【WBC2026】侍ジャパンに昇る「不惑の盾」、ソフトバンク松本裕樹が背負う66番の覚悟と期待
ニュース要約: 2026年WBCの侍ジャパンに追加選出されたソフトバンクの松本裕樹投手。2025年シーズン防御率1.07という圧倒的成績で最優秀中継ぎ賞を獲得した実力派右腕が、独特の球質と安定感を武器に世界一奪還を目指します。井端監督も「勝ちパターン」として厚い信頼を寄せる、日本の新たなセットアッパーの活躍に注目が集まっています。
【WBC2026】侍ジャパンに昇る「不惑の盾」、ソフトバンク松本裕樹が背負う66番の覚悟と期待
2026年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕が迫るなか、侍ジャパンのブルペンに一人の「最強の盾」が加わった。福岡ソフトバンクホークスのセットアッパー、松本裕樹投手(29)だ。パドレス・松井裕樹投手の出場辞退に伴う追加選出という形ではあるが、昨季のプロ野球界で彼が見せた圧倒的なパフォーマンスを知る者からすれば、この選出は「遅すぎた」と言えるほど必然のものだった。
■「一番タイミングが取りづらい」指揮官が惚れ込む異質な右腕
「僕の中で、一番タイミングが取りづらい。対戦相手としてちょっと嫌な投手でした」 侍ジャパンを率いる井端弘和監督は、松本をこう評する。松本裕樹という投手の価値は、単なる球速の数字だけでは測れない。身長183センチの長身ながら、低いリリースポイントから放たれる直球は、打者の手元でホップするような軌道を描く。これに、落差の大きいスプリットと150キロを超える速球が組み合わさる。
メジャーのスカウト陣も注視するその投球スタイルは、2月に宮崎で行われた合宿でも異彩を放っていた。ブルペン入りした松本を見守ったダルビッシュ有(パドレス)も、そのユニークな球質を高く評価。MLBでも希少性の高い「ホップ成分の強い直球」は、国際大会という初対面の打者が多い舞台で、最大の武器になることが期待されている。
■防御率1.07、驚異の安定感で掴んだ日の丸
松本がWBC日本代表に選出された最大の根拠は、2025年シーズンの圧巻の成績にある。51試合に登板し、防御率は驚異の1.07。39ホールド(44ホールドポイント)を挙げ、自身初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。
特筆すべきは、その崩れない安定感だ。直近3年間でいずれも50試合以上に登板し、タフさを証明してきた。昨季は胃腸炎による離脱を経験しながらも、復帰後は緊迫した場面で淡々とアウトを積み重ね、ソフトバンクの連覇に大きく貢献した。ピンチの場面でも表情一つ変えず、鋭いフォークで三振を奪う姿は、すでに「守護神候補」としての風格を漂わせている。
今回のWBCでは、辞退した松井裕樹に代わり背番号「66」を背負う。松本は「WBCという大舞台で日本代表に選んでいただいたことを嬉しく思います。日の丸を背負う責任感を力に変えて、世界一を目指します」と静かに闘志を燃やしている。
■短期決戦の鍵を握る「8回の男」
WBCのような短期決戦において、中継ぎ陣の層の厚さは勝敗を直結させる。井端監督は松本を「勝ちパターン」の一角として、リードした終盤の8回、あるいはイニングを跨ぐスクランブル登板も視野に入れているという。
3月上旬に行われた強化試合や本戦の初登板では、1イニングを失点しながらも耐え抜く粘りを見せた。本人は「360度から聞こえる声援」に国際大会のプレッシャーを感じつつも、プロ入り11年目で培った経験を糧に、着実にアジャストを進めている。
ファンの間でも「松本裕樹 wbc」の検索ワードが急上昇しており、SNSでは「今の松本ならメジャー打者も打てない」「日本最高のセットアッパーがついに見つかった」といった期待の声が溢れている。かつての1位指名右腕が、幾多の故障や苦労を乗り越え、ついに世界の頂点を決めるマウンドに立つ。
体重を92キロまで増やし、力強さを増したその右腕が投じる一球一球が、侍ジャパンを3大会連続の決勝の地、マイアミへと導く鍵となるはずだ。背番号66がマウンドに上がる時、日本の勝利へのカウントダウンが始まる。(新聞記者・スポーツ担当)
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