【大相撲春場所】霧島が1敗堅守で大関復帰へ執念!追う横綱・豊昇龍と平幕・琴勝峰の混戦を制するのは?
ニュース要約: 2026年大相撲春場所は13日目を終え、1敗を守る関脇・霧島が単独首位を快走。一場所での大関復帰に向けた執念を見せる中、横綱・豊昇龍や快進撃を続ける平幕の琴勝峰らが賜杯を争う大混戦となっています。師匠の音羽山親方(元横綱・鶴竜)も注目する、新時代の到来を予感させる千秋楽までの優勝争いの行方を詳報します。
【大相撲春場所】混戦、土俵の主役争い 霧島が1敗堅守で大関復帰へ執念、追う横綱・豊昇龍と若手の躍進
2026年3月20日 ―― 浪速の春を彩る大相撲春場所(三月場所)は、本日13日目を迎えた。終盤戦を迎え、優勝争いはかつてない白熱を見せている。今場所の主役は、関脇に転落しながらも圧倒的な快進撃を続ける霧島と、横綱の威信をかけて追随する豊昇龍だ。さらに、平幕から上位を脅かす琴勝峰、隆の勝らの躍進が、賜杯の行方を一層不透明にさせている。
■霧島「不退転の決意」で単独首位を快走
今場所、エディオンアリーナ大阪の観客を最も沸かせているのは、東関脇の霧島だろう。大関陥落という苦杯をなめた先場所を経て、今場所は「一場所での大関復帰」を至上命題に土俵に上がっている。
7日目終了時点で6勝1敗と好スタートを切った霧島は、中日以降もその勢いを加速。11日目には、粘る相手を起死回生の突き落としで退け、10勝1敗の単独トップに立った。師匠である音羽山親方(元横綱・鶴竜)も、その取り口を「自分で取っている方が楽に見える」と高く評価。特に、横綱・豊昇龍を上手投げで破った一番については「通過点」と断じ、愛弟子のさらなる高みを見据えている。
霧島にとって豊昇龍は、モンゴル時代からの柔道クラブ仲間であり、切磋琢磨してきた最大のライバルだ。通算対戦成績は11勝13敗と拮抗しているが、今場所の直接対決で見せた気迫は、復帰への執念が豊昇龍の安定感を上回った形といえる。
■横綱・豊昇龍、底力で追随
一方、東横綱の豊昇龍も、最高位の責任を果たすべく着実に星を積み上げている。7日目終了時点で6勝1敗。その後、やや星を落とす場面もあったが、9勝3敗と優勝圏内に踏み止まっている。
叔父である元横綱・朝青龍譲りの勝負強さと、一瞬の隙を逃さない機敏な動きは健在だ。音羽山親方は豊昇龍について「勝負強さは叔父にそっくり。『このままでは終われない』という強い意志を感じる」と分析する。横綱として初の賜杯獲得を狙い、霧島を1敗差で猛追する展開は、千秋楽まで目が離せない。
■琴勝峰と隆の勝、平幕勢の「下克上」
今場所の混戦に拍車をかけているのが、西前頭5枚目の琴勝峰と、西前頭4枚目の隆の勝の両者だ。
琴勝峰は今場所、初日から好調を維持し、10日目時点で10勝2敗という圧巻の数字を残した。大栄翔や宇良といった実力者を次々と破り、持ち前の攻めの相撲が冴え渡っている。かつて期待の新星と呼ばれた大器が、ついに覚醒の時を迎えた印象だ。
また、隆の勝も8勝4敗と勝ち越しを決め、上位陣に脅威を与えている。一時期は怪我に苦しんだが、今場所は押し相撲に力強さが戻った。琴勝峰との直接対決には敗れたものの、その存在感は番付編成会議においても大きな議論を呼ぶことになるだろう。
■元横綱・鶴竜の眼差し:次世代への期待と課題
土俵下で審判委員を務める音羽山親方(鶴竜)は、これら後輩たちの戦いを冷静に見守っている。現役時代、巧みな技術と柔軟な相撲で6度の優勝を飾った親方の目には、現在の混戦はどう映っているのか。
「霧島は大関復帰後、終盤に崩れない安定感が必要。豊昇龍はパワーだけでなく、相手の攻めをいなす『寄り切り耐性』が課題だ」
親方は過去の合同稽古などで、霧島に対し「稽古量を増やせ」と厳しく指導してきた。また、琴勝峰に対しても「横綱戦で無心の攻撃を持続できるか」を課題に挙げる。自身の経験に照らし合わせ、単なる勝ち星ではなく、横綱・大関に相応しい「品格と実力」の伴った相撲を求めている。
■賜杯の行方は千秋楽へ
3月場所も残り3日。霧島がこのまま逃げ切り、大関復帰と自身3度目の優勝を飾るのか。それとも豊昇龍が逆転の横綱初優勝を果たすのか。あるいは、琴勝峰ら勢いのある若手が大金星を挙げて波乱を巻き起こすのか。
浪速の土俵は今、新時代の到来を予感させる熱気に包まれている。
(2026年3月20日 読売ニュース/春場所取材班)
参考情報源
関連コンテンツ
マイニュースへ
あなた専用のニュースレポートをチェックしましょう