山崎武司打撃コーチが秋季キャンプで本格始動 岡林勇希に一喝、強竜打線復活へ
ニュース要約: 中日の新打撃コーチに就任した山崎武司さんが秋季キャンプで指導を開始。岡林勇希へ「野球をなめたところがある」と厳しい言葉を投げかける一方、石川昂弥は好調と評価。工藤公康監督の要請で13年ぶりに復帰した通算403本塁打の指導者による強竜打線再建が注目されている。
来季から中日の打撃コーチを務める山崎武司さん(57)が今秋のキャンプで指導を本格化させ、「山崎武司」の名がファンの間で話題となっている。現役時代に通算403本塁打を放ち、楽天時代には史上3人目となるセ・パ両リーグでの本塁打王に輝いた「ジャイアン」の愛称で親しまれたスラッガーが、13年ぶりに古巣・中日へ復帰したことが関心を集めている。
山崎さんは10月31日、ナゴヤ球場で行われた秋季練習の最終日にチームに合流。11月4日には今秋キャンプで初となる現場指導を行い、細川、石川昂弥、鵜飼ら右の強打者候補に熱心にアドバイスを送った。愛工大名電の大先輩にあたる工藤公康新監督(63)からの就任要請を受けた舞台裏については「口説き文句は特にない。どういうことですかと思った」と明かしており、就任会見では選手全員に「紙に書いて」と求める異例の指導法を披露するなど、独自の姿勢を見せている。
初日の指導では名目上は右打者育成が主眼だが、山崎さんの視線は若手全員に及んでいる。特に注目を集めたのが、岡林勇希外野手(24)への厳しい評価だ。山崎さんは高知で秋季キャンプを過ごす岡林を名古屋へ呼び戻すよう工藤監督に要請。「本人は好感触のようだけど、僕はいまいちに見えた」と指摘した上で「ちょっと野球をなめたところがある。その辺も一喝してやらないといけない」と語った。岡林は2022年に定位置を奪取して以来、若くして実績を積んできたが、今季は春先に右太もも肉離れで約2カ月離脱し、復帰後も調子が上がらずシーズン終盤はベンチを温める日が続いた。山崎さんは「取り組み方を変えれば来年はやってくれる」と再生への期待も込めている。
東スポWEBの報道によると、山崎さんは決定力不足の解消へ「野村のオヤジの教え」を指導に生かす構えという。現役時代には1996年に中日で本塁打王を獲得し、2007年には楽天で本塁打と打点の二冠を達成。ベストナイン3度の輝かしい経歴を持つ指導者の本格始動に、最下位に沈んだ強竜打線の復活を期待する声が大きい。石川昂弥については「1年で一番バッティングの状態がいい」と評し、コメントに苦言を呈する場面もなかったと明かすなど、選手の状態を見極めつつ個別に向き合う姿勢が伝えられた。
球団は今季、打線の乏力ぶりが課題となり、工藤新体制の下で再建を図る。名球会級のスラッガーが現場に戻る異例の人事は、右の大砲育成という明確な目的を掲げたものだ。山崎さんが評論家として積み重ねてきた分析をどう現場に落とし込むか、来季の中日打線の行方が注目される。
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