2026年2月27日、日本国内および世界各地から届いた主要ニュースをお伝えします。
スポーツ:侍ジャパン、連覇へ向けて最終布陣が確定
野球界では、2026年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向けた動きが加速しています。井端弘和監督率いる侍ジャパンは、松井裕樹投手の辞退を受け、中日のルーキー左腕・金丸夢斗投手を電撃招集し、大谷翔平選手や山本由伸選手らMLB組を含む30名の最終メンバーを確定させました[8]。大谷選手は「打者専念」での参戦を表明しており、3月5日の開幕に向けて王座奪還への期待が高まっています[32]。チケット争奪戦も激化しており、公式リセールサービスの活用が推奨される事態となっています[23]。一方で、ドジャースの佐々木朗希投手は右肩手術からの回復を優先するため、今回のWBC不出場が確定しました[11]。
世界に目を向けると、NBAではサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマ選手が劇的な逆転劇を演じ、チームを10連勝に導きました[14]。クリケットのT20ワールドカップでは、インド代表が歴代2位の得点記録で準決勝進出に望みを繋いでいます[28]。
エンタメ・カルチャー:ポケモンの進化と伝説の再来日
本日は「ポケモン」が誕生から30周年という大きな節目を迎えました。今夜配信の「Pokémon Presents」では、2026年11月の第10世代完全新作の発売や、プロ野球12球団との大型コラボが発表され、世界中のファンが熱狂しています[15][37]。また、ゲーム界では『ヘブンバーンズレッド』が4周年を迎え[1]、『バイオハザード9(レクイエム)』が明日いよいよ発売。新主人公役に貫地谷しほりさんを起用した原点回帰の恐怖に注目が集まっています[39]。
美術界では、2026年夏にフェルメールの名画《真珠の耳飾りの少女》が14年ぶりに来日し、大阪中之島美術館で限定公開されることが決定しました[6]。
芸能界では大きな転換点を迎える方々が続いています。声優の梶裕貴さんが独立を発表し、AIプロジェクトという新境地へ挑む一方[19]、フェーリ役などで知られる前田ゆきえさんが病気療養のため30年の活動に幕を下ろすことを公表しました[38]。また、人気バンド「MY FIRST STORY」が結成15周年を機に活動休止を発表し、ファンに衝撃を与えています[27]。
ライフ・ビジネス:生成AIの光と影、そして食の変革
ビジネスシーンでは、米エヌビディアが生成AI需要により過去最高益を更新した一方で、中国市場でのシェア急落という課題も浮き彫りになりました[18]。国内では、ニデック(旧日本電産)が創業以来のガバナンス改革という正念場を迎えています[30]。
私たちの生活に身近な話題では、外食大手の「牛角」が高付加価値化と高コスパ戦略の二極化を推進[2]。一方で、酪農界は飼料高騰による危機に直面しており、機能性乳飲料へのシフトなど新たな価値創出を模索しています[24]。また、デジタルライフの脅威として、SNSで話題のプラットフォーム「my9games」に潜む詐欺リスクや[21]、Google Chromeの深刻な脆弱性に対する緊急アップデートの呼びかけが行われています[29]。
政治・国際:緊迫する中東情勢と国内税制の行方
国際情勢は予断を許さない状況です。ジュネーブで再開された米イラン核協議は、トランプ政権が「軍事介入前の最後の機会」と警告する極めて緊張した局面を迎えています[4]。
国内政治では、高市政権が掲げる「社会保障・税一体改革」の司令塔となる国民会議が始動。食料品消費税ゼロや給付付き税額控除の議論が進められる中、その運営の透明性を巡って波紋が広がっています[9]。
その他注目のニュース
- 「将棋界の一番長い日」A級順位戦が結着。永瀬拓矢九段と糸谷哲郎八段がプレーオフへ進む一方、渡辺明九段の降級が決定しました[10]。
- ドラマ界では『孤独のグルメ』Season11が3年半ぶりに復活決定[36]。飯島直子さんと堀内敬子さんが共演する50代のリアルを描いたドラマも話題です[26]。
- ファッションでは、GUと『ジョジョの奇妙な冒険』の初コラボが発表され、SNSで大きな反響を呼んでいます[20]。
【Deep Insight】変革期を迎える「牛角」の現在地――高級化と高コスパの二極化戦略で描く2026年の焼肉像
ニュース要約: 焼肉チェーン最大手の「牛角」が、2026年に向けた新たな戦略を展開しています。最高ランクの和牛導入による「高級化」と、フードコート展開や低価格プランによる「日常食」化の二極化を推進。デジタル会員制度『KABU PASS』での顧客囲い込みやサプライチェーンの透明化を通じて、物価高騰の中でもブランド価値と信頼の再定義を図る、同社の挑戦を深掘りします。
【Deep Insight】変革期を迎える「牛角」の現在地――高級化と高コスパの二極化戦略で描く2026年の焼肉像
【東京・経済部】 かつて日本の焼肉文化をお茶の間へと浸透させた「牛角」が、いま大きな転換期を迎えている。2025年から2026年にかけて、同ブランドが打ち出しているのは「質」と「体験」を軸にした再定義だ。物価高騰が続く厳しい市場環境下で、ファンを繋ぎ止めるための次なる一手とは何か。最新の展開から、その戦略を読み解く。
贅沢と手軽さの両立――「M8/M9和牛」と「ワンコイン」の衝撃
2025年10月に始動した第6回「焼肉祭」を皮切りに、牛角のメニュー構成に劇的な変化が起きている。特筆すべきは、オーストラリア産和牛の中でも最高ランクに近い「M8/M9」級の導入だ。従来の「安価でそこそこの肉が食べられる」というイメージを覆し、カッティング技術の向上とともに、高価格帯の和牛を驚きの「納得感ある価格(質実剛健なコストパフォーマンス)」で提供する戦略に舵を切った。
直近の2026年春節(旧正月)向けには、日本産A5黒毛和牛を使用した2〜3名用特別セットを投入。インバウンド需要の取り込みだけでなく、ハレの日の食事としての地位を固めようとしている。その一方で、日本国内では「6種の焼肉+飲み放題+枝豆食べ放題」を500円(台湾ドル換算比較)を切るような超低価格帯のプランを限定的に展開するなど、消費者心理の「二極化」を巧みに突いた施策が目立つ。
「食の安全」への信頼回復と透明性の確保
ブランドの拡大とともに課題となるのが衛生管理だ。2026年2月9日、中国当局による大規模な食品サンプリング調査が報じられ、市場には緊張が走った。幸いにも「牛角」ブランド自体に不適合は報告されていないが、過去には他社ブランド(金牛角王など)での混入騒動や、委託先の問題による混乱も発生している。
こうした背景を受け、牛角を運営するコロワイドグループや叙福樓グループは、サプライチェーンの透明化を最優先事項に掲げる。台湾市場では2023年の代理店倒産を受け、本部が一部店舗を直営化して迅速に営業を再開。消費者の信頼を維持するための「スピード感あるガバナンス」が、ブランド価値の防衛線となっている。
ロイヤリティを可視化する「KABU PASS」の威力
リピーター戦略の核となるのが、2025年末に刷新された「KABU PASS」会員制度だ。無料の基本会員から、年間12,000香港ドル(約23万円)以上の利用で昇格する「金会員」まで、明確なステップを設けた。
特に金会員には1.5倍のポイント付与(最大15%相当の還元)に加え、優先入座や持ち込み料無料などの特権を付与。デジタルネイティブな若年層をターゲットにした「KABUアプリ」のUI改善により、予約から接客、決裁までを一気通貫で管理する。これにより、単なる割引合戦から脱却し、「牛角を選ぶ理由」という情緒的価値の創出に成功している。
フードコートへの進出――「牛角焼肉食堂」の新たな挑戦
2026年4月23日にオープンを控える「LaLaport和泉」内の「牛角焼肉食堂」は、これからの店舗展開を象徴している。ロードサイドや路面店だけでなく、ショッピングモールのフードコートへ特化型店舗を出すことで、一人客やファミリー層の「日常食」としての需要を取り込む。
鉄板で提供される熱々の焼肉丼や冷麺は、フルサービスの店舗よりも回転率が高く、現代のタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者のライフスタイルに合致している。
結び:ポストコロナの「焼肉」の定義
叙福樓グループの2024年度決算が黒字転換を果たしたことは、牛角というブランドが持つ底力を証明した。激しい市場競争の中で、牛角は「ブランドの多角化」と「徹底した顧客データ活用」を武器に、2026年も業界のリーダーとしての役割を果たそうとしている。
単にお腹を満たす場所から、特定のコミュニティや体験を共有する場へ。牛角の挑戦は、外食産業全体の未来を占う試金石となるだろう。
(取材・執筆:東洋ビジネス・ジャーナル記者)