第76回紅白歌合戦:Z世代が席巻、Number_iとキンプリ共演へ!布施明16年ぶり復帰
ニュース要約: 第76回NHK紅白歌合戦の出場歌手37組が決定。今年のテーマ「世代交代」を象徴するように、FRUITS ZIPPERやちゃんみなを含む計10組が初出場。特に注目は、Number_iと新体制King & Princeの共演。さらに布施明が16年ぶり出場、氷川きよしが特別企画で復帰するなど、新旧の融合が図られた「節目」の紅白となる。
第76回NHK紅白歌合戦 出場歌手決定:新時代を告げるZ世代とベテランの融合
2025年11月14日、年末の国民的番組である第76回NHK紅白歌合戦の出場歌手全37組が正式に発表された。今年のテーマ「つなぐ、つながる、大みそか。」を体現するかのように、紅組8組、白組2組の計10組というフレッシュな顔ぶれが初出場を飾り、音楽シーンの急速な「世代交代」を印象づけるラインナップとなった。一方で、ベテラン勢のサプライズ復帰や、放送100年を記念した特別企画も充実しており、新旧の融合が図られた「節目」の紅白となりそうだ。
Z世代が席巻、新鋭アイドルとシンガーの躍進
今年の顔ぶれで最も注目すべきは、若手アーティストの勢いだ。特に紅組の初出場8組は、現在の多様な音楽トレンドを如実に反映している。
アイドルシーンでは、SNSを中心に爆発的な人気を誇る7人組アイドルの**FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)**が念願の初出場を果たした。彼女たちが所属する「KAWAII LAB.」からは、HANA、CANDY TUNEも揃って初出場。この3組の同時選出は、現在の日本のアイドルカルチャーが持つ熱狂的な勢いを示す象徴的な出来事と言えるだろう。
また、Z世代の代弁者として絶大な支持を集めるラッパー、ちゃんみなも待望の初登場となった。楽曲「ノノガ」をはじめ、若者の等身大の感情を表現する彼女のパフォーマンスは、若年層を紅白へ引き込む大きな起爆剤となるに違いない。
さらに、K-POP勢の本格参戦も加速している。グローバルボーイズグループ**&TEAM(エンティーム)と、今年日本武道館公演を成功させたaespa**が初出場。2年連続出場となるILLITと合わせ、K-POP勢の存在感はかつてないほど強まっている。
Starto勢の存在感とNumber_i vs King & Prince
白組では、Starto Entertainment所属グループの動向が大きな話題を提供している。
昨年の紅白で大きな注目を集めたNumber_iが、2年連続の出場を決定。そして、一昨年は出場辞退していたKing & Princeが、2人体制となって3年ぶり6度目の出場を果たす。元メンバーが脱退後に結成したNumber_iと、新体制となったKing & Princeが同じ舞台に立つことは、ファンにとって感慨深い瞬間となるだろう。彼らの出演は、旧ジャニーズ事務所からStarto Entertainmentへの移行期における、紅白の新たな目玉として、大きな注目を集める。
また、白組の初出場組としては、人気男性アイドルグループのM!LKが選出され、Starto勢の層の厚さを証明した形だ。
伝統の継承:布施明16年ぶり復帰と氷川きよし特別企画
若手の台頭が目立つ一方で、紅白の歴史と伝統を支えるベテラン勢の復帰も見逃せない。
特にサプライズとなったのは、歌手生活60年を超える布施明の16年ぶり、26回目の出場だ。円熟味を増した彼の歌声は、幅広い世代に安心感を与えるだろう。さらに、久保田利伸(2回目)、TUBEといった実力派のベテラン勢も名を連ね、番組に安定感と深みを与える。
そして、NHK放送100年を記念した特別企画には、堺正章と、休養を経て活動を続ける氷川きよしが出演する。氷川きよしは、特別企画として日本の音楽史を彩った名曲のカバーを披露する予定であり、そのステージは大きな感動を呼ぶに違いない。
不参加組が示す「それぞれの道」
一方で、昨年出場していた星野源や藤井風らの名前は見当たらない。星野源は今年、音楽活動よりも俳優業や執筆活動に注力しており、藤井風は海外公演を中心とするなど、それぞれが独自のペースで活動を展開している。
その中で、Vaundyは3年連続3回目の出場を決めており、若手ながら紅白の常連としての地位を確立しつつある。
第76回紅白歌合戦は、多様な音楽の「今」を凝縮し、世代とジャンルを超えた「つながり」を描き出す、記憶に残る大みそかとなりそうだ。12月31日の放送が待ち遠しい。