【ラグビー】李承信の逆転PGで死闘制す! 日本代表、ジョージアに25-23辛勝し欧州遠征を締めくくる
ニュース要約: ラグビー日本代表は欧州遠征最終戦でフィジカル強豪ジョージアと対戦。終盤、ジョージアに逆転トライを許し窮地に立たされるも、試合終了間際にSO李承信選手が冷静にペナルティゴールを決め、25-23で劇的な再逆転勝利を収めた。この粘り勝ちは、今後のワールドカップに向けた組織力の成長を示す大きな収穫となった。
【ラグビー】日本代表、欧州遠征最終戦で死闘制す ジョージアの重圧をPGで凌駕 25-23辛勝 李承信が逆転弾
欧州遠征のフィナーレ、粘り勝ちが示す組織力の深化
【トビリシ共同】ラグビー日本代表(世界ランキング10位)は22日(日本時間22日夜)、ジョージアの首都トビリシにあるミヘイル・メスヒ・スタジアムで、「リポビタンDツアー2025」の最終戦となるジョージア 対 日本代表戦に臨み、終盤まで緊迫した展開となった激戦を25対23で辛くも制した。
日本は、欧州遠征の最終戦において、伝統的にフィジカルの強さを誇るジョージア代表の強力なフォワード(FW)陣に終始苦しめられたものの、スタンドオフ(SO)李承信選手の冷静なペナルティゴール(PG)成功により、土壇場で逆転勝利を収めた。この勝利は、来たるワールドカップに向け、熾烈な肉弾戦を乗り切る組織的な粘り強さを示すものとなった。
序盤リードも後半は重圧に屈す
日本代表は、試合開始直後からジョージアが繰り出す強力なスクラムとラインアウト、そしてブレイクダウンでの激しいプレッシャーに晒された。しかし、前半10分、センター(CTB)のチャーリー・ローレンス選手がジョージアの攻撃を跳ね返す好守から、ディラン・ライリー選手がトライを奪い、一時は16対6とリードを広げる展開を見せた。
だが、後半に入ると、ホームの声援を背にしたジョージアが持ち前のフィジカルを前面に押し出し、試合の流れは一変する。日本の攻撃は分厚いジョージアFWの壁を崩せず、敵陣深くに侵入する機会が限定された。戦術面では、日本はフェーズを重ねるアタックを避け、キックパスやゴロパントを多用したが、効果的に機能したとは言い難い。
ジョージアは、後半37分、CTBのトルニケ・カホイゼ選手がトライを決め、ついに23対22と逆転に成功。会場のボルテージは最高潮に達し、日本にとって極めて厳しい状況となった。
李承信の冷静な判断が勝敗を分ける
この土壇場での逆転劇に対し、日本代表の選手たちは冷静さを保った。試合終了間際、日本は相手の度重なるペナルティから、ゴール正面やや左寄りの位置でPGの機会を得る。ここでキッカーを務めたSO李承信選手は、プレッシャーのかかる場面で見事な集中力を見せ、このPGを確実に成功させた。この一撃が25対23とし、日本は再逆転を果たした。
李選手のこの決定的なPGは、試合を通して日本がトライを稼ぎきれなかった代わりに、ペナルティで着実に得点を積み重ねるという、この日の戦術を象徴するものであった。最終的にトライはわずか1本に留まったものの、スクラムやラインアウトの一部で優位を保ち、組織的なプレーとミスの少なさが、ジョージアのフィジカルを凌駕する決め手となった。
試合後、キャプテンを務めたワーナー・ディアンズ選手は「ジョージアのフィジカルは想像以上に激しかった。だが、最後のPGを決めきり、チームとして成長できたことを誇りに思う」とコメント。この勝利が、厳しい欧州遠征を通じて得た自信の証であることを強調した。
今後の課題とラグビー ジョージア戦 放送の熱狂
今回のジョージア 対 日本戦は、フィジカルコンタクトの激しさが際立つ一戦であり、今後の日本代表にとって大きな教訓を残した。特に、ジョージアのような厚いFWを擁するチームに対し、いかに敵陣でトライを取りきるか、攻撃の精度向上が急務となる。
なお、この白熱したラグビー ジョージア戦 放送は、日本時間21:00のキックオフに先立ち、J SPORTS 1やWOWOWオンデマンド、Amazonプライムビデオ(J SPORTSチャンネル)などで生中継・ライブ配信され、多くのファンが固唾を飲んで見守った。特に、李選手の逆転PGの瞬間は、SNSなどでも大きな反響を呼んだ。
日本代表は、この欧州遠征を勝利で締めくくり、来年に向けたチーム強化の足がかりとした。ジョージア戦での勝利は、決して容易ではなかったが、接戦をモノにする勝負強さを手に入れたことは、大きな収穫と言えるだろう。