【現地詳報】シュトラウスが中東で覚醒!モレイラ騎乗でアブダビGC初代王者の栄冠
ニュース要約: UAEの新設リステッド競走「アブダビゴールドカップ」が開催され、日本馬シュトラウスがJ.モレイラ騎手を背に優勝しました。気性難を克服し、欧州の強豪を相手に完勝した同馬は、東スポ杯2歳S以来のタイトル獲得。武井亮調教師もその復活を称え、今後は国内外のG1戦線復帰も視野に入る歴史的な勝利となりました。
【現地詳報】シュトラウスが中東で覚醒、アブダビGC初代王者に モレイラの手綱で掴んだ「初タイトル」の意味
【アブダビ=共同】アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ競馬場で現地時間7日、新設のリステッド競走「アブダビゴールドカップ」(芝1600メートル)が行われ、日本から参戦したシュトラウス(牡5歳、美浦・武井亮厩舎)が優勝した。世界に冠たる名手ジョアン・モレイラ騎手を背に、直線で力強く抜け出す圧巻のパフォーマンスを披露。賞金総額100万ドル(約1億5700万円)のビッグレースで初代王者の座に就き、日本馬の層の厚さを改めて世界に知らしめた。
■「気性難」を克服した渾身の騎乗
今日の競馬ファンの注目が日本の冬の中央開催に集まる中、深夜の中東から届いた快報は、まさに驚きと称賛を持って迎えられた。
レースは15頭立てで行われた。シュトラウスはスタート直後、持ち前の前進気勢の強さからやや掛かり気味になる場面も見られたが、モレイラ騎手がなだめると中団でぴたりと折り合いに専念。アブダビの絶好の芝コンディションを味方に、道中は虎視眈々と牙を研いだ。
4コーナーを回り、迎えた直線。外に持ち出されたシュトラウスは、モレイラ騎手の力強いアクションに応えて末脚を爆発させた。昨年のG1ドバイターフ3着馬マルジュームや、欧州の強豪ダークトゥルーパーといった一線級を相手に、1.04馬身差をつける完勝。勝ちタイムは1分33秒98の好時計だった。
■「この馬の勝利で一番嬉しい」武井師の涙
2歳時に東スポ杯2歳S(G2)を制して以来、その類まれなるポテンシャルを評価されながらも、気性面の難しさから勝ち星から遠ざかっていた。前走のオーストラリア遠征(ラッセルボールディングS 6着)でも課題を残したが、陣営のたゆまぬ努力がこのアブダビの地で結実した。
管理する武井亮調教師はレース後、「能力を信じていた。この馬が挙げた勝ち星の中で、間違いなく一番嬉しい勝利になった」と感極まった様子で語った。名手モレイラ騎手とのコンビネーションについては「渾身の騎乗だった」と称え、新設重賞の初代覇者という栄誉を噛み締めた。
■今後の展望と種牡馬価値の向上
今回、シュトラウスが破った相手は決して格下ではない。仏2000ギニー2着のジョンキルや、ドバイの重賞戦線で活躍するクドワーといった実力馬を退けての1着賞金60万ドル(約9400万円)獲得は、同馬の競走馬としての価値を大きく引き上げた。
父モーリス、母ブルーメンブラット(マイルCS優勝馬)という日本が誇る超良血馬。今回の海外リステッド制覇により、将来の種牡馬入りを見据えた上でも極めて重要なマイル適性を示すことができた。
■ファンの反応と次走
日本国内では「netkeibaTV」などでLIVE中継が行われ、多くのファンが深夜にその勇姿を見守った。SNS上では「ついにシュトラウスが覚醒した」「モレイラマジックが炸裂した」といった歓喜の声が溢れている。
今後は日本へ帰国し、検疫を経て厩舎で状態を確認する予定。次走については未定だが、マイル路線での完全復活を遂げた今、国内外のG1戦線が再び視界に入ってくることは間違いない。
シュトラウスという「未完の大器」が、アブダビゴールドカップという新天地で見せた真の輝き。この勝利は、日本の競馬史に新たな1ページを刻むとともに、同馬の第二の黄金時代の幕開けを予感させるものとなった。
(文・ニュースデスク 専門委員)
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