King & Prince 永瀬廉ら「恋愛ドラマ主演」集中戦略:俳優としての地位確立とファン層拡大
ニュース要約: キンプリは、永瀬廉氏を中心とした「恋愛ドラマ主演」を相次いで果たすことで、俳優としての地位を確立し、ファン層を拡大する戦略を展開している。永瀬氏は『東京タワー』での繊細な演技から、ラブコメ初主演作『御曹司に恋はムズすぎる』へと挑戦を多様化。メンバー個々が異なる恋愛テーマに挑み、「恋愛ドラマに強いグループ」としての存在感を強めている。
King & Prince、俳優としての新境地:相次ぐ「恋愛ドラマ主演」が拓くファン層拡大戦略
2025年11月20日
アイドルグループKing & Prince(以下、キンプリ)のメンバーが、近年、テレビドラマ界で目覚ましい活躍を見せている。特に、永瀬廉氏を中心としたメンバーの「恋愛ドラマ主演」が相次いでおり、アイドルとしての人気基盤に加え、俳優としての地位を確固たるものにしつつある。これは、グループのキャリア戦略において、エンターテインメントの裾野を広げる重要な転換点として注目されている。
永瀬廉、禁断の愛からラブコメへ:「アイドル俳優」の枠を超越
キンプリの永瀬廉氏は、2025年1月期のカンテレ・フジテレビ系「火ドラ★イレブン」枠で放送される連続ドラマ『御曹司に恋はムズすぎる』で、ラブコメディー初主演を飾る。永瀬氏が演じるのは「俺様のわがままナルシスト御曹司」天堂昴。庶民的なヒロイン(山下美月)との価値観の衝突から生まれるコミカルかつロマンティックな展開は、幅広い視聴者層に訴求するものと期待されている。
このラブコメ主演は、永瀬氏がこれまで築き上げてきた俳優キャリアの多様性を示すものだ。彼は2024年放送の『東京タワー』で、恋愛ドラマ初主演を務め、20歳以上年上の女性との「年齢差恋愛」という禁断のテーマに挑んだ。原作の持つ純粋さと繊細さを表現し、「原作のイメージに忠実」「感情表現がリアル」と高い評価を獲得。この経験により、永瀬氏は単なる「アイドル枠」を超えた、本格的な俳優としての実力を証明した。
『御曹司に恋はムズすぎる』では、なにわ男子の西畑大吾氏との共演も話題を集めており、主題歌にはキンプリの楽曲「HEART」が起用されるなど、グループとしての勢いもドラマに反映される構造だ。
メンバー個々の挑戦:多様化する恋愛テーマ
キンプリメンバーの恋愛ドラマ主演は、永瀬氏だけに留まらない。
髙橋海人氏は、2023年の日本テレビ系ドラマ『だが、情熱はある』で、情熱的な青年を演じ、恋愛要素を含む青春ドラマという王道ジャンルで熱演を見せた。彼の真っ直ぐな演技は、青春ドラマファン層にもキンプリの認知を広げる効果をもたらした。
また、元メンバーの岩橋玄樹氏も、2025年の『恋愛ルビの正しいふりかた』で7年ぶりに地上波ドラマ主演を果たし、BL漫画原作という繊細な恋愛描写に挑戦している。
このように、永瀬氏の「禁断の愛」「ラブコメ」、髙橋氏の「青春恋愛」、岩橋氏の「BL恋愛」と、メンバーそれぞれが異なる恋愛ドラマのテーマに挑むことで、キンプリ全体として「恋愛ドラマに強いグループ」というイメージが定着しつつある。これは、アイドルファンだけでなく、特定のドラマジャンルを好む視聴者層の取り込みに成功していることを意味する。
俳優キャリアの確立と2026年への展望
キンプリが俳優業を重要なキャリアの柱と位置づける背景には、演技経験の積み重ねによる評価の向上がある。永瀬氏はNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』などでの実績があり、髙橋氏も監督から「すごい俳優」と称賛されるなど、その実力は業界内で広く認知されている。
恋愛ドラマ主演は、若手俳優にとってスターダムへの登竜門であり、メンバーが次々とこの役割を担うことは、彼らの市場価値の高さを裏付けている。
2025年11月現在、キンプリは7枚目アルバム「STARRING」のリリースや4大ドームツアーを控えており、グループとしての勢いは最高潮にある。この勢いを背景に、永瀬氏には2026年に向けて、さらに大型の日曜劇場枠での出演など、重要な企画への登用が示唆されている。
King & Princeのメンバーが、アイドルとしての輝きを保ちつつ、多様な役柄に挑戦し続けることで、「恋愛ドラマ主演」というフックを通じて、日本のエンターテインメント界における存在感を一層強固にしていくことは確実である。彼らの今後の俳優としてのキャリア展開は、業界全体にとっても重要な指標となるだろう。