイルスキー男子モーグルの決勝が行われ、日本の大黒柱・堀島行真(トヨタ自動車)が合計83.44点をマークし、銅メダルに輝いた。前回の北京五輪に続く2大会連続のメダル獲得という快挙を成し遂げ、日本モーグル界の歴史を塗り替えた。
歴史的接戦、絶対王者キングズベリーとの攻防
「モーグル決勝」という極限のプレッシャーの中、堀島は予選から圧巻の滑りを見せていた。予選1回目で唯一の80点台となる85.42点を叩き出し、宿敵ミカエル・キングズベリー(カナダ)に大差をつけてトップ通過。「五輪モーグル」の舞台で、悲願の金メダルへ向けて視界は良好だった。
決勝3回目(スーパーファイナル)、6人目に登場した堀島は、第1エアで完璧なダブルフルを披露。ミドルセクションでは、代名詞とも言える「攻め」のカービングターンで絶妙なラインを刻んだ。最大の勝負所となった第2エアでは、超大技「コークスクリュー1440(4回転)」を鮮やかに成功。着地も乱れずフィニッシュした。
結果は、金メダルのクーパー・ウッズ(オーストラリア)、銀メダルのミカエル・キングズベリー(83.71点)にわずか0.27点及ばなかったが、僅差の銅メダル。ワールドカップ通算100勝を誇る「キングズベリー(キングスベリー)」という「レジェンド」に対し、真っ向から挑み、世界最高峰の技術を証明した。
ネット上では「堀島行真 モーグル」がトレンド入りし、「金メダル級の滑りだった」「感動をありがとう」といった称賛の声が溢れた。その一方で、わずかな点差に「堀島の採点の方が良かったのではないか」とファンの間で議論が起きるほど、ハイレベルな戦いとなった。
愛妻・住吉輝紗良さんとの絆と、新パパとしての覚悟
今回のメダル獲得の裏には、支えとなった家族の存在がある。堀島選手は2022年11月、元フリースタイルスキー・モーグル日本代表の住吉輝紗良(すみよし・きさら)さんと結婚。住吉さんは2022年北京五輪で決勝進出を果たした実力者で、同年7月に現役を引退した後にゴールインした。
二人の馴れ初めは「日本代表」チーム内での出会い。同じ過酷な競技を志す者として、技術的な悩みや五輪という異様な舞台でのメンタル管理を共有し、切磋琢磨する中で愛を育んできた。さらに、2025年には「第一子」が誕生。父となった堀島選手にとって、今大会は「家族にメダルを持ち帰る」という新たなモチベーションが加わった特別なオリンピックとなった。
住吉輝紗良さんは自身のSNSで、結婚1周年の報告や家族ショットを公開しており、元アスリートの視点で堀島選手の体調管理やメンタル面を献身的にサポート。今回の「オリンピック モーグル」でのメダル連続獲得は、まさに「夫婦二人三脚、いや三人で掴み取った栄冠」と言えるだろう。
注目される新種目「デュアルモーグル」と日本勢の躍進
男子モーグル決勝と同じ日には、島川拓也選手らも予選に出場するなど、日本勢の層の厚さが光った。特に今回から採用される「デュアルモーグル オリンピック」初開催は、ファンや関係者からの関心も高い。
1対1で並走し、勝者が次に進む勝ち抜き形式のデュアルモーグルは、シングル以上にミスが許されない。堀島選手は「フリースタイルモーグル」のみならず、この新種目でもメダル候補の筆頭だ。スピードと精神力が求められるこの種目で、キングズベリーやウッズと再び対峙することになる。
また、今回は「スノーボード クロス 日本代表」など他種目の選手たちとも好影響を与え合っており、スノーボードクロス勢とモーグル勢が切磋琢磨する日本のウィンタースポーツ界全体に、堀島の銅メダルは大きな勢いをもたらした。
次代へ繋ぐ「堀島の背中」
「モーグル 男子 決勝」を終えた堀島は、取材に対し「多くの方に支えられてここまで来られた。家族、そして子供に良い姿を見せられたのは嬉しい」と安堵の表情を見せた。
2大会連続のメダル獲得は、日本男子モーグル界では初の快挙だ。10代の頃から「フリースタイルスキー」の世界で頭角を現し、常に「キングズベリー」という巨壁を追いかけ、追い越そうとしてきた堀島。父・行訓さん、母・則子さん、姉・有紗さんら家族からの応援を受け、さらには住吉輝紗良さんという最高の理解者を得て、彼は真の強さを手に入れた。
次は、2月13日に行われる吉永一貴らの出場種目や、自らも出場するデュアルモーグルでの活躍に期待がかかる。堀島行真の飽くなき挑戦は、まだ終わらない。
(文:共同通信スポーツ部 記者)
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