2026年2月9日、日本は新たな政治の季節の幕開けと、スポーツ界での輝かしい快挙に沸く一日となりました。
高市政権に「信任」の審判、衆院選で与党圧勝
第51回衆議院議員総選挙は8日に投開票が行われ、高市早苗首相率いる自民党が単独過半数を大きく上回る議席を確保し、地滑り的な勝利を収めました[9][24][36][152]。九州ブロックなどで着実に議席を積み上げ、与党全体では憲法改正の発議が可能となる3分の2の議席に迫る勢いです[9][36]。市場はこの結果を好感し、円高・株高が進行する「高市トレード」の様相を呈しています[9][24]。
今回の選挙では、各地で激戦が繰り広げられました。神奈川15区の河野太郎氏が盤石の10選を果たし[111]、小泉進次郎防衛相も神奈川11区で7度目の当選を確実にするなど、実力者が地力を証明しました[158]。また、東京7区では丸川珠代氏が劇的な勝利で国政復帰を決め、埼玉9区の夫・大塚拓氏と共に「夫婦揃っての復活」を遂げています[171]。一方で、和歌山2区では自民を離党し無所属で出馬した世耕弘成氏が、裏金問題の逆風を跳ね除けて初当選を飾るという波乱もありました[125]。
また、新興勢力の躍進も目立ちます。「参政党」は比例代表を中心に10議席以上を確保する大躍進を遂げ[13]、豊田真由子氏が9年ぶりに国政復帰を果たしました[151]。名古屋では「選挙モンスター」河村たかし氏が愛知1区で7度目の当選を決め、再び国政に「減税旋風」を巻き起こそうとしています[173]。
揺れる野党第一党と中道勢力の苦闘
一方で、立憲民主党と公明党の一部が合流した新党「中道改革連合」は、香川1区の小川淳也氏が宿命の対決を制したものの[102][141]、全体としては組織力の壁に阻まれ苦戦を強いられました[143][145][169]。滋賀では自民が全勝し[42]、沖縄でも「オール沖縄」勢力が全敗して自民が4選挙区を独占するという、政治地図の塗り替えが起きています[132]。
高市首相はこれを受け、社会保障と税の抜本改革に向けた「国民会議」の設置を表明しており、今後は経済・安保政策の加速が予想されます[78][28]。しかし、衆院選特番のために日曜夜のドラマ『リブート』や大河ドラマ『豊臣兄弟!』が放送延期となった際には、SNS上でファンからの悲鳴も上がっていました[10]。
ミラノ五輪、日本勢がスノーボードで「金・銀」独占
スポーツ界からはミラノ・コルティナ冬季五輪の熱狂が届いています。スノーボード男子ビッグエアにおいて、木村葵来選手が金メダル、木俣椋真選手が銀メダルを獲得し、日本勢がワンツーフィニッシュを飾る歴史的快挙を成し遂げました[1][83][116]。異次元の「6回転(2160)」を繰り出すなど、日本スノーボード界の技術力の高さを世界に見せつけています[83][116]。
一方で、悲報もありました。41歳で奇跡の復帰を果たした「伝説の女王」リンゼイ・ボン選手が滑降で転倒し緊急搬送され[47]、スノーボードのベテラン斯波正樹選手は用具から禁止物質のフッ素が検出され失格となるなど、五輪の光と影が交錯しています[81]。
経済・社会の動向
経済面では、高市首相の「(円安により外為特会が)ホクホク状態」との発言が波紋を広げ、物価高に苦しむ国民感情との乖離が指摘されています[3]。また、円安の影響で「ビッグマック」の価格が世界的に見て非常に安価な水準に留まっている現状も報告されており、購買力の低下が深刻な課題として浮き彫りになっています[118]。
エンタメ界では、アニメ『鬼滅の刃』が2026年4月から日曜朝の枠で全編再放送されることが決定し[159]、木村拓哉さん主演の『教場 Reunion』がNetflixで配信開始され大きな話題を呼ぶなど、新しいメディア戦略の動きも活発です[32]。
政治、スポーツ、経済と、あらゆる分野で「刷新」と「継続」が問われた一日。この審判がどのような未来を形作るのか、日本の真価が問われる季節が続きます。
小池・山口「蜜月」の終焉か?2026年都知事選を巡る東京政局の激震と自公決別の行方
ニュース要約: 2026年都知事選を控え、小池百合子知事と公明党・山口那津男氏の協力関係に地殻変動が起きている。自公共闘の終焉や衆院選での対立を経て、かつての信頼関係は利害計算に基づく新たな局面へ。都政の安定を支えた「蜜月」が再構築されるのか、あるいは完全な決別へと向かうのか、日本の政治構造を再編する東京政局の深層を解説する。
【解説】小池・山口「蜜月」の終わりか、再構築か――2026年都知事選を見据えた東京政局の地殻変動
2026年2月、日本の首都・東京の政治地図が激しく塗り替えられようとしている。東京都知事選という巨大な政治決戦を前に、これまでの都政を支えてきた「小池百合子知事と公明党」の強固な協力関係に、かつてない不透明感が漂っている。
焦点となるのは、公明党の前代表であり、現在は常任顧問として党の精神的支柱を担う山口那津男氏と、再選を果たしさらなる影響力を誇示する小池百合子氏の距離感だ。かつて「山口那津男さんが(首相に)いい」と小池氏が公言したほどの信頼関係は、今や国政の荒波に揉まれ、新たな局面を迎えている。
祝賀会談の裏に潜む「打算」と「危機感」
2026年2月5日投開票の都知事選で再選を決めた直後、小池氏は公明党本部を訪れ、山口氏と会談した。公明党ニュースが「国と連携し課題解決」と銘打ったこの会談は、表面上は良好な協力関係の継続を示唆するものだ。しかし、その内実を紐解けば、双方の切実な事情が浮かび上がる。
公明党にとって、支持母体である創価学会の集票力低下は深刻な課題だ。比例票が600万票を割り込む中、東京という巨大な票田で無党派層に強い小池氏と訣別することは、組織の衰退を早めるリスクを伴う。一方、小池氏にとっても、都議会公明党の組織的な支援は、安定した都政運営に欠かせない。
しかし、この「蜜月」を揺るがしているのが、26年間に及んだ自公共闘の終焉である。
「自公決別」がもたらした亀裂
2026年2月7日、山口氏は街頭演説で「自民党は政治不信を解決できなかった」と断じ、連立離脱の正当性を強調した。公明党が国政で独自の歩みを進める中、皮肉にも小池氏は「自民党都連との連携」を鮮明にし始めている。
かつて小池氏が自民党を飛び出し「希望の党」を掲げた際、公明党は自民との板挟みになりながらも小池氏を支えた経緯がある。だが現在、小池氏は高市政権に近づき、自民党との距離を急速に縮めている。象徴的だったのは、激戦の衆院選・東京24区(八王子市)での動向だ。
山口氏は立憲民主党の枝野幸男氏と同乗し、中道改革連合の候補を応援。自民党の萩生田光一氏を激しく批判した。対する小池氏は、その萩生田氏の応援に回り、山口氏とは完全に「敵味方」に分かれる構図となったのだ。
2026年都知事選へのシナリオ
今後の焦点は、2026年後半に予想される本格的な政治スケジュールの中で、公明党が小池氏への「自主支援」を維持するのか、それとも独自候補の擁立や中道勢力との連携へシフトするのかという点だ。
都議会公明党はこれまで、小池都政の下で「高校授業料無償化」などの目玉政策を推進してきた自負がある。山口氏は「都政で培った成果を国へ波及させる」という持論を持つが、小池氏が自民党への傾斜を強めれば、公明党の独自色が埋没しかねない。
現在、公明党内では佐藤茂樹副代表らを中心に「自民党との差別化」を求める強硬論が根強い。山口氏が中道勢力の「ハブ(仲介役)」として動く中、小池氏との協力関係が「条件付き」のものへと変化していく可能性は極めて高い。
結びに代えて
政治ジャーナリストの間では、「小池・山口のパイプは、もはやかつての感情的な信頼ではなく、純粋な利害計算に基づいたものに変質した」との見方が大勢だ。
小池百合子という「変化」を恐れない政治家と、山口那津男という「安定」を重んじてきた政治家。二人の距離が再び近づくのか、それとも東京24区で見せた決別が都政全体に波及するのか。2026年の東京政局は、日本の政治構造そのものを再編するトリガー(引き金)になろうとしている。
(社会部・政治担当記者)