清水尋也被告、大麻所持で初公判:求刑懲役1年。キャリア暗転と朝ドラ降板の甚大な代償
ニュース要約: 若手実力派俳優・清水尋也被告(26)の大麻所持事件で初公判が開かれ、被告は起訴内容を認め、検察側は懲役1年を求刑した。判決は12月19日。キャリア絶頂期での逮捕は、出演中だった日曜劇場『19番目のカルテ』の編集対応に加え、次期朝ドラ『ばけばけ』の降板を招き、制作現場に億単位の経済的損失を与えている。今後の芸能活動復帰への道のりは険しい。
俳優・清水尋也被告、大麻所持で初公判 急転した若き実力派のキャリアとメディアへの影響
東京地裁で起訴内容認める、求刑は懲役1年
若手実力派俳優として注目を集めていた清水尋也氏(26)が、大麻取締法違反(所持)の罪に問われた事件で、2025年12月8日、東京地方裁判所で初公判が開かれた。黒いスーツ姿で出廷した清水被告は、起訴内容を全面的に認め、検察側は懲役1年を求刑した。判決は今月19日に言い渡される予定だが、今回の薬物事件は、順風満帆に見えた彼の俳優人生を一瞬で暗転させただけでなく、出演作品の制作現場や放送業界に甚大な影響を与えている。
検索キーワードとしても急上昇している清水尋也氏の逮捕は、今年7月に発覚した。起訴状によると、清水被告は都内の自宅で乾燥大麻0.392グラムを所持していたとされる。公判において、被告は所持の動機について「仕事のストレス緩和とリラックスのためだった」と述べ、深く反省している旨を表明した。
証人として、実兄で俳優の清水尚弥氏も出廷し、弟の更生を誓う証言を行った。兄の証言や被告の反省の態度を踏まえ、判決では執行猶予が付く可能性も指摘されているが、薬物事件に対する社会の目は厳しく、今後の芸能活動復帰への道のりは険しいものとなる見通しだ。
医療ドラマ初出演で掴んだ評価と朝ドラ降板の代償
事件発生直前まで、清水尋也氏はキャリアの絶頂期にあったと言える。特に、2025年7月に放送が開始された日曜劇場『19番目のカルテ』では、主人公の松本潤氏と共演し、内科専攻医・鹿山慶太役として重要な役割を担っていた。
鹿山は、仕事に現実的で賢く生きる3年目の若手医師という役柄であり、清水氏にとって医療ドラマ初出演ながら、ヒューマンドラマ的な側面を担う存在として視聴者からの評価も高かった。また、2024年の主演映画『オアシス』やドラマ『Eye Love You』など、彼の演技力の幅は広く評価され、2018年にはドラマ『anone』で新人賞、2019年にはTAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞するなど、将来を嘱望される俳優であった。
しかし、逮捕報道はすべての計画を狂わせた。出演中であった『19番目のカルテ』では、逮捕を受けて最終回を中心に一部出演シーンが編集でカットされ、制作側は対応に追われた。さらに深刻なのは、2025年9月開始予定だったNHKの次期朝ドラ『ばけばけ』からの降板である。NHKの看板番組からの降板は、作品の撮り直しや編集費用、関連商品のDVD化停止など、億単位の賠償問題に発展する可能性が報じられており、その経済的損失は計り知れない。
絶たれた2026年への期待と業界の課題
今回の事件がもたらした影響は、清水被告個人の問題に留まらない。近年、芸能界における薬物事件は後を絶たず、特に若手俳優による逮捕は、作品への信頼性やスポンサーへの影響が大きく、業界全体のコンプライアンス意識の欠如が改めて問われる事態となっている。
清水被告は、過去の功績や評価が高かっただけに、ファンや関係者の間に広がる失望は大きい。2025年の映画賞レースにおける受賞の可能性は事実上消滅し、2026年公開予定の主演作や出演作品に関しても、現時点で具体的な情報更新は見送られている状況だ。
清水被告は公判で反省の意を示したものの、有罪判決は避けられない見通しであり、彼の更生と復帰には長い時間が必要となりそうだ。才能ある若手俳優が犯した過ちが、作品と業界に与えた代償は重い。裁判所が12月19日に下す判決は、清水尋也氏の将来だけでなく、日本の芸能界における薬物対策とコンプライアンスのあり方を改めて問う試金石となるだろう。