レクサスISガソリン車終了へ:2027年EVシフト前の「最終熟成」と次世代戦略を徹底解説
ニュース要約: レクサスISが2025年11月のガソリン車生産終了を前に、4度目の大幅改良で「最終熟成」を遂げました。V6やV8エンジンの終焉と2027年の次世代EVシフトを見据え、走行性能の向上や特別仕様車の魅力を深掘り。内燃機関の集大成としてのISを選ぶべき理由と、将来のBEV戦略「LF-ZC」への展望を専門的にレポートします。
【深層レポート】レクサスIS、ガソリン車終焉へのカウントダウンと「最終進化形」への拘り――2027年EVシフト前の「熟成」を読み解く
【2026年3月15日 東京】 日本のプレミアムセダン市場において、独自の存在感を放ち続けてきた「レクサスIS」が、今まさに大きな転換点を迎えている。2025年11月に予定されている純ガソリンエンジンモデルの生産終了を前に、レクサスは現行モデルの「最終熟成」とも言える大幅なマイナーチェンジを敢行した。次世代電気自動車(BEV)への移行を2027年頃に控え、内燃機関の集大成を求めるユーザーと、電動化へ舵を切るメーカーの思惑が交差している。
■ガソリン車の幕引きとハイブリッドへの集約
レクサスが発表した生産計画によると、現行「レクサスIS」シリーズのうち、IS300(2.0Lターボ)、IS350(3.5L V6)、そして官能的なV8エンジンを搭載したIS500の生産が、2025年11月をもって終了する。2026年以降、日本市場で購入可能なISの新車は、後輪駆動(FR)のハイブリッドモデル「IS300h」のみに限定される見通しだ。
この動きはISに限ったことではない。ラグジュアリークーペのRCやUX 300eも同時期に生産終了が予定されており、レクサス全体のポートフォリオは、一部の大型SUV(LX、GX、TX)を除き、急速にカーボンニュートラルへとシフトしている。
■4度目のマイナーチェンジで見せた「走りの意地」
2026年1月8日に発売された最新の「レクサスIS」は、通算4度目となる大幅なマイナーチェンジ(一部改良)を受けた。開発キーワードに「熟成」を掲げた今回の改良では、もはや「フルモデルチェンジに匹敵する」との声も上がっている。
特筆すべきは、走行性能の緻密なリファインだ。EPS(電動パワーステアリング)にラック平行式を採用し、リニアソレノイド式AVS(電子制御サスペンション)を導入することで、減衰力の応答性を従来比4倍に向上させた。これにより、以前のISに散見された「乗り心地の硬さ」は払拭され、競合するメルセデス・ベンツ Cクラスのしなやかさと、BMW 3シリーズのダイレクト感を高次元でバランスさせた「レクサス・ドライビング・シグネチャー」を完成させている。
また、特別仕様車として設定された「F SPORT Mode Black V」は、BBS製鍛造19インチアルミホイールやブラック基調のインテリアを纏い、内燃機関時代のISを象徴するアイコンとして、ファンの間で高い注目を集めている。
■欧州ライバル勢との比較:信頼性と快適性の優位
輸入車からの乗り換えを検討するユーザーにとって、ISの最大の魅力は「静粛性」と「長期的な信頼性」にある。BMW 3シリーズがスポーツ走行や高速域での安定性で勝り、Cクラスがラグジュアリーな室内空間を強調する中で、ISは「日常域での扱いやすさ」と「故障リスクの低さ」で優位に立つ。
先進安全装備に関しては、「Lexus Safety System +」の拡充に加え、アドバンストドライブ(渋滞時支援)を採用。12.3インチへと大型化されたディスプレイなど、インフォテインメントの現代化も図られた。実燃費についても、IS300h(2WD)はWLTCモードで18.0km/L、ユーザーの実測値でも15km/L前後をマークしており、欧州勢のハイブリッドモデルと比較しても経済性は極めて高い。
■2027年、次世代EVセダンへのタスキ
レクサスの将来像として注目されるのが、次世代BEVコンセプト「LF-ZC」の流れを汲む新型モデルだ。当初は2026年の導入が予定されていたが、開発リソースの最適化により、量産開始は2027年中頃へずれ込む見通しとなっている。
この次世代EVは、航続距離1000kmを目指し、ステアバイワイヤや四輪駆動力制御システム「DIRECT4」を搭載した、全く新しいスポーツセダンになると見られている。一部では「IS F」の名称を冠した高性能EVの復活も囁かれているが、現時点ではISの直接的後継車としての明言は避けられている。
■結論:今、ISを選ぶ理由
現在、全国のレクサス店では新型IS300hの受注が続いているが、2025年のガソリン車販売終了を控え、今後駆け込み需要が発生することも予想される。特にV6やV8といった多気筒エンジンを求める層にとっては、これが最後のチャンスとなる。
電動化への長いトンネルに入る直前、レクサスが「熟成」という言葉に込めたのは、ガソリン車としての誇りと、名車としての完成度だった。次世代EVへの移行を待つか、それとも13年の歴史に裏打ちされた熟成のセダンを手にするか。レクサスISは今、その最大の岐路に立っている。
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