2025年12月1日 日本ニュース総まとめ
スポーツ界の躍動
陸上界では、ドルーリー朱瑛里選手(高2)が独自の「教科書的フォーム」で国際基準に迫る安定したパフォーマンスを維持しており[1]、2026年秋には米ワシントン大学へ進学し、2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得を目指す。女子ゴルフでは佐久間朱莉選手が2025年シーズンで史上稀に見る「3冠」を達成し[108]、年間女王に輝いた。
海外では、NBAでオクラホマシティ・サンダーがSGAの第4クォーターでの支配力により驚異の12連勝を達成[71]。一方、レイカーズはペリカンズを破り今季初の7連勝を記録し[25]、八村塁選手が4試合連続2桁得点で快進撃に貢献している。
サッカー界では、プレミアリーグのロンドン・ダービーでチェルシーとアーセナルが1-1で引き分け[8][72]、10人となったチェルシーの粘り強い戦いが光った。ラ・リーガでは久保建英選手が今季初アシストを記録したものの[120]、レアル・ソシエダはビジャレアルに2-3で敗れ、CL出場権争いで痛手を負った。
競馬界では、第70回有馬記念のファン投票中間結果が発表され[98]、昨年の覇者レガレイラが最多得票を獲得。日本ダービー馬クロワデュノールが肉薄しており、世代交代を賭けた激突が期待される。また、12月7日開催のチャンピオンズカップ2025では、3歳新星ナルカミを中心とした世代交代の行方が最大の焦点となっている[117]。
経済・金融の動向
日銀の植田総裁は12月の追加利上げ判断について「企業の賃上げスタンスなど多様な指標を点検する」と述べ[20][53]、賃金動向が鍵となることを示唆した。市場は円高で反応し、日銀が段階的な金融政策の正常化へ進むとの見方が強まっている。
企業動向では、ウエルシアとツルハが経営統合を実施し[3]、売上高2兆円超、店舗数5600店超の国内最大ドラッグストアグループが誕生した。SBI新生銀行は12月17日に東証プライムへ再上場する予定で[5]、約3,500億円の公的資金を完済し経営の自由度を回復した。
株式市場では、東京電力HDの株価が急落[14]。柏崎刈羽原発の再稼働見通しが長期化し、9,030億円の巨額特別損失計上により自己資本比率が19.3%へ急低下したことが背景にある。一方、オリックスは2026年3月期の中間決算で純利益が前年同期比48%増を達成し[76]、株価は年初来高値を更新している。
複数の証券会社は2026年末の日経平均株価が55,000円に達すると予測[51]。企業業績の改善や新NISAが追い風となる一方、世界的なAIバブルの行方や日銀による正常化がリスク要因として注視されている。
テクノロジーとAIの進化
Googleは推論能力が飛躍した最新AI「Gemini 3」を投入[75]し、世界的な業務変革を推進している。一方で、欧米ではアドテク市場での独占禁止法規制が加速しており、日本市場にも影響が波及している。
AI技術は産業界にも浸透しており、2025年にはAIによるアセンブリラインの生産性が最大25%向上[6]。Microsoft Teams Copilotなどの生成AIツールが企業の生産性を劇的に向上させ[80]、大企業での導入が加速している。
社会と文化
警視庁は特殊詐欺被害が過去最悪水準で推移する中、公式アプリ「デジポリス」に「国際電話ブロック機能」を新搭載した[2]。都内の詐欺電話の約8割が国際電話番号を利用している現状を受け、不審な海外着信を自動で検知・遮断する。
健康面では、2025年冬のインフルエンザが9月下旬から異例の早期流行を見せ[4]、11月には全国で警報レベルを超過し急拡大している。流行の中心は重症化リスクの高いA/H3N2株で、厚労省は早期ワクチン接種を強く推奨している。
さらに、12月には異例の黄砂が全国に飛来する予測で[22]、東京では43年ぶりとなる可能性がある。専門家はインフルエンザ流行期と重なるため、マスク着用など「同時対策」の徹底を推奨している。
エンターテインメントの話題
アニメ『ONE PIECE』の第1151話で、初代ルフィ声優・高乃麗氏が「ジョイボーイ」役で27年ぶりに復帰し[12]、ファンを熱狂させている。また、伝説のVTuber鈴原るる氏のYouTubeチャンネルで過去の配信アーカイブが約4年ぶりに突如再公開され[13]、「復帰説」が再燃している。
映画界では、細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』が興行成績首位を獲得しつつも[96]、評価が鋭く二極化している。シェイクスピアをモチーフとした重いテーマへの挑戦は、映像美で支持される一方、脚本の不確実性が批判の的となった。
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』は最終章へ突入し[56][110]、有馬記念での決着が描かれる。佐藤浩市、目黒蓮、ルメール騎手ら豪華キャストが織りなす、競馬界の光と影、世代間の継承の尊さに注目が集まっている。
災害と防災
インドネシア・スマトラ島アチェ州では記録的豪雨災害により死者442人、被災者約110万人が発生[34][73]。道路寸断により日本人8名が一時孤立し、国際的な人道支援と構造的な治水対策の抜本的な見直しが急務となっている。
国内では、岐阜県多治見市の愛岐道路で大規模土砂崩れが発生し[57][99]、名古屋方面への動脈が長期通行止めとなっている。専門家は、花崗岩質土壌の脆弱性、気温変化による凍結融解、老朽インフラ対策の遅れという複合的な発生原因を指摘している。
南海トラフ地震の今後30年以内の発生確率が「60~90%以上」に改定され[66]、切迫性が高まっている。政府は即時避難を促す防災計画を強化し、企業には広域BCPとサプライチェーン多重化が急務となっている。
皇室とセレモニー
敬宮愛子さまは24歳の誕生日を迎えられ[58]、日本赤十字社の職員として勤務しながら成年皇族としての公務が本格化している。初の海外公式訪問(ラオス)で高い国際性と語学力を示し、平和への強い思いを新たにされた。
12月1日は「映画の日」として[19]、日本初の一般公開を記念し特別料金で映画を鑑賞できる。2025年は邦画実写『国宝』が歴代最高興収を記録するなど市場が多様化し躍進しており、この割引を利用し年末年始の注目作を劇場で楽しむ絶好の機会となる。
その他の注目ニュース
日本製鉄の室蘭製鉄所では12月1日未明、熱風炉が爆発・崩落する大規模火災が発生し[41][54]、日本の重工業における安全管理体制の根幹を問う事態となった。
南鳥島沖のレアアース開発が最終段階に突入し[23]、2026年試掘開始、2028年度の商業生産を目指す。推定1600万トンの国産資源は、中国依存脱却と日本の経済安全保障の根幹を担う国策として期待されている。
BYDが中国EV最大手としてテスラを抜き[39]、世界EV市場の盟主の地位を確立。欧州では前年比285%増という驚異的な伸びを見せ、「BYDショック」を引き起こしている。成功の源泉は、第2世代刀片電池と徹底した垂直統合による圧倒的なコスト優位性にある。
【プレミア】チェルシーvsアーセナル激闘ダービー「1-1」:10人チェルシーの粘り、アルテタ監督の交代策に疑問
ニュース要約: プレミアリーグのロンドン・ダービー、チェルシー対アーセナルは1-1の痛み分けに終わった。チェルシーは前半に退場者を出すも、マレスカ監督の柔軟な戦術(低位ブロック)で数的不利を凌駕し勝ち点1を獲得。数的優位を活かせなかったアーセナルのアルテタ監督には采配への疑問が噴出。トップ4争いはさらに緊迫している。
プレミアリーグ:激戦のロンドン・ダービー、チェルシー対アーセナルは「1-1」の痛み分け
【ロンドン発:2025年12月1日 共同】
サッカーのイングランド・プレミアリーグは11月30日(現地時間)、スタンフォード・ブリッジにて今シーズンの天王山の一つ、ロンドン・ダービーとなるチェルシー対アーセナルの一戦が行われ、激しい攻防の末、1-1の引き分けに終わった。この結果、両チームは勝ち点1を分け合い、依然として混戦が続くトップ4争いは、さらに緊迫の度を増している。
試合は、チェルシーのMFモイセス・カイセドが前半38分に一発退場となる波乱の展開となったが、ホームのチェルシーは数的不利を覆す粘りを見せ、監督エンツォ・マレスカの柔軟な戦術変更が功を奏した形だ。一方、アーセナルのミケル・アルテタ監督は、数的優位を活かしきれず、勝ち点3を取りこぼしたことへの批判に直面している。
数的不利を凌駕したチェルシーの「低位ブロック」
チェルシーを率いるマレスカ監督は、試合開始当初、高いボール保持率を誇り、マドゥエケやペドロ・ネトといったサイドアタッカーを積極的に活用し、アーセナル守備陣の突破を試みた。しかし、前半途中にカイセドがレッドカードで退場処分を受けると、指揮官は即座に戦術を修正。それまでのハイプレスとポゼッション重視から一転、5-3-2の低位ブロック(ロー・ディフェンス)を敷き、守備の厚みを増強した。
この守備的なシフトは、アーセナルの攻撃スペースを大幅に削り取ることに成功。さらに、セットプレーという形でチャンスを作り出し、トレヴォ・チャロバーのヘディングで先制点を奪取した。
マレスカ監督の「采配」は、この緊急事態への対応力が評価されている。特に、アーセナルがサイドバックの配置を調整し始めた後も、ネトのインナーラップなどを利用してカウンターの脅威を維持し続けた点は、マレスカ監督の柔軟な攻撃プランを裏付けるものだった。
アーセナルの苦悩:アルテタ監督の「交代策」への疑問
対するアーセナルは、トーマス・パーティとデクラン・ライスを中心とした強固な中盤の盾を形成し、チェルシーのビルドアップを阻止する狙いだった。しかし、相手が10人になったにもかかわらず、後半まで得点を奪えなかったことは、アルテタ監督にとって大きな課題を残した。
アルテタ監督は、数的優位を活かすためにサイドバックのポジショニングを調整し、より幅を取らせることでチェルシーの守備ラインを広げようと試みたが、なかなか決定機を作り出せない。
最終的に、チームは継続的なハイプレスとセットプレーから、ミケル・メリノが同点ゴールを挙げ、1-1の引き分けに持ち込んだ。しかし、この結果はアーセナルサポーターの間で、アルテタ監督の戦術と選手交代のタイミングに対する議論を呼んでいる。特に、ラヒーム・スターリングが早めに交代したことや、後半に投入されたヴィクトル・ギョケレスが試合の流れを変えられなかった点などが、厳しい分析の対象となっている。
激化するトップ4争いとVAR判定の是非
このチェルシーvsアーセナルの一戦は、試合結果だけでなく、審判の判定を巡っても大きな議論を呼んだ。
特に、前半にアーセナルの要であるデクラン・ライスがペナルティエリア内で倒されたシーンについて、主審はプレーを続行させ、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)も介入しなかった。複数の専門家やファンは、接触があったとしてPKが与えられるべきだったと主張しており、ハイレベルなプレミアリーグにおける判定の一貫性に対する不満が噴出している。
試合後、アーセナルの評価では、守備面で決定的なタックルやブロックを見せたデクラン・ライスが8/10と最高の評価を得た一方、ブカヨ・サカやガブリエウ・マルティネッリといった攻撃陣は、チェルシーの堅守を崩せず、低評価に留まった。
リーグ順位への影響と今後の展望
この1-1のドローは、プレミアリーグの順位争いに決定的な影響を与えた。
現在(12月1日時点)、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシー、アストン・ヴィラの4チームが勝ち点13で並ぶという異例の混戦状態にある。アーセナルは首位を維持したものの、勝ち点3を逃したことで、シティやアストン・ヴィラに追いつかれる機会を与えてしまった。
一方、チェルシーは10人での戦いを1点差で耐え抜き、勝ち点1を獲得したことで、トップ4争いにおいて重要なポイントを死守した。マレスカ監督は、このダービーでの「レジリエンス(立ち直る力)」を今後の戦いに活かし、中断期間前の連勝を目指すことになるだろう。
両監督の極めて対照的な「采配」が光ったチェルシーvsアーセナル。この結果は、年末年始にかけてのプレミアリーグの行方を占う上で、極めて重要な意味を持つ一戦となった。