Bリーグ史上初のドラフト会議開催!戦力均衡と地方創生で築くバスケ界の新時代
ニュース要約: 2026年1月29日、Bリーグ初のドラフト会議が開催され、山﨑一渉選手が歴史的な1位指名を受けました。新たに導入されたウェバー方式とサラリーキャップ制度の連動により、大都市圏への選手集中を防ぎ、地方クラブの競争力向上を目指します。108名が志望し14名がプロ入りを決めた本会議は、日本バスケ界の戦力均衡と若手育成環境を劇的に変える重要な転換点となりました。
Bリーグ史上初のドラフト会議が開催、戦力均衡と地方創生を目指す新時代へ
**日本プロバスケットボールリーグ(Bリーグ)は2026年1月29日、東京ドームシティのKanadevia Hallにて史上初となるドラフト会議「B.LEAGUE DRAFT 2026」を開催した。**これまで自由競争による選手獲得が主流だったBリーグが、ウェバー方式を採用したドラフト制度へと大きく舵を切ったことで、日本バスケットボール界は新たな転換点を迎えている。
戦力均衡を目指すウェバー方式の導入
今回導入されたウェバー方式は、前年シーズンの成績が低いクラブを優遇する仕組みで、リーグ全体の戦力均衡を促進することを目的としている。2026年と2027年の移行期間中は全参加クラブが等しい確率で指名順を決定する抽選方式を採用し、公平性を確保。2028年以降は本格的なウェバー方式へ移行し、プレーオフ未進出クラブ間で上位指名権を抽選によって決定する三段階方式が導入される予定だ。
この制度改革は、2026年秋に始まる新トップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」における戦力分散を促し、「地方のクラブも輝けるリーグ」の実現を目指すものである。サラリーキャップ制度(総年俸上限8億円、下限5億円)と連動することで、大都市圏の強豪クラブへの選手集中を防ぎ、地方クラブにも優秀な若手を獲得する機会を提供する。
108名が志望、14名がプロ入りを決める
今回のドラフトには高校3年生から大学4年生、プロ2年目までの日本人選手(見做し日本人を含む)が対象となり、総勢108名が志望選手リストに名を連ねた。NCAA所属選手や海外リーグでプレー経験のある若手選手も指名対象に含まれ、国際的な視野を持つ選手獲得の道も開かれた。
全23クラブ中20クラブが参加し(宇都宮ブレックス、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、シーホース三河は不参加)、合計14名の選手が指名を受けた。内訳は直接指名11名、クラブユース優先交渉権による契約3名となった。1巡目では23クラブ中わずか6名のみが指名されるという慎重な選択が行われ、各クラブが即戦力と将来性のバランスを慎重に見極める姿勢が浮き彫りになった。
歴史的1位指名とクラブ別戦略
2025年12月22日に実施されたロッタリーで1位指名権を獲得したサンロッカーズ渋谷は、ノーザンコロラド大学(NCAA)所属の山﨑一渉選手を指名した。身長2メートル超の長身フォワードで日本代表経験も持つ山﨑選手は、3ポイントシュートとドライブを強みとする即戦力として期待されている。
2位の茨城ロボッツは東海大学の赤間賢人選手(ポイントガード)を指名し、バックコート強化を図った。4位の長崎ヴェルカは筑波大学の岩下准平選手、5位の秋田ノーザンハピネッツは早稲田大学の岩屋頼選手をそれぞれ獲得するなど、地方クラブが有力大学選手の獲得に成功している。
一方で、群馬クレインサンダーズ、アルティーリ千葉、アルバルク東京、川崎ブレイブサンダースなどは指名を行わず、ユース優先交渉権の行使や既存戦力の維持を優先する戦略を選択した。各クラブの方針の違いが明確に表れた結果となった。
大学・高校バスケ界への影響
ドラフト制度の導入は、大学・高校バスケットボール界にも構造的な変化をもたらしている。従来の自由交渉では選手と特定クラブとの事前交渉が可能だったが、新制度下では指名を受けるまでクラブが確定しない。これにより、有力選手の大手クラブ集中が抑制され、進路選択の透明性が向上した。
「Bユース優先交渉権」の設定により、各クラブの育成組織で育った選手には優先的な交渉機会が保証される。これは高校段階からの一貫した育成プログラムの価値を認めるもので、クラブユース強化のインセンティブとなる。
また、ドラフト指名選手の契約は3年保証(3年契約または2年契約+プレイヤーオプション)で統一され、1巡目指名選手には最大1億円の報酬が設定される。選手にとっては進路選択の安定性が向上し、若手の挑戦を後押しする環境が整った。
バスケ界の新時代を告げる一歩
今回のドラフトは、バスケットLIVE、スポーツナビ、B.LEAGUE公式YouTubeを通じてライブ配信され、ファンも歴史的瞬間を共有した。会場MCは佐々木クリスアナリストと宮崎瑠依が務め、島田慎二チェアマンやお笑いコンビ「カミナリ」の石田たくみが出席し、新制度の意義を発信した。
Bリーグドラフトの導入は、単なる選手獲得方法の変更にとどまらず、リーグ全体の競争力向上と持続可能な発展を見据えた包括的改革の一環である。地方クラブの躍進、若手選手の育成環境整備、ファンにとっての観戦価値向上という三つの目標が相互に作用し、日本バスケットボール界の新時代を切り開く重要な一歩となった。今後、指名選手たちがコートでどのような活躍を見せるのか、Bプレミア開幕に向けた期待が高まっている。