ジャッキー・チェン72歳の挑戦!日本公開100本目の記念作『パンダプラン』で見せたレジェンドの真髄
ニュース要約: アクション界の伝説ジャッキー・チェンが、日本劇場公開100本目の記念作『パンダプラン』で初の本人役に挑戦。72歳を迎えてもなお現役で活躍し、健康不安説を払拭する情熱と、次世代へ継承される「ジャッキーイズム」を体現しています。本作では赤ちゃんパンダを救うコミカルなアクションを披露し、長年のファンを魅了する新たな境地を切り開いています。
ジャッキー・チェン、72歳の挑戦止まず――『パンダプラン』で見せた新境地と継承されるレジェンド魂
日本劇場公開100本目の記念作、史上初の"本人役"で描く愛とユーモア
2026年1月23日、アクション映画界の生ける伝説、ジャッキー・チェンの主演最新作『パンダプラン』が日本全国で公開された。72歳を迎えた今なお現役で活躍する彼にとって、本作は日本劇場公開100本目という節目の記念作品であり、同時にキャリア初となる"本人役"に挑んだ意欲作でもある。
本作は、国際犯罪組織に誘拐された赤ちゃんパンダ「フーフー」を救出するアクションコメディ。ジャッキー・チェンが演じるのは「アクションレジェンド、ジャッキー・チェン」自身だ。動物園から里親として招かれ、パンダのフーフーと交流するが、突如発生した誘拐事件に巻き込まれる。マネージャーのデイビット(ウェイ・シャン)、飼育員スー(シー・ツェ)とともに救出作戦を展開する物語は、従来の強靭なヒーロー像とは一線を画す。本作では"弱さ"や"人間らしさ"をコミカルに表現し、新たな一面を見せている。
中国では2024年10月1日の公開初日、わずか15時間で興行収入6000万元(約13億7000万円)を突破するスリーパーヒットを記録。チャン・ルアン監督による99分の作品は、予告編で公開されたぬいぐるみに隠れるシーン、カーチェイス、伝統的なカンフーアクションなど、ジャッキーならではの「モフアクション」が随所に散りばめられている。日本語吹替版では、長年ジャッキーの声を担当してきた石丸博也をはじめとする豪華声優陣が集結し、ファンの期待に応えた。
健康不安説を一蹴、役作りへの情熱
2024年春、中国・四川省でのイベントに登場したジャッキーの近影がSNSで拡散され、白髪と髭を蓄えた痩せた姿に「老けすぎ」「健康が心配」との声が上がった。しかし、70歳の誕生日を迎えた同年4月、彼は自身のInstagramで「心配しないで!最新映画の役柄で白髪と白髭が必要だった。長年、映画のため挑戦してきた」と説明し、健康不安説を一蹴した。
「70歳を迎えるなんて心臓が止まりそう」と驚きを語りつつも、「スタントマンとして年を重ねるのは幸運」と前向きな姿勢を示し、ファンへの感謝を述べた。2026年1月現在も、新たな健康懸念の報道はなく、映画の役作りのため自らの外見を変えることを厭わない姿勢は、まさにプロフェッショナルの真骨頂と言えるだろう。
黄金期から現在へ――命を賭したアクションの系譜
ジャッキー・チェンの名を世界に知らしめたのは、1970年代から80年代にかけての黄金期だ。『プロジェクトA』(1983年)での時計台からの25メートル落下、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)でのデパートのポール滑降、『スパルタンX』(1984年)でのバイク&カーチェイスなど、彼のアクションシーンは常に命がけだった。
時計台落下では大怪我を負い、ポール滑降では骨盤脱臼と大火傷を伴った。それでもスタントダブルを使わず、自らの身体で表現し続けた姿勢は、バスター・キートンらのスラップスティック・コメディを研究した独自のスタイルとして確立された。『酔拳』(1978年)でコミカルカンフーを完成させ、『少林寺木人拳』(1976年)では若き日のスリル満載のアクションを披露。これらの作品群は今なお映画史に残る金字塔である。
ハリウッド進出後も『ラッシュアワー』(1998年)でグローバル化を果たし、65歳を超えた『プロジェクトV』(2021年)では急流の水上バイクや時速120キロのローラースーツ滑降に挑戦。高齢になってもオープニング興行1位を記録する集大成作を生み出し続け、「唯一無二」のアクションスターとしてのベンチマークを示している。
次世代への継承――ジャッキーイズムの広がり
ジャッキー・チェンのスタイルは、次世代のアクションスターにも確実に継承されている。ドニー・イェンは『イップ・マン』シリーズで国際的成功を収め、『ワイルド・スピード』や『エクスペンダブルズ』などハリウッド大作に出演。マックス・チャンは「NEXTジャッキー」と称され、『パシフィック・リム:アップライジング』で注目を集めた。
ジャッキーのハリウッド成功は、アジア人俳優のアクションコーディネーターとしての道を開いた。ブルース・リーの系譜を引き継いだジャッキーが、今度は「ジャッキーイズム」として後進を育てている構図だ。スタントチーム「成家班」は香港時代の主力として活躍し、現在はトン・ウンテン設立の「ヴァンガード」が『プロジェクトV』などで集大成アクションを実現。香港映画金像奨受賞歴を誇るチームとして、ジャッキーのレガシーを支え続けている。
春節を前に、変わらぬ情熱
2026年の春節(1月29日)を目前に控え、ジャッキー・チェンの動向に注目が集まっている。過去には中国国営放送CCTVの春節聯歓晩会にフェイ・ウォンらと出演し、2023年にも阿蘭(アラン)、欧豪らと共演した実績がある。今年の出演については公式発表がないものの、恒例の旧正月イベントへの参加が期待されている。
『パンダプラン』の日本公開が春節直前のタイミングであることも、プロモーション戦略として興味深い。中国公開から約1年3か月を経ての日本上陸は、アジア圏全体での人気を物語っている。石丸博也による日本語吹替版の復活も含め、世代を超えたファンへのメッセージ性が込められた作品と言えるだろう。
72歳を迎えてなお、新たな挑戦を続けるジャッキー・チェン。『パンダプラン』で見せた"本人役"という新境地は、これまでのキャリアを総括しつつ、人間ジャッキー・チェンの素顔に迫る試みでもある。命を賭したアクションから、ユーモアと愛に満ちた物語へ――彼の進化は止まらない。
次世代へのバトンを渡しながらも、自らも走り続けるレジェンドの姿は、2026年の映画界において依然として輝きを放っている。
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