【訃報】ピッコマノベルズの旗手・たてのよこ先生逝去 『皇女スヴェータ』など数々のヒット作を遺す
ニュース要約: スマートフォン向けアプリ「ピッコマ」の看板作家として知られる小説家、たてのよこ先生が2026年1月17日に逝去されました。『皇女スヴェータの政略結婚』で第1回ピッコマノベルズ大賞を牽引し、読者のニーズを捉えたドラマチックな物語で多くのファンを魅了。Webノベル界のトップランナーとして活躍した稀代のストーリーテラーの早すぎる別れに、深い悲しみが広がっています。
【追悼】「ピッコマノベルズ」の旗手、たてのよこ先生逝去 才華惜しまれる劇的な物語の書き手
【東京】 スマートフォン向け漫画・ノベルアプリ「ピッコマ」の看板作家として知られ、西洋風ロマンスファンタジーの分野で多大な足跡を残した小説家、たてのよこ先生が2026年1月17日に逝去していたことが分かった。3月12日、ピッコマ公式X(旧ツイッター)および公式サイトが発表した。独自の筆致で読者を魅了し、新たなWebノベルの形を模索し続けた才能の早すぎる別れに、ファンや出版関係者の間では深い悲しみが広がっている。
■第1回ピッコマノベルズ大賞を牽引した「原点」
たてのよこ先生の名が広く知れ渡るきっかけとなったのは、2020年代に開催された「第1回ピッコマノベルズ大賞」である。応募総数約900作品という激戦の中、代表作となる**『皇女スヴェータの政略結婚 ~最強皇女は、王太子ではなく第二王子と結婚したい~』**で見事に年間優秀賞を受賞。同作は連載開始直後から、既存の型にはまらない「痛快なサクセスストーリー」として爆発的な人気を博した。
物語は、知恵と勇気を兼ね備えた皇女スヴェータが、四面楚歌の嫁ぎ先で無能な王太子を退け、あえて第二王子を選ぶことで王位継承争いに身を投じるというもの。従来の「守られるヒロイン」像を打ち破る「最強皇女」のキャラクター像は、現代の読者が求めるカタルシスを鮮やかに描き出し、たてのよこ先生を同レーベルのトップランナーへと押し上げた。
■「読者が読みたいもの」への真摯な転換
生前のインタビューにおいて、たてのよこ先生は自身の創作スタイルの変化について語っていた。初期の「自分が読みたいものを書く」というスタンスから、プロとしての自覚が芽生えるにつれ、「読者が何を求めているか」を第一に考えるものづくりへとシフトしたという。「今は作家として書いている意識がある」という言葉通り、読者の感情を揺さぶるエモーショナルなストーリー構成は、先生の大きな武器であった。
その情熱は、代表作の連載中にも衰えることはなかった。次作**『なにがなんでも婚約破棄したい悪役令嬢を、脳筋王太子は絶対逃がさない』**では、デビュー前に一度落選した作品を「自分の原点であるピッコマノベルズでもう一度挑戦したい」と改稿し、再挑戦するなど、不屈のクリエイティビティを示していた。
■ジャンルを超えて愛された物語の数々
小説家としての活動にとどまらず、たてのよこ先生の紡いだ物語はコミカライズを通じてさらに広い層へと浸透していった。 『もう一度、御剣家に嫁ぎます ~時戻りの花嫁は冷酷軍人に愛される~』は、めちゃコミックなどの電子書籍プラットフォームで高い評価を獲得。時戻りや溺愛といった王道のテーマを、スマホで読むのに適したテンポの良い展開へと昇華させる手腕は、デジタルネイティブ世代の読者から絶大な支持を得ていた。
また、未完のままとなった**『略奪婚を希望します』や、6月にリリースを控えていた『旦那様、私に新しい夫をください!~原作に数行しか登場しない冷遇妻は修道院に行きたくない~』**のコミカライズ企画など、その筆力はまさに全盛期を迎えようとしていた矢先の訃報であった。
■広がる悲しみと、遺された作品への想い
ピッコマの運営は「先生が多大なる情熱を持って世に送り出した作品は、今も多くの読者に愛され続けています」と最大限の敬意を表している。連載中だった作品の今後については、決定次第、各作品ページ内の「お知らせ」等で順次案内される予定だ。
SNS上では「たてのよこ先生の新作をずっと待っていた」「スヴェータの強さに勇気をもらった」といったファンからの追悼メッセージが絶えない。2026年3月現在、単行本の最新発売情報やサイン会等の予定は空白となっているが、先生が遺した数々のエピソードは、これからもデジタルデバイスの向こう側で、多くの人々の心を熱くさせ続けるに違いない。
筆致に宿る熱量と、キャラクターへの深い愛情。Webノベル界のトップを走り抜けたたてのよこ先生という稀代のストーリーテラーに、心からの哀悼の意を表したい。
(文・報道局 文芸担当)
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