久保建英、プロ初ヘディング弾で覚醒!レアル・ソシエダは土壇場被弾でドロー、移籍の噂も過熱
ニュース要約: レアル・ソシエダの久保建英がレバンテ戦でプロキャリア初となる貴重なヘディングゴールを記録。開幕戦以来5カ月ぶりの得点で存在感を示したが、チームは終了間際のPK献上で1-1の引き分けに終わった。16位と低迷するチーム状況の中、得点パターンの多様化を見せる久保には、プレミアリーグ移籍の噂も浮上しており、冬の去就に注目が集まっている。
久保建英、プロ初ヘディング弾で存在感 レアル・ソシエダは1-1ドロー、厳しい状況続く
【アノエタ発】 レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(24)が2025年12月20日、ラ・リーガ第17節のレバンテUD戦(アウェー)で先制ゴールを挙げた。前半アディショナルタイムに左サイドからのクロスに反応し、ヘディングでネットを揺らした。プロキャリア初となるヘディング弾は、今季リーグ戦2点目であり、開幕戦以来約5カ月ぶりの得点となった。しかし、試合は後半アディショナルタイムにPKを献上し、1-1の引き分けに終わった。
裏抜けと空中戦、新たな武器を披露
久保は先発出場し、前線での裏への抜け出しを連発。前半44分には、ペナルティエリア内右で2人のディフェンダーを引きつけ、巧みなパスでMFザハリャンにシュート機会を創出した。その直後、前半終了間際のプレーで決定的な仕事をやってのけた。
左サイドから上がったクロスに対し、久保はゴール前中央で完璧なタイミングで飛び込み、ヘディングシュートを突き刺した。身長173センチの久保にとって、空中戦での得点は極めて異例だ。日本国内のメディアは「プロ初のヘディング弾」と報じ、現地メディアも「今季最高のパフォーマンス」と評価した。
ゴール直後、久保はアウェーサポーター席に向かって謝罪の仕草を見せた後、ユニフォームを脱ぎ、重病と闘うチームメイトへのメッセージが書かれたTシャツを掲げた。この行為は、チーム内の結束と久保の人間性を象徴する場面として注目を集めた。
チームの低迷、監督交代後も勝てず
レアル・ソシエダは現在、ラ・リーガで16位と苦しい状況に置かれている。17試合を終えて4勝5分8敗、勝ち点はわずか17。得点21、失点25と守備の脆さが際立ち、得失点差はマイナス4となっている。降格圏の18位以下からは脱しているものの、中位争いは熾烈を極めている。
12月上旬には成績不振を理由にフランシスコ・アルカセル監督が解任され、イマノル・アルグアシル監督が復帰した。しかし、その後も勝利から遠ざかっており、この日の引き分けでチームの閉塞感は増すばかりだ。
試合後の記者会見でイマノル監督は、久保の先制点を「重要なゴール」と評価しつつも、「試合終盤の集中力と守備組織に課題が残った」と指摘した。後半アディショナルタイムに与えたPKについては、「あの場面での対応が甘かった。勝ち点3を逃したことは痛い」と悔しさをにじませた。監督は久保の攻撃面での貢献を認めつつも、チーム全体として守備の改善が急務であるとの認識を示した。
役割の変化と期待される進化
今季の久保は、従来のテクニカルなプレーメイカーとしての役割に加え、より高い位置でのフィニッシャーとしての起用が増えている。イマノル監督は久保を前線で裏への走りやサイドからの進入で決定機を作らせる戦術を採用しており、この日のヘディング弾もその一環だ。
「迫真の裏抜け連発」と現地メディアが表現したように、久保は単なるパサーではなく、直接ゴールに結びつける役割を担っている。空中戦での得点は、彼の武器が多様化していることを示す証左でもある。
一方で、攻撃貢献が増す中、チームが終盤に守備で崩れることが続いており、久保個人の活躍がチームの勝利に直結しない状況が続いている。イマノル監督は攻守両面でのバランスを取ることを求めており、久保にも守備面での貢献がより期待されることになるだろう。
冬の移籍市場で注目される去就
久保建英は2022年7月にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍し、2024年2月には2029年までの契約延長を果たした。しかし、チームの低迷と本人のプレミアリーグへの関心から、来年1月の冬の移籍市場での動向が注目されている。
久保の移籍金は約6000万ユーロ(約100億円)に設定されており、レアル・マドリードが将来的な移籍金の50%を受け取る権利を保持している。この条件がビッグクラブの正式オファーを阻む要因となっているが、一部報道ではソシエダ側が要求額を4000万ユーロ(約72億円)まで引き下げる用意があるとも伝えられている。
イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーが1月の獲得に興味を示しているとされ、夏には5000万ユーロのオファーが拒否された経緯がある。久保本人もプレミアリーグ移籍に前向きとの報道があり、キャリアの分岐点を迎えている。
国王杯では3部チームに苦戦
リーグ戦での苦戦が続く中、レアル・ソシエダは12月16日の国王杯(コパ・デル・レイ)ラウンド32でも3部リーグ所属のエルデンセと対戦し、2-1の辛勝でベスト16進出を果たした。久保は先発出場したが、常に2人のディフェンダーにマークされ、フィジカルに押されてドリブルが切れず、パフォーマンスは低調だった。
試合は前半を0-0で終え、後半79分に途中出場のMFスチッチが先制点を挙げたが、81分に同点ゴールを許した。アディショナルタイム6分の96分にFWブロマリが決勝ゴールを決め、延長戦を回避した。格下相手に苦しんだ試合内容は、チームの現状を象徴するものだった。
今後の展望と課題
レアル・ソシエダは現在17位のデポルティーボ・アラベス(勝ち点18)とわずか1ポイント差であり、降格圏が視野に入る位置にいる。イマノル監督の手腕が問われる中、久保建英の攻撃力は数少ない希望の光だ。
しかし、個人の活躍だけではチームを救うことはできない。守備の安定化、終盤の時間管理、そしてセットプレーでの失点防止が急務だ。久保自身も、得点を奪うだけでなく、守備面での貢献やチーム全体のバランスを考えたプレーが求められている。
冬の移籍市場での去就が注目される久保建英。レアル・ソシエダでの残留を選択するのか、それとも新天地でのステップアップを目指すのか。いずれにせよ、この日のプロ初ヘディング弾は、彼のキャリアにおける新たな一歩となることは間違いない。チームの浮上と久保のさらなる飛躍に、サッカーファンの視線が注がれている。
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