千葉・酒々井町で盛り土の本格撤去開始 台風25号浸水から復旧へ 来年5月末目標
ニュース要約: 千葉県酒々井町の開運団地では、台風25号で盛り土が崩落し馬橋川がせき止められて最大15戸が浸水。10月に解消後、5日から土砂の本格撤去が始まり、2027年5月末の復旧を目指す。今も14人が避難所生活を続け、台風31号の大雨で住民の不安が再燃している。
千葉県酒々井町で、台風25号の影響で崩落した盛り土の撤去作業が5日から本格的に始まった。同町の「開運団地」では9月の台風25号で民間業者が持ち込んだ盛り土が崩落し、近くの馬橋川がせき止められた結果、最大15戸が浸水する被害が発生。浸水は10月13日にようやく解消されたものの、川は土砂でせき止められたままとなっていた。
これまで国土交通省関東地方整備局が現地に対策本部を設置し、ポンプを使った排水や重機を入れるための通路作りを進めてきた。十分に水位が低下し、撤去作業に必要な準備が整ったことから、5日から千葉県などが土砂の撤去作業を開始。今後は酒々井町が中心となって工事を行い、2027年5月末の復旧を目指している。
一方、住民の生活再建には依然として長い道のりがある。27軒の住宅が軒を連ねる同団地では、今も14人が自宅に戻れず、避難所で暮らしている。人の背丈ほどまで浸水した住宅では、畳が変形してカビが生え、ヘドロのような臭いが残る。床上60センチまで水につかった住宅では、壁をすべて剥がさなければならない状況だ。6年前に自然環境に惹かれて家を購入した住民は「ローン途中なので直すしかない。まず2年ぐらいはかかる予定」と、生活できる範囲での復旧を急ぐ。
さらに、日本の南の海上を進む台風31号の影響で4日の夜から5日の朝にかけて千葉県には激しい雨が降り、関東では一時、土砂災害の危険性が高まる状況となった。浸水被害からまだ間もない団地では「これだけ降られると不安」といった声が聞かれ、住民の警戒心が再び高まっている。台風31号の影響は収まっても、崩落現場の土砂が撤去されるまで団地の安全性が完全に戻らないだけに、今後の雨のたびに住民が神経をすり減らす状況が続く可能性がある。
千葉県の知事は浸水被害が続いた同町を視察し、新たな生活再建支援策の検討を進めており、浸水解消後の住宅や道路の清掃・消毒も順次行われている。盛り土をめぐる事故の背景や責任の所在、住民生活の再建支援の在り方が問われる中、来年5月末に向けた撤去工事の進捗が注目される。
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