岡本和真のメジャー移籍が最終局面へ!4年140億円契約の行方と有力5球団の争奪戦
ニュース要約: 巨人の岡本和真選手がポスティングによるMLB移籍の交渉期限を控え、移籍先候補が絞り込まれています。米メディアは4年総額約140億円の大型契約を予想。村上宗隆選手の移籍決定を受け、レッドソックスやマリナーズなど5球団が関心を示しており、6年連続30本塁打を記録した安定した打撃能力がメジャーで高く評価されています。
岡本和真のメジャー移籍先候補が本格化、米メディアが予想する4年140億円契約の行方
読売ジャイアンツの主砲・岡本和真選手(28)のメジャーリーグ移籍交渉が、いよいよ大詰めを迎えている。ポスティングシステムを利用した交渉期限は日本時間2026年1月5日午前7時までと、残り約2週間に迫った。村上宗隆選手のホワイトソックス移籍決定により、日本人スラッガーを求める複数球団の関心が岡本に集中しつつあり、移籍実現の可能性は高まっている。
米メディアが評価する「完成度の高い打者」
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の元ゼネラルマネージャー、ジム・ボウデン氏は、岡本を今オフのフリーエージェント市場におけるトップ50選手の18位にランク付けした。同氏は岡本の契約予想を**4年総額9000万ドル(約140億円)**と見積もり、日本人野手としては破格の評価を与えている。
ボウデン氏が特に高く評価するのは、岡本の打席での安定性だ。「村上宗隆選手は純粋なパワーでは上回っているが、打席での安定性という点では4歳年上の岡本が優位性を持つことが証明されている」と指摘。岡本は2018年から2023年まで6年連続で30本塁打以上を記録しており、長打力とコンタクト能力を高次元で両立させた選手として評価されている。
今季は左肘の負傷により69試合の出場にとどまったものの、打率.327、出塁率.416、長打率.598、15本塁打という数字は、その打撃能力の高さを如実に示している。村上選手と比較して空振りが少なく、メジャーリーグの投手陣に対する適応力も期待できると見られている。
5球団が獲得に名乗り、レッドソックスが有力候補か
現地メディアが報じる岡本の移籍先候補は、マリナーズ、メッツ、レッドソックス、ダイヤモンドバックス、ガーディアンズの5球団だ。中でもレッドソックスの動向が注目されている。
MassLive.comのクリス・コティーロ記者によれば、レッドソックスは村上選手の動向をチェックしていたが、同選手のホワイトソックス移籍決定を受け、補強ターゲットを岡本に切り替える可能性が高いという。同球団には侍ジャパンで共にプレーした吉田正尚選手が在籍しており、吉田選手自身も「岡本と連絡を取っている」と明言している。日本人選手同士の連携という点でも、レッドソックスは有力な移籍先候補と言えるだろう。
岡本の代理人を務めるのは、村上選手と同じスコット・ボラス氏だ。ボラス氏は交渉の難航を厭わず、高額契約を勝ち取ることで知られる敏腕エージェントである。その手腕により、予想を上回る契約条件が引き出される可能性も否定できない。
一塁手としての適性が評価のポイント
岡本は一塁と三塁の両ポジションを守れるユーティリティ性を持つが、メジャーリーグ関係者の多くは彼の最適なポジションを一塁と見ている。メジャーリーグでは三塁手に求められる守備範囲や肩の強さが日本以上に重視されるため、一塁手としての起用が現実的という判断だ。
各候補球団の一塁手事情を見ると、補強の必要性が高いチームが多い。マリナーズは長年一塁手の固定に苦しんでおり、ダイヤモンドバックスも一塁の補強が課題となっている。こうした状況が、岡本獲得への関心を後押ししていると考えられる。
交渉期限まで残り2週間、巨人残留の可能性は低く
ポスティングシステムの交渉期限まで残り約2週間となった現在、岡本のメジャー移籍は最終局面を迎えている。期限までに契約が成立しなければ、来季は読売ジャイアンツでプレーすることになるが、複数の現地メディアは「巨人残留の可能性は低い」と見ている。
巨人にとって岡本は長年チームの中軸を担ってきた4番打者であり、その穴を埋めるのは容易ではない。一塁と三塁の両ポジションを守れる多才な選手の喪失は、チーム編成にも大きな影響を及ぼすだろう。
一方で、岡本本人にとってメジャー挑戦は長年の夢とされており、28歳という年齢を考えれば、今オフが最大のチャンスとなる可能性が高い。2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパンの一員として世界一に貢献した経験も、メジャー挑戦への自信につながっているはずだ。
今後2週間で岡本和真の運命が決まる。日本球界を代表するスラッガーが、メジャーリーグという最高峰の舞台でどのような活躍を見せるのか。ファンの期待は日増しに高まっている。