【プレミア】三笘欠場のブライトンが2-1逆転勝利!戦術的修正が光る中位直接対決制す
ニュース要約: 負傷で三笘薫が欠場したブライトンは、プレミアリーグ第12節でブレントフォードに2-1で逆転勝利した。前半に先制を許す苦しい展開だったが、後半にウェルベックとヒンシェルウッドがゴールを挙げた。三笘不在の逆境を乗り越えた背景には、左サイドの戦術的再構築と、データに基づいたリアルタイムな采配があった。この勝利により、ブライトンは欧州圏に向けた中位争いをリードしている。
【プレミアリーグ】三笘不在のブライトン、粘りの逆転勝利 ブレントフォードを2-1で下す 欧州圏へ向け中位争いをリード 左サイド再構築の戦術的勝利
2025年11月23日
イングランド・プレミアリーグ第12節、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンはホームにてブレントフォードと対戦し、2-1で逆転勝利を収めた。負傷離脱中の日本代表MF三笘薫はメンバー外となり欠場したが、チームは主軸の不在という逆境を乗り越え、中位グループの直接対決を制した。この勝利は、ブライトンが欧州カップ戦出場圏への足掛かりを固める上で極めて重要な意味を持つ。(ロンドン発 共同通信)
苦しい前半を乗り越えたベテランと新鋭の躍動
試合は、勝点16で並ぶ両チームにとって、順位上昇をかけた熾烈な一戦となった。ブライトンは、9月27日のチェルシー戦以降公式戦の出場が途絶えている三笘薫を欠き、左サイドの攻撃力に不安を抱えたままキックオフを迎えた。
試合は序盤から拮抗した展開となったが、前半29分、ブライトンはブレントフォードにPKを献上し、イゴーリ・チアゴに先制を許す苦しい立ち上がりとなった。三笘不在の影響もあり、攻撃は膠着状態に陥り、ブライトンはなかなか好機を創出できないまま後半へと折り返す。
しかし、後半に入ると監督の戦術的修正が功を奏し始める。71分、ベテランFWダニー・ウェルベックが貴重な同点弾を叩き込み、試合の流れを一変させた。そして、勝利を決定づけたのは、84分に生まれた若手ジャック・ヒンシェルウッドの逆転ゴールだった。チーム全体が連動し、ブライトン 対 ブレントフォード戦における重要な勝点3をホームで掴み取った。
三笘不在を埋めた戦術の多様性:xGモデルの活用
今回のブライトン 対 ブレントフォード戦において、ブライトンが逆転勝利を収めた背景には、三笘薫という絶対的な個の力が欠けた状況での戦術的な再構築があった。三笘は今季既に8ゴールを記録するなど、チームへの貢献度は極めて高いが、その不在を埋めるために、指揮官は大胆な策を講じた。
専門家が特に注目するのは、「左サイドの攻撃的ポジショニング強化」である。三笘が担っていた左サイドの縦への推進力が失われる中、ブライトンは左サイドバックの引き出しを意識的に増やし、他の攻撃的ポジションの選手が積極的にスペースを活用する工夫が見られた。これにより、左サイドからの攻撃のバリエーションを確保し、膠着状態を打破する鍵となった。
また、両チームともにデータ分析、特にxG(期待値ゴール)モデルを重視するクラブとして知られる。ブライトン監督は、試合中盤、xGの推移をもとに攻撃のタイミングを見極め、攻撃的ポジショニングを強化。データに基づいたリアルタイムな采配が、勝利へと繋がったと分析されている。
採点対象外の三笘、早期復帰が待望されるチーム状況
この試合で三笘薫は欠場のため採点対象外となったが、得点を挙げたウェルベックやヒンシェルウッドは、チームを救った功労者としてメディアから軒並み高評価を受けている。三笘不在という苦境を「チーム力で勝利」に転化できた点は、ブライトンの総合力の高まりを示すものと言える。
しかし、今後の欧州カップ戦出場圏内への浮上を現実のものとするためには、三笘の早期復帰が不可欠である。監督は三笘の負傷状況について「構造的に問題あり」と慎重な見解を示しており、早期のピッチ復帰は難しい見込みだ。
中位争いの行方と今後の展望
今回のブライトン 対 ブレントフォードの結果は、プレミアリーグ中位グループの順位争いに直接影響を与えた。勝利したブライトンは、順位を上げ、欧州カップ戦出場圏内への挑戦権を強固にした。対照的に、ブレントフォードはこの敗戦により、直近の勢いにブレーキがかかり、競争が激しい中位争いでのポジション維持に課題を残した。
ブライトンは、三笘という核を失いながらも、戦術的な多様性とチームの総合力で重要な勝点3を獲得した。これは大きな収穫だが、長いシーズンを戦い抜く上で、エースの復帰は待望される。三笘薫が再びピッチに戻り、その圧倒的なドリブルでチームを牽引する日が、ブライトンの欧州への道のりを左右することになるだろう。