2026年冬、B型インフルエンザが異例の猛威――症状の特徴と治療薬「ゾフルーザ」の最前線
ニュース要約: 2026年2月、日本国内でB型インフルエンザが異例の早さで流行し、各地で警報レベルとなっています。A型と異なり長引く熱や消化器症状が特徴で、治療にはウイルス排出抑制効果の高い「ゾフルーザ」が注目されています。専門家は二次感染を防ぐための適切な休養と、小児の服用後における異常行動への警戒を呼びかけています。
B型インフルエンザが異例の猛威――2026年冬、知っておくべき症状の特徴と治療薬「ゾフルーザ」の最前線
【東京】 2026年2月、日本の冬は厳しい寒さと乾燥に見舞われ、インフルエンザの流行が深刻な局面を迎えている。特に例年なら春先にピークを迎えるはずの「B型インフルエンザウイルス」が1月から異例の早さで急増し、全国各地で警報レベルを超える事態となっている。
厚生労働省の発表や各地の定点医療機関の報告によると、第2週(1月5~11日)以降、患者数は高止まりを続けている。栃木県では2月5日時点で今季2度目の警報が発令されたほか、千葉県や埼玉県でも警報レベルを超過。東京都内でも江東区や文京区などで注意報が出るなど、首都圏でも感染が拡大している。
今回の流行の主役となっているインフルエンザB型とはどのような特徴があるのか。そして、治療の切り札とされる「ゾフルーザ」の効果と注意点について、専門家の知見を交えて詳報する。
緩やかだが「長引く熱」と「消化器症状」が特徴
インフルエンザb型は、A型と比較して流行の時期や症状の出方に明確な違いがある。A型が突然の39℃を超える高熱や激しい関節痛を引き起こすのに対し、インフルb型 症状は「じわじわと長引く」のが特徴だ。
医療現場の医師は、「B型は発熱が37~38℃台で推移し、一度下がった後に再び上昇する『二峰性発熱』が見られることが多い。また、咳や全身の倦怠感が1週間近く続くケースも目立つ」と指摘する。
また、インフルエンザb 症状として特に小児で注意が必要なのが、嘔吐、下痢、腹痛といった胃腸症状と、ふくらはぎの痛み(良性急性筋炎)だ。A型に比べてお腹の風邪(感染性胃腸炎)と見間違われやすく、診断が遅れるリスクがある。気密性の高い学校や職場では、この「少し体がだるい」という初期段階で無理を重ねることで、集団感染へと発展するケースが後を絶たない。
治療の選択肢:B型に優位とされる「ゾフルーザ」
現在、治療の現場で注目されているのが、1回の服用で治療が完結する抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)」だ。
日本感染症学会や日本小児科学会の2025/26シーズン指針によると、ゾフルーザはB型ウイルスに対しても高い有効性を示している。特筆すべきは「発熱期間の短縮」と「ウイルス排出の抑制」だ。臨床試験では、B型患者における発熱持続時間の中央値が約24時間と、従来のタミフルに比べて短縮される傾向が確認されている。
また、ゾフルーザはウイルスの増殖そのものを抑える機序を持つため、患者からのウイルス排出期間を短くし、家族内や職場での二次感染を抑制する効果も期待されている。12歳以上の小児や成人において、B型流行時の第1選択薬として推奨する声も多い。
副作用と異常行動への警戒
一方で、効果が高い薬には注意も必要だ。ゾフルーザの主な副作用としては、下痢や悪心などが報告されているが、最も警戒すべきは「異常行動」である。
過去の市販直後調査では、特に9歳以下の小児において、服用後に急に走り出したり、徘徊したりする異常行動が確認されている。因果関係が完全には特定されていないケースもあるが、厚生労働省は「発症後少なくとも2日間は、転落等の事故を防ぐため保護者は子供を一人にしない」よう強く呼びかけている。
また、稀に血便を伴う虚血性大腸炎や、アナフィラキシーショックなどの重大な副作用が報告されている。服用後に体調の異変を感じた場合は、速やかに医療機関を受診することが肝要だ。
集団感染を防ぐために――2月後半までの厳戒態勢
2026年の流行は、乾燥と低降雨がウイルスの蔓延を助長しており、2月後半まで高水準で推移する見通しだ。
学校現場では学級閉鎖が相次いでいる。登校再開の基準は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」が一般的だが、B型は熱が長引くため、自己判断での早期復帰は禁物だ。
専門家は「手洗い、不織布マスクの着用、そして室温20度以上、湿度50~60%の維持が基本。B型はA型に罹った後でも感染する可能性があるため、一度完治したからと油断せず、徹底した予防を続けてほしい」と警鐘を鳴らす。
異例の早さで日本を席巻しているインフルエンザb型。正しい知識と適切な治療薬の選択、そして何より「休む勇気」が、この冬を乗り切るための鍵となるだろう。
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