【リヤドダートスプリント】アメリカンステージが激闘の4着!米国勢の壁厚くも日本馬の意地を見せる
ニュース要約: サウジアラビアのリヤドダートスプリント(G2)にて、日本のアメリカンステージが4着と健闘しました。優勝した米国のイマジネーションら強力な米国勢に屈したものの、日本馬最先着を記録。矢作芳人調教師は馬場適性の高さを評価し、次走のドバイ遠征も視野に入れるなど、世界のダート戦線における日本馬の存在感を改めて示しました。
【リヤド時事】砂漠の熱戦、日本勢の意地。アメリカンステージが示した「世界の距離」
サウジアラビアの首都リヤドにあるキングアブドゥルアジーズ競馬場で14日(現地時間)、世界最高賞金諸競走「サウジカップデー」が開催された。ダート短距離の頂点を決める一戦、リヤドダートスプリント(G2、ダート1200メートル、総賞金200万ドル=約3億円)において、日本から参戦したアメリカンステージ(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)は、米国の一線級を相手に粘り強い走りを披露。惜しくも馬券圏内には届かなかったが、日本馬最先着となる4着に入線し、砂の短距離界における新たな可能性を示した。
■高速ダートでの激闘、米国の壁厚く
フルゲート13頭によって争われた今年のリヤドダートスプリント。日本からはアメリカンステージのほか、ガビーズシスター(牝5、美浦・森一誠厩舎)、ドンアミティエ(牡6、栗東・今野貞一厩舎)、ヤマニンチェルキ(牡4、栗東・中村直也厩舎)の計4頭がゲートに名を連ねた。日本馬として2021年のコパノキッキング、2022年のダンシングプリンスに続く3度目の制覇が期待されたが、世界の壁は依然として高かった。
レースはゲート12番から好スタートを切った坂井瑠星騎手騎乗のアメリカンステージが、道中を好位の絶好の位置で追走。最終コーナーを回り、直線で逃げ粘る各国勢を捉えにかかった。しかし、後方から猛然と追い込んできたのは、米国の名匠B・バファート調教師が送り出したイマジネーション。同馬が異次元の末脚で突き抜けて優勝を飾り、2着にも米国のジャストビートジオッズが入るなど、上位を米国勢が占める結果となった。アメリカンステージは最後までしぶとく脚を伸ばしたものの、上位3頭には及ばず4着。しかし、後続に沈んだ他の日本勢(ガビーズシスター6着、ドンアミティエ7着、ヤマニンチェルキ12着)を尻目に、唯一掲示板を確保する意地を見せた。
■矢作師「馬場適性は高い」、次位への手応え
レース後、アメリカンステージを管理する矢作芳人調教師は、4着という結果に悔しさを滲ませつつも、愛馬の走りを高く評価した。 「いいレースだったと思います。あとワンパンチ欲しかったところですが、こっちの馬場(サウジアラビアのダート)が非常に合っているのでしょう。しぶとく粘ってくれましたし、さらなる良化の余地を感じさせる内容でした」
矢作師が指摘するように、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートはウッドチップが混じった特殊な仕様で、日本の深い砂よりも米国の高速ダートに近い特性を持つとされる。アメリカンステージの父は米国の一流種牡馬イントゥミスチーフであり、その血統背景がリヤドの高速決着にマッチした形だ。指揮官は早くも次走について「ドバイ(ゴールデンシャヒーン)への招待があれば検討したい」と、さらなる中東遠征への意欲を語った。
■サウジカップデー、日本勢の存在感は継続
近年のサウジカップデーにおける日本馬の躍進は目覚ましい。2023年にパンサラッサ、2025年にフォーエバーヤングがメインレースのサウジカップを制するなど、今や「サウジのダートは日本馬が得意とする舞台」という認識が国際的にも定着しつつある。
今回のリヤドダートスプリントでは優勝こそ逃したものの、アメリカンステージが米国の強力なスプリンター勢を相手に4着に食い込んだことは、日本国内のダート路線のレベル底上げを証明するものと言える。4着賞金10万ドル(約1500万円)を獲得し、賞金面でも着実な成果を上げた。
今後、アメリカンステージをはじめとする日本勢が、この経験を糧にドバイ、そして秋のアメリカ・ブリーダーズカップへとどう繋げていくのか。世界のダート戦線における「日の丸」の挑戦から目が離せない。
(取材・執筆:国際競馬ジャーナル)
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