有馬記念ファン投票、ドウデュースが圧倒的1位独走!第2回中間発表でV2へ期待高まる
ニュース要約: 年末のグランプリ、第70回有馬記念のファン投票第2回中間発表が行われ、昨年の覇者ドウデュースが33万8702票を獲得し、2位に13万票以上の大差をつけてトップを独走している。投票は12月7日まで行われ、上位10頭に優先出走権が与えられる。ファン投票は今年で50年目を迎え、競馬界とファンを結ぶ重要な役割を果たしている。
有馬記念ファン投票、ドウデュースが圧倒的支持 第2回中間発表
年末グランプリへの出走権獲得レース、残り2週間で熱戦続く
中央競馬の年末を締めくくる第70回有馬記念(12月28日、中山競馬場)のファン投票が20日、第2回中間発表を迎えた。昨年の同レースを制したドウデュースが33万8702票を獲得し、2位のダノンデサイル(20万1330票)に13万票以上の大差をつけてトップを独走している。投票は12月7日まで続き、上位10頭に優先出走権が与えられる。
今年の有馬記念ファン投票は11月20日に開始され、専用ウェブサイト(https://arimafan-vote.com)を通じてのみ受け付けている。パソコンやスマートフォンから誰でも投票でき、競馬ファンの「どうしても出走してほしい」という熱い思いが、レースの顔ぶれを左右する独特の仕組みとなっている。
中間発表によると、3位にはベラジオオペラ(18万9678票)、4位にテーオーロイヤル(18万3866票)が入り、上位陣は激しい競争を繰り広げている。有馬記念のファン投票は1976年から実施されており、今年で50年目の節目を迎える伝統行事だ。第1回特別登録を行った馬の中から、ファン投票上位10頭に優先出走権が付与される制度は、ファンと競馬界を結ぶ重要な架け橋となっている。
注目のドウデュースは昨年、47万8415票という歴代最多得票を記録し、実際に有馬記念を制覇した。ただ、競馬関係者によると、「ファン投票での人気が必ずしも勝利を約束するわけではない」という。過去のデータを分析すると、歴代最多得票馬の勝率は約36%と1番人気馬とほぼ同程度で、人気と実力は必ずしも一致しないことが判明している。
それでも、ファン投票の意義は大きい。票数は単に競走成績だけでなく、馬のストーリー性や社会的話題性、牝馬の活躍なども反映する。近年はインターネット投票の普及により、総投票数が年々増加傾向にあり、2024年には約500万票を超えた。競馬人気の高まりと、ファンの熱量が如実に表れている。
競馬評論家の間では、「ファン投票上位の馬は、メディア露出や騎手の戦略に影響を及ぼしやすい」との指摘がある。人気馬の動向を他の陣営も警戒するため、レース展開のペース配分や位置取りにも影響を与え、結果として投票順位がレース戦略の一要素になっているという。
日本中央競馬会(JRA)は12月4日に第3回中間発表、12月8日に最終結果を発表する予定だ。投票締め切りまで残り2週間余り。年末のグランプリを彩る顔ぶれが、ファンの手によって決まる熱いドラマは、最終盤を迎えている。
有馬記念ファン投票は、単なる人気投票を超えて、競馬ファンと競走馬、そして競馬界全体が一体となる象徴的な存在だ。今年も多くのファンが、自分の応援馬を夢の舞台へ送り出そうと、熱心に投票を続けている。