【教場 最終章】木村拓哉、風間公親の6年間に終止符!配信と劇場を繋ぐ異例の2部作、2026年公開
ニュース要約: 木村拓哉主演の「教場」シリーズ最終章が、2026年に異例の2部作構成で公開決定。前編『Reunion』をNetflixで配信、後編『Requiem』を劇場公開するハイブリッド展開だ。風間公親の6年間の物語が完結し、歴代卒業生も再結集。シリーズ最大のミステリーに終止符が打たれる。
木村拓哉が「教場」最終章へ 配信と劇場を繋ぐ異例の2部作、風間公親の6年間の物語がついに完結
2020年のスペシャルドラマ放送以来、硬質な警察ミステリーと、木村拓哉が演じる冷酷無比な教官・風間公親のキャラクターで社会現象を巻き起こしてきた「教場」シリーズ。この度、満を持して制作される映画版プロジェクトが、シリーズの集大成として2026年に公開されることが正式に発表されました。
本日11月19日には、その本ビジュアルと予告映像が一斉に解禁され、6年にわたる物語のクライマックスに向けた期待感が最高潮に達しています。特筆すべきは、その公開形式の異例さです。映画は前編『教場 Reunion(リユニオン)』が2026年1月1日にNetflixで独占配信され、後編『教場 Requiem(レクイエム)』が2026年2月20日より全国の劇場で公開されるという、配信と劇場を繋ぐハイブリッド型の展開を取ります。
「脱キムタク」が生んだ異色の警察ミステリー
「教場」が日本のエンターテインメント界に与えた衝撃は計り知れません。長岡弘樹氏の原作をベースに、監督・中江功、脚本・君塚良一という手練れの布陣が作り上げたのは、単なる警察学校の群像劇ではありませんでした。
主演の木村拓哉は、これまで培ってきたスター然としたイメージを完全に封印し、義眼の奥に鋭い眼光を宿す鬼教官、風間公親を体現しました。彼の「君にはここを辞めてもらう」という容赦ない宣告は、生徒たちの甘えや秘密、そして警察官としての適性を徹底的に見抜くための試練です。この「脱キムタク」とも称された新境地が、多くの視聴者を惹きつけ、ドラマ版は回を追うごとに評価を高めてきました。風間教官の厳しさは、無慈悲ではなく、未来の警察官たちが現場で命を懸ける覚悟を問うための哲学として機能しているのです。
集大成となる「Reunion」と「Requiem」
今回の映画2部作は、シリーズの終着点として、風間公親の物語の全てを回収する形となります。
前編『Reunion』では、新たな第205期生徒たちが風間教場に入校します。綱啓永、齊藤京子、金子大地ら若手実力派が、それぞれの闇や秘密を抱えながら、風間教官の厳しい追及に晒されることとなります。
そして、物語の最大の焦点となるのが、後編『Requiem』で描かれるシリーズ全体の集大成です。風間教官が警察学校の教官となる以前、新人刑事たちを指導していた「風間道場」時代の過去が掘り下げられるほか、視聴者が長年待ち望んだ展開が実現します。
それは、歴代の卒業生たちの再結集です。赤楚衛二、白石麻衣、大島優子ら、過去シリーズで風間教官の厳しい指導を乗り越えた卒業生たちが、風間教官の身に迫る危機を察知し、宿敵である殺人犯・十崎波琉(森山未來)の居場所を突き止めるために集結します。これはファンにとって垂涎の展開であり、シリーズ全体を貫く縦軸のミステリーがついに決着を迎えることを示唆しています。
配信と劇場、戦略的な挑戦
今回の公開形式は、日本の映像作品において非常に戦略的です。前編を世界同時配信が可能なNetflixで独占配信することでシリーズへの新規参入を促し、熱量を高めた状態で、後編を大スクリーンで体験させるという狙いが見て取れます。シリーズの濃密な世界観をじっくりと見せつける配信と、クライマックスを圧倒的なスケールで提供する劇場の特性を最大限に活かした、現代的なメディアミックス戦略と言えるでしょう。
過去作も11月からNetflixで初配信されており、映画公開までにシリーズ全体を復習できる環境が整っています。
風間公親という稀有なキャラクターが、日本の警察小説と映像界に残した功績は大きい。6年間の挑戦の末、風間教官が最後に生徒たち、そして視聴者たちに何を問いかけ、何を残すのか。『教場 Reunion/Requiem』は、2026年のエンタメ界を牽引する一大プロジェクトとなることは間違いありません。(了)