【宮崎】テゲバジャーロが開幕7連勝!チザンガの劇的弾で熊本を撃破、九州ダービーを制す
ニュース要約: J2・J3百年構想リーグ第7節、テゲバジャーロ宮崎はロアッソ熊本と対戦。劣勢が続く中、後半43分に松本ケン・チザンガが劇的な決勝ゴールを挙げ1-0で勝利した。宮崎は開幕無傷の7連勝で首位を独走。決定力不足に泣いた熊本を退け、新興の九州ダービーを制して地域密着型の強さを見せつけた。
【新富】不屈のテゲバジャーロ、終了間際の劇的弾で7連勝。過熱する「九州ダービー」の主役に
2026年3月22日 ―― 春の柔らかな日差しが差し込む中、宮崎県新富町の「いちご宮崎新富サッカー場」は、地鳴りのような歓声に包まれた。前日21日に行われたJ2・J3百年構想リーグ 地域リーグラウンド第7節、テゲバジャーロ宮崎対ロアッソ熊本の一戦は、ホームの宮崎が1-0で勝利。J2初昇格から負けなしの開幕7連勝を飾り、WEST-B地区首位の座を盤石なものとした。
窮地を救ったチザンガの「一撃」
試合は、終始アウェーのロアッソ熊本が主導権を握る展開となった。熊本は序盤から小林慶太、藤井皓也らを中心とした素早いパスワークで宮崎の守備陣を翻弄。放ったシュート数は16本、コーナーキックも7本を数え、再三にわたって宮崎ゴールを脅かした。
対するテゲバジャーロ宮崎は、シュートわずか6本と攻めあぐねる時間が続く。「序盤は相手の圧力に押されたが、選手たちは最後まで集中を切らさなかった」と宮崎の指揮官が振り返る通り、GK茂木秀を中心とした粘り強い守備で決定機を阻止し続けた。
膠着状態が破れたのは、誰しもがスコアレスドローを予感し始めた後半43分だった。中盤でボールを奪った奥村晃司が、相手ディフェンスの背後を突く絶妙なスルーパスを供給。これに反応した松本ケン・チザンガが、冷静にゴールネットを揺らした。土壇場での劇的な決勝ゴール。スタジアムのボルテージは最高潮に達し、そのまま試合終了のホイッスルが響いた。
怪我に泣いた熊本、決定力の差が明暗
敗れたロアッソ熊本にとっては、悔やまれる結果となった。チームは現在、深刻な主力の離脱に見舞われている。右アキレス腱断裂で長期離脱中のGK武者大夢に加え、右手指骨折の手術を受けた若手の永井颯太、さらにベテランの藤本主税も怪我で欠場するなど、ベストメンバーを組めない苦境にある。
圧倒的に攻め込みながらも、最後の精度を欠いた熊本。対戦後のスタッツが示す通り、試合内容は決して劣っていなかっただけに、決定力不足という課題が浮き彫りとなった。次戦、4月12日に予定されているホームでのリベンジマッチに向け、立て直しが急務となる。
地元に根付く「テゲバ」熱と、九州ダービーの系譜
今回の「宮崎 対 熊本」の対戦は、九州のサッカーシーンにおいて新たな熱源となりつつある。かつての九州ダービーといえば、福岡、鳥栖、大分、長崎といった上位クラブ間の伝統を指すことが多かったが、テゲバジャーロ宮崎の躍進により、南九州のライバル意識が急激に高まっている。
宮崎のホームスタジアムである「いちご宮崎新富サッカー場」は、人口約1万6千人の町にありながら、昨シーズンから観客動員数が劇的に増加している。2025年シーズンには過去最高の平均動員数を記録し、鹿児島ユナイテッドFCとのダービーマッチでは3,700人を超えるサポーターが詰めかけた。
この日も、QRチケットでの一般発売開始から多くの席が埋まり、メインSS指定席をはじめとする主要な席種はほぼ完売状態。宮崎市内からは車で40分というアクセスの良さもあり、地域密着型プロジェクトの成果が着実に実を結んでいる。
首位独走。問われる真価
開幕7連勝という破竹の快進撃を続けるテゲバジャーロ宮崎。J2初昇格のチームがこれほどの勢いを見せるのは異例の事態だ。勝負所での高い集中力と、松本ケン・チザンガのような個の力が融合し、今やリーグの台風の目となっている。
一方で、熊本のような格上の攻撃力を前に、防戦一方となる時間帯があったことも事実だ。この「勝利の執念」をシーズン通して維持できるか。テゲバジャーロが真の強豪へと脱皮する試練は、これからも続いていく。
(提供:共同通信・スポーツ取材班)
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