【高校サッカー】第104回選手権組み合わせ決定! 前橋育英vs神戸弘陵の激突、序盤から「死のブロック」続出
ニュース要約: 第104回全国高校サッカー選手権の組み合わせが決定。連覇を狙う前回王者・前橋育英は2回戦で強豪の神戸弘陵と激突する。東海学園vs神村学園など、序盤から優勝候補同士が潰し合う「死のブロック」が多数発生し、年明けの国立競技場を目指す道のりは例年以上に熾烈を極める。
第104回全国高校サッカー選手権 組み合わせ決定:前回王者・前橋育英は神戸弘陵と激突! 序盤から「死のブロック」続出の予感
2025年11月18日
高校サッカーファンが固唾を飲んで見守った「第104回全国高校サッカー選手権大会」の組み合わせ抽選会が、昨日17日に都内で行われ、48の代表校による対戦カードが全て決定した。12月28日の開幕に向け、早くも優勝候補同士が序盤で激突する「死のブロック」が複数出現。年明けの国立競技場を目指す道のりは、例年以上に熾烈なものとなりそうだ。
前回王者は強豪と激突、波乱含みの序盤戦
今大会の最大の注目は、連覇を狙う前回王者、前橋育英(群馬)の動向だろう。前橋育英はシードとして12月31日の2回戦からの登場となるが、その初戦の相手は強豪・神戸弘陵学園(兵庫)に決まった。両校ともにJクラブ内定選手を擁するタレント集団であり、大会屈指の実力校同士の対決が、早々に実現することとなった。前回王者が大会の入り口で試されるという、波乱含みのスタートとなる。
また、2年ぶり5度目の優勝を目指す名門、青森山田高(青森)は、1回戦で和歌山代表の初芝橋本高と対戦する。岡山内定GKの松田駿(3年)を中心とした堅固な守備を誇る青森山田は、順当に勝ち上がり、優勝戦線に絡んでくることが期待される。
そして、大会の火蓋を切る開幕戦は、12月28日に国立競技場で、早稲田実業(東京B代表)と徳島県代表(徳島市立高または徳島北高)の対戦が組まれた。選手権の歴史に新たなドラマを刻む第一歩として、この開幕カードにも大きな注目が集まる。
東西の強豪が潰し合う「激戦区」の出現
今年の組み合わせの特徴は、優勝候補の一角に挙げられるチームが、早い段階で難敵と当たる「激戦区」が多数発生した点だ。
例えば、5大会ぶりに愛知の頂点に返り咲いた東海学園高は、2回戦で鹿児島の名門・神村学園と激突する運命となった。愛知と鹿児島の激戦区を代表するチーム同士のハイレベルな対決は、早くも大会序盤のハイライトとなりそうだ。
さらに厳しいゾーンに組み込まれたのが、岐阜の帝京大可児と大阪の興國だ。両校とも技術と戦術を兼ね備えた実力校でありながら、なんと大会序盤の1回戦で激突する。この勝者が勝ち上がったとしても、連戦で体力を消耗する厳しい道筋となることは避けられない。
他にも、山梨学院(山梨)や、京都橘(京都)といった名門校も、初戦から厳しい相手との対戦が予想されており、全国の舞台で勝ち上がることの難しさを改めて感じさせる組み合わせとなった。
流通経済大柏などダークホースの台頭にも期待
一方で、充実した戦力を擁し、虎視眈々と頂点を狙うダークホース候補にも注目したい。
流通経済大柏高(千葉)は、水戸内定のMF島谷義進や磐田内定DF増田大空ら、Jクラブ内定選手4名を擁する強力な陣容だ。彼らのブロックは決して楽ではないが、潜在的なタレント力は今大会屈指であり、組み合わせ次第では台風の目になる可能性を秘めている。
また、堀越(東京A代表)や昌平(埼玉)、日大藤沢(神奈川)といった関東の強豪も、それぞれ厳しいブロックを勝ち上がらなければならない。特に、堀越は2回戦で三重代表の宇治山田商業との対戦が決まり、東京勢としての意地を見せられるか注目される。
16日間の熱戦へ、期待高まる若き才能の輝き
第104回大会は12月28日に開幕し、決勝は年明けの1月12日(月・祝)に国立競技場で行われる。
若き選手たちが、この冬、雪の舞うピッチでどのようなドラマを繰り広げるのか。組み合わせの結果、優勝候補が早期に敗退する大波乱の展開も十分にあり得るだけに、高校サッカーファンにとって目が離せない16日間となりそうだ。激戦を勝ち抜き、サッカー人生のハイライトとなる国立の舞台へ辿り着くのは、果たしてどのチームになるのだろうか。