柳楽優弥、2026年に覚醒する「三つの顔」――『九条の大罪』から『ガンニバル』完結編まで、表現者の現在地
ニュース要約: 俳優・柳楽優弥が2026年、Netflix『九条の大罪』、映画『RYUJI 竜二』、ディズニープラス『ガンニバル』シーズン2という話題作に立て続けに主演。カンヌ受賞から22年、黄金期を迎えた彼が演じる「弁護士」「伝説の男」「警官」という異なる3つの役柄を通じ、その圧倒的な演技力と多面的な魅力を徹底解説します。
【独占執筆】柳楽優弥、覚醒する「表現者の矜持」――2026年、世界を震撼させる三つの顔
2004年、14歳という史上最年少の若さでカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を手にし、世界にその名を轟かせた柳楽優弥。あれから22年。少年から稀代の表現者へと脱皮を遂げた彼は今、俳優としての黄金期を迎えようとしている。2026年、柳楽はNetflix、映画、ディズニープラスという三つの異なるプラットフォームで、それぞれ全く異なる「業(ごう)」を背負った男たちを演じ分ける。
「九条の大罪」で見せる、モラルなき時代の“救世主”
まず注目すべきは、2026年4月2日からNetflixで世界独占配信が始まる主演ドラマ『九条の大罪』だ。累計400万部を超える真鍋昌平の同名漫画を実写化した本作で、柳楽が演じるのは弁護士・九条間人(くじょう・たいざん)。
九条は、鼻にチューブを通した異様な風体で、ネットカフェに寝泊まりしながら、誰もが顔を背けるようなグレーな案件ばかりを引き受ける。「法とモラルは別物だ」と言い切る彼の姿は、現代社会が抱える闇を浮き彫りにする。共演には松村北斗、池田エライザ、生田斗真といった豪華布陣が名を連ね、TBS制作・土井裕泰監督という盤石の体制で挑むクライムエンターテインメントだ。柳楽が「誰も知らない」で見せたあの静かな眼差しは、本作において法の境界線を見つめる鋭利な刃へと進化を遂げている。
伝説の男・竜二への挑戦――「柳楽優弥」が継承する孤独
秋には、映画ファン待望の一作が控えている。10月30日公開予定の映画『RYUJI 竜二』だ。本作は1983年に公開され、主演・脚本の金子正次が公開直後に急逝したことで伝説となった名作『竜二』のリメイクである。
昭和の匂いが色濃い孤独な男・竜二を、令和の時代にどう蘇らせるのか。監督を務めるのは、人物の心の機微を繊細に描き出す名手、水田伸生。柳楽はインタビューでしばしば、役作りのために徹底した準備を行うことで知られる。かつて『ディストラクション・ベイビーズ』で一切のセリフを排した圧倒的な暴力性を体現し、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞を手にした彼が、今度は「伝説」という重圧を背に、男の矜持と哀愁をどう表現するのか。日本映画界の視線が、この10月に注がれている。
「ガンニバル」シーズン2、狂気の果てに待つ真実
そして、世界中の視聴者を震撼させたディズニープラスの『ガンニバル』が、待望のシーズン2(最終章)として帰ってくる。供花村(くげむら)という閉鎖的な村の異様な風習に切り込む警察官・後藤大悟。柳楽が演じる大悟は、正義感ゆえに自らも暴力の渦に飲み込まれていく危うさを孕んでいる。
シーズン1での笠松将、吉岡里帆との息詰まる攻防は、柳楽のキャリアにおいても特筆すべき「静かなる狂気」を感じさせた。最終章となるシーズン2では、村に隠された全ての真実が明らかにされる。共演者との絆を大切にする柳楽は、撮影現場でグループLINEを作成したり、若手俳優と熱い芝居論を交わしたりと、座長としての信頼も厚い。その強固なチームワークが、あの極限の緊張感を生み出している。
CMとプライベート――「素顔」の魅力
スクリーンで見せる峻烈な姿とは裏腹に、CMで見せる柳楽の表情は驚くほどに軽やかだ。サントリー「金麦」では黒木華と親しみやすい日常を見せ、リクルートエージェントでは高橋一生との阿吽の呼吸で転職に悩む人々を勇気づける。また、niko and ...のアンバサダーとして見せるファッショナブルな姿は、彼が持つ多面性の象徴とも言える。
プライベートでは「お気に入りの小物を少しずつ揃えるのが楽しみ」と語る、意外にも脱力系の素顔を持つ。現場で岡田将生や松坂桃李から人生相談を受けるというエピソードも、彼の人徳を物語る。
2004年のカンヌから、2026年の今へ。柳楽優弥は、常に「自分を超えていく」ことを自らに課してきた。弁護士、伝説の男、そして執念の警官。三つの顔を通じて彼が私たちに見せてくれるのは、人間という生き物の不可解さと、美しさだ。この熱狂の波に、乗り遅れるわけにはいかない。
(文・共同通信風 編集部)
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