岡田将生、国際舞台へ飛躍の2026年:村上春樹主演作と待望の韓国ドラマ初挑戦
ニュース要約: 実力派俳優の岡田将生は、2026年にキャリアの新たな頂点に挑む。国内では村上春樹原作の映画『ドライブ・マイ・カー』で深遠な主人公を演じ、国際的には人気韓国ドラマ『殺し屋たちの店 シーズン2』で初の韓国ドラマ出演を果たす。高畑充希との結婚で公私ともに充実期を迎えた岡田の、国際的な飛躍に期待が高まる。
2026年、国際舞台へ飛躍する岡田将生:村上春樹作品での深化と韓国ドラマ初挑戦
2025年11月21日 日本経済新聞文化部
日本を代表する実力派俳優、岡田将生(36)が、2026年にキャリアの新たな頂点に挑む。国内では村上春樹原作の傑作映画で主演を務める一方、国際的には人気韓国ドラマの続編で新キャストとして起用され、日韓両国での活躍が期待されている。私生活では昨年11月に女優の高畑充希(34)と電撃結婚を発表し、公私ともに充実期を迎えている岡田将生の「現在地」を追った。
映画『ドライブ・マイ・カー』主演に挑む重み
2026年6月公開予定の映画『ドライブ・マイ・カー』は、作家・村上春樹氏の短編小説を再び映像化するもので、特に注目度が高い。2021年版では、岡田将生は主人公の妻と関係を持つ若手俳優役を好演し、作品が第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞する一助となった。
そして今回、岡田将生が演じるのは、妻の死という喪失感を抱えながら舞台俳優として再出発を図る主人公・家福悠介という、極めて深遠な役柄だ。彼は役への没入度の高さを伺わせるように、「原作、脚本を読み込みましたが、未だに自分自身の思考が彷徨っている感覚があります」とコメントしている。
家福悠介は、喪失と再生という普遍的なテーマを背負う人物であり、岡田将生の演技力が真正面から問われる挑戦となる。デビューから約20年を経て、単なる人気俳優から実力派へと評価を確立した彼が、村上春樹作品という国際的な注目作で主役を担うことは、彼の俳優人生における大きな節目となるだろう。
韓国ドラマ初挑戦、国際的な視野の拡大
国内での大役に加えて、岡田将生は国際的な挑戦も始めている。2026年配信予定のディズニープラス・オリジナル韓国ドラマ『殺し屋たちの店 シーズン2』に新キャストとして参加が決定した。これは彼にとって、韓国ドラマ初挑戦となる。
シーズン1は、緊迫したアクションとスリリングな展開で日本でも高い評価を得ており、シーズン2では傭兵集団バビロンに対する新たな攻勢が描かれる。岡田将生の役柄は未だ詳細が明かされていないものの、国際的なアクション・スリラー作品に参入することで、俳優としての新たな領域を開拓する。
彼自身、2025年の韓国映画『アフター・ザ・クエイク』への出演経験を経て、「新人時代に戻ったような緊張感がものすごく新鮮だった」「もっとチャレンジしていきたい」と国際的な制作環境への強い意欲を示している。今回の韓国ドラマ初挑戦は、彼のキャリアにおける国際化を決定づけるものとなる。
私生活の変化とCM・ファッションへの影響
岡田将生の充実ぶりは、私生活にも表れている。2024年11月には、女優の高畑充希との結婚を発表。ドラマ『1122 いいふうふ』での共演をきっかけに交際を始め、「親友のように過ごしてきた」と語る二人の自然体な関係は、ファンからも祝福されている。
この公私両面での変化は、彼のパブリックイメージにも影響を与えている。彼は「視野を広げて、自分を豊かにしていかなくてはと思っている」と語っており、この円熟味はCMでの起用にも反映されている。
2025年に入り、岡田将生はマクドナルド「黒チュロスの秘密」篇(4年連続出演)、キリン一番搾りホワイトビールの新CM、そして日本経済新聞社2025春割キャンペーンCMなど、主要な広告塔として活躍中だ。特にCMやファッション誌で見せるチェック柄のセットアップやジャケットスタイルは、「美スタイル」「国宝級」と絶賛され、若年層のトレンドにも影響を与えている。
常に進化を続ける実力派
2009年の新人賞総なめから、2010年代の『告白』『悪人』での実力派への転換、そして近年のNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』での確かな演技力に至るまで、岡田将生は常に自己を更新し続けてきた。
2026年の主演映画と韓国ドラマ初挑戦は、単なる話題作への出演というだけでなく、公私ともに充実した岡田将生が、俳優としてさらに高みを目指す強い決意の表れと言える。彼の国際的な飛躍は、日本映画界にとっても大きな期待を抱かせるものだ。