スズキ・ジムニー2026年モデル登場!安全性能大幅強化と5ドア「ノマド」受注再開の全貌
ニュース要約: スズキは2026年モデルのジムニーを発表し、最新の安全技術「デュアルセンサーブレーキサポートII」の搭載や快適装備の拡充を明らかにしました。特に注目は、約1年ぶりに受注を再開する5ドアモデル「ジムニー ノマド」です。アウトドア需要に応える実用性の向上や、中古車市場でのリセールバリューの高さ、最新のカスタムトレンドまで、進化し続けるジムニーの魅力を凝縮して解説します。
スズキ・ジムニー、2026年モデルで安全性能を大幅強化——ノマド受注再開でアウトドア需要に応える
【東京】 スズキの人気オフロード軽自動車「ジムニー」が、2026年モデルで従来の質実剛健なイメージを保ちながら、最新の安全技術と快適装備を大幅に強化している。特に5ドアモデル「ジムニー ノマド」は、受注殺到により停止していた新規予約を1月30日に約1年ぶりに再開する予定で、キャンプブームを背景としたアウトドア層からの熱い視線を集めている。
安全装備の刷新が最大の焦点
2026年モデルのジムニーシリーズにおける最大の進化は、安全機能の全面刷新だ。従来の単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた方式から、ステレオカメラとミリ波レーダーを融合した「デュアルセンサーブレーキサポートII」へと進化。特に4速オートマチック車では、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車速追従に対応し、高速道路での長距離運転時の負担を大幅に軽減する。
車線逸脱警報機能も単なる警告から車線逸脱抑制機能へと拡張され、ドライバーの意図しない車線変更を積極的に防ぐ。後方誤発進抑制機能も新たに採用され、駐車場などでの事故防止に貢献する。これらは「スズキ セーフティ サポート」として標準装備され、軽自動車でありながら普通車に匹敵する安全性能を実現している。
多様化するラインナップ
ジムニーシリーズは現在、軽規格の「ジムニー」、小型車規格の「ジムニー シエラ」、そして5ドアの「ジムニー ノマド」の3本柱で展開されている。
軽規格モデルは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mmのコンパクトボディに、新開発の1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載。マイルドハイブリッドシステムを組み合わせることで、燃費効率と環境性能を向上させた。価格はXGグレードで191万8,400円から、XCグレードで216万400円と、購入しやすい価格帯に設定されている。
一方、ジムニー ノマドは、全長3,890mm、ホイールベース2,590mmと、シエラ比でそれぞれ340mm延長。後席ドアの追加により、室内長は1,910mmを確保し、ファミリー層やアウトドア愛好家の実用性向上を図った。オフロード性能維持のためフレーム補強を施し、ねじり剛性も確保している。MT車で265万1,000円、AT車で275万円という価格設定だが、発売直後から多数の受注を獲得し、現在は受注停止中という人気ぶりだ。
快適装備も進化
インテリアでは、ディスプレイオーディオが従来の7インチから9インチへ大型化。Android AutoとApple CarPlayにワイヤレスで対応し、スマートフォンとのシームレスな連携を実現した。メーターパネルも2色表示からカラー液晶へ変更され、視認性が向上している。
LEDヘッドライトの標準装備や、防水ラゲッジスペース、改良されたシートヒーターなど、アウトドアシーンを意識した装備も充実。スズキコネクトにも対応し、遠隔地からの車両状態確認や緊急通報サービスなど、コネクテッド機能も活用できる。
中古車市場では異例のプレミア価格
新車の供給不足を背景に、中古車市場ではジムニーシリーズが異例のプレミア価格で取引されている。ジムニー ノマドの中古車は、新車価格を大幅に上回る支払総額379万円から424万円で推移。買取相場も188万円台まで急騰し、特にXCグレードで3年以内、人気カラーの組み合わせは高値で取引される。
円安による輸出需要の拡大や、国内でのアウトドアブーム継続が要因とされるが、業界関係者は「2026年4月以降、ノマドの新車供給増加とともに、中古価格は280万円台へ調整される」と予測している。10万km超の個体でも価格が崩れにくいリセールバリューの高さは、ジムニーの資産価値としての魅力を裏付けている。
カスタムパーツ市場にも新潮流
2026年の東京オートサロンでは、ジムニーのカスタムトレンドにも変化が見られた。従来主流だったリフトアップと大径タイヤの組み合わせに対し、「純正車高維持スタイル」が新潮流として台頭。日本の道路事情に適した日常走行性を重視しつつ、ハンドリング向上を図るゼロライズコイルスプリングやビルシュタイン製純正形状ダンパーキット(JC74用、2月発売予定、14万8,000円)が注目を集めた。
エクステリアでは、ショート化フロントバンパーとJA11純正角型ランプを組み合わせた「新旧融合スタイル」や、ルーフラック延長による積載性向上がトレンド。ファミリー層のキャンプ需要に応える実用的カスタムが人気を博している。ただし、2025年11月のマイナーチェンジでフロントセンサーが追加されたため、社外バンパー取り付け時には注意が必要だ。
電動化は慎重姿勢
一方、ジムニーの電動化については、2026年1月時点で具体的な計画は確認されていない。スズキは2030年度までに乗用車BEVを4モデル、全体で6モデルに拡大する方針だが、ジムニーシリーズは内燃機関中心の生産体制を継続。初のバッテリーEV「e VITARA」や軽商用バンBEVとは別ラインでの展開となっており、当面はマイルドハイブリッド強化による燃費向上が中心となる見込みだ。
「オフロード走破性に必要な低速トルクや航続距離を考慮すると、現段階ではガソリン車が最適解」とする業界の見方もあり、ジムニーの電動化は中長期的な課題として位置づけられている。
スクエアデザインとラダーフレーム構造という伝統を守りながら、時代に即した安全性能と快適性を追求するスズキ・ジムニー。1月30日のノマド受注再開を控え、月産3,300台体制でも納期は半年から1年以上という状況が続く見通しだ。日本の自動車文化に根付いたこの小さな巨人は、2026年もその存在感を増している。