【ミラノ五輪】古野慧が日本人初の4位入賞!スキークロスで歴史的快挙、メダルに肉薄
ニュース要約: ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のフリースタイルスキー男子スキークロスで、古野慧が日本人初となる決勝進出を果たし歴史的な4位入賞を成し遂げました。惜しくもメダルには届かなかったものの、日本勢の過去最高成績を塗り替える快挙です。怪我から復帰した須貝龍や初出場の小林竜登も奮闘し、日本スキークロス界の新時代を予感させる大会となりました。
【ミラノ発=共同】
ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪は21日、フリースタイルスキーの男子スキークロス決勝が行われ、日本の古野慧(ふるの・さとし)が日本人初となる決勝進出を果たし、歴史的な4位入賞を成し遂げた。メダルまであと一歩、数十センチという肉薄した戦いを展開し、日本勢の過去最高成績を塗り替える快挙となった。
■「雪上の格闘技」の熱狂、古野が切り開いた新時代
スキークロスとは、4人の選手がジャンプ、ウェーブ、バンクターンが設置された人工コースを同時にスタートし、着順を競う過酷な競技だ。「雪上の格闘技」とも称され、時速100キロ近いスピードでの激しい接触や追い越しが繰り返される。
今大会、予選から好調を維持していた古野慧は、予選を2位という好位置で通過。準々決勝でも圧巻の滑りを見せ、1着で勝ち上がった。迎えたスキークロス決勝では、地元イタリア勢2人と激しいデッドヒートを展開。最終局面までメダル争いに加わったが、ゴールライン際での指の差とも言える大激戦の末、惜しくも4位に終わった。
レース後、古野は「日本人初の決勝の舞台に立てたことは誇りに思うが、メダルを獲りきれなかった悔しさが大きい」と、歴史的一歩を記しながらも、頂点を見据えるアスリートとしての本音を滲ませた。
■不屈の精神を見せた須貝龍、初出場の小林竜登
日本勢は古野のほか、ベテランの須貝龍(すがい・りゅう)と初出場の小林竜登(こばやし・りゅうと)が出場した。
スキークロス須貝として長年日本チームを牽引してきた須貝は、昨年12月に負った大怪我という絶望的な状況を乗り越え、この舞台に立った。予選19位で迎えた決勝トーナメントでは、文字通り「決死の滑走」を披露。上位進出は叶わなかったが、満身創痍でコースを攻め抜く姿は観衆に強い感銘を与えた。
また、アルペンスキー出身で急成長を遂げている小林竜登は、29歳で待望の五輪初出場を果たした。1回戦から果敢にライバルたちへ食らいついたが、惜しくも敗退。「世界トップとの差を痛感したが、この舞台を経験できたことは大きい」と前を向いた。
■スキークロス、日本勢メダル獲得への道筋
スキークロスの魅力は、タイムを競うアルペン競技とは異なり、純粋な「着順」で勝敗が決まる戦略性とダイナミズムにある。今回の古野の活躍、そして須貝や小林が見せた挑戦は、日本におけるマイナー競技の枠を超え、大きな注目を集めることとなった。
上位シードが有利なゲート選択権を得る予選から、一発勝負の決勝トーナメントで勝ち上がるためには、スタート技術、空中戦を制するジャンプ管理、そしてコンバット(接触)を恐れないメンタルが不可欠だ。
古野慧が示した「世界と対等に戦える」という事実は、今後の日本チームにとって大きな糧となるだろう。地元長野県などの支援を受け、海外遠征で経験を積んできた小林や、怪我から復活した須貝らを含め、日本勢が「表彰台の真ん中」に立つ日は、決して遠い夢ではない。
ミラノの冷涼な風の中、古野が刻んだ「4位」という数字は、次回の冬季五輪へ向けた日本スキークロス界の、希望のプロローグとなった。
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