登録者173万「きょんくま」が解散発表 人気絶頂期の背景に精神的負担
ニュース要約: 人気YouTuberグループ「きょんくま」(登録者173万人)が解散を発表した。過酷な挑戦企画で人気絶頂期にあったが、メンバーは解散理由として、YouTubeやSNSを取り巻く環境の「治安の悪さ」と、コンテンツ制作に伴う「精神的負担」の限界を挙げた。今回の解散は、大規模クリエイターが抱える持続可能性の課題を浮き彫りにし、業界に大きな波紋を広げている。
「きょんくま」が解散発表、登録者173万人に衝撃 人気絶頂期に幕、背景に「精神的負担」
(2025年12月6日)
人気YouTuberグループ「きょんくま」が12月5日、自身のチャンネルを通じて解散を発表した。チャンネル登録者数173万人を誇る彼らは、過酷な挑戦企画や卓越したチームワークで若年層を中心に絶大な支持を得ていたが、突然の発表はファンに大きな衝撃を与えている。今年8月より無期限の活動休止に入っていたが、この度正式な解散を決断。メンバーは解散の理由として、YouTubeやSNSを取り巻く環境の「治安の悪さ」や、精神的な負担の大きさを挙げている。
精神的負荷が限界に、「5年前から悩んでいた」
2025年末の動画投稿ランキングでも、きょんくまの動画は好調を維持していた。特に「何もないテトラポットに秘密基地を作り釣った魚しか食べられないサバイバル」といった24時間サバイバル系や、「大食い祭りの屋台飯対決」など日常の中で非日常を織り交ぜた企画がヒットし、人気の絶頂期にあったと言える。
しかし、メンバーのきょんは解散発表の中で、「大きく無理なことが出てきた」とコメントし、活動継続の困難さを滲ませた。さらに、5年前から既に解散について悩んでいたものの、ファンや関係者への責任感から活動を続けていたことを吐露している。
UUUMに所属するような大規模YouTuberグループであっても、視聴者の期待に応え続けるプレッシャーは計り知れない。連日のコンテンツ制作に加え、匿名性の高い空間での誹謗中傷や、いわゆる「SNSの治安の悪さ」が、クリエイターの精神衛生に深刻な影響を与えていたとみられる。今回のきょんくまの解散は、華々しい成功の裏側で、デジタルコンテンツクリエイターが抱える持続可能性の課題を浮き彫りにした形だ。
企画力と中学時代からの絆が生んだ「非日常」
きょんくまの人気の秘密は、その類まれな「企画力と挑戦性」に集約される。彼らは、視聴者が体験できない過酷なサバイバルや、特殊なルールでの生活チャレンジなど、独自の企画で常に話題を提供し続けた。
中心メンバーである「きょん」と「くま」は中学時代からの同級生であり、その深い信頼関係が、長期的な活動を支えてきた。コンビ結成の裏側には、中学時代にダンスを通じて絆を深め、互いの個性を尊重し合う関係性があった。きょんの持つビジネスセンスや企画力、くまのダンスやパフォーマンス能力が互いに補完し合い、長続きの秘訣となっていた。
また、わたぼう、ディーパー、ヘンリーなど複数のメンバーが加わることで、ドッキリやアクロバット、武器製作といった多様なコンテンツを高いクオリティで展開できる実行力も、きょんくまの大きな強みだった。彼らは動画内でのリアルな感情表現や悩みの吐露を通じて、視聴者との親近感を深め、熱狂的なファン層を形成していた。
業界への波紋とクリエイターの新たな課題
登録者数173万人を抱える大手チャンネルの解散は、YouTube業界全体に大きな波紋を広げている。彼らの活動休止は今年8月には既に公表されていたが、今回の正式な解散発表により、長年のファンは喪失感を抱いている。
現在、メンバー個々の2026年以降の具体的な活動方針や新たな挑戦についての詳細は公表されていない。しかし、彼らが培ってきた企画力や、カメラの前で自己を表現する能力は、デジタルコンテンツ業界において貴重な資産であり、今後、それぞれのメンバーが個別チャンネルや新たなプロジェクトで活動を再開する可能性は高い。
今回のきょんくまの解散決定は、単なる一つのグループの終焉に留まらない。高まる視聴者の期待と、それに伴う精神的負荷、そしてSNS上の厳しい環境が、大規模クリエイターの活動をいかに困難にしているかという現実を突きつけた。プラットフォーム運営側、そして視聴者側が、クリエイターの持続的な活動をどうサポートしていくか、その議論を深める重要な契機となるだろう。(了)