G1馬ドゥラエレーデが大井へ電撃移籍!種牡馬入り撤回、異例の現役続行へ
ニュース要約: 2022年のホープフルS覇者ドゥラエレーデが、JRA登録抹消と種牡馬入りの発表から一転、大井競馬場へ移籍し現役を続行することが判明しました。芝・ダートの二刀流として活躍した同馬の異例の決断に競馬界が注目。晩成型の血統背景を武器に、地方競馬を舞台とした「第二の競走人生」でのG1級競走制覇に期待が寄せられています。
ホープフルS馬ドゥラエレーデが電撃復帰、大井で第二の競走人生へ
2022年ホープフルステークスを14番人気で制した芝G1馬ドゥラエレーデが、種牡馬入りから一転、地方競馬での現役続行という異例の道を選んだ。JRAが今年1月11日付で競走馬登録抹消を発表したばかりだったが、わずか数日後の1月8日、大井競馬場への電撃転厩が明らかになり、競馬界に驚きが広がっている。
芝とダートを駆けた「二刀流G1馬」の軌跡
ドゥラエレーデは父ドゥラメンテ、母マルケッサ(オルフェーヴル)という良血を背景に、2歳時の2022年12月にホープフルステークス(芝2000m・G1)で大穴を開けた。直線で伸び、強豪を次々と交わして逃げ切った姿は、今も多くのファンの記憶に残る。この勝利により「芝G1馬」の肩書きを早期に手にしたが、その後の芝路線では勝ち星を重ねることができず、陣営は徐々に活路をダートに見出していく。
キングカメハメハ系の父と、アルゼンチンでG1を3勝した名牝マルペンサを祖母に持つ母系の組み合わせは、パワーとタフネスに富む配合として知られる。サンデーサイレンス3×4のクロスも加わり、持続力と勝負根性に優れる一方、本格化が遅めという特徴も持つ。実際、古馬になってからのドゥラエレーデは、ダート重賞戦線で真価を発揮し始めた。
2024年フェブラリーステークス(東京ダ1600m・G1)では3着に好走。続く2025年エルムステークス(札幌ダ1700m・G3)でも2着と健闘し、「芝G1馬でありながらダートでも通用する」稀有な存在として再評価されていった。さらに同年、韓国のコリアカップ(ダ1800m・G3)に遠征して5着に入線するなど、国際舞台でも力を示した。
種牡馬入り発表から一転、現役続行の波紋
通算成績23戦2勝[2-3-4-14]。勝利数こそ多くないものの、芝G1制覇とダートG1・G3での複数回好走という実績は、「芝ダート兼用の中距離馬」としての評価を確立していた。それだけに、今年1月11日のJRAによる競走馬登録抹消・種牡馬入り発表は、「早すぎる引退」との声も一部にあったものの、競馬界では自然な流れとして受け止められていた。
ところが数日後、状況は急転する。1月8日、スポーツ報知などが「ドゥラエレーデが大井競馬場へ電撃転厩、現役続行」と報じたのだ。SNS上でも驚きの声が相次ぎ、「何が起こっているのか」「種牡馬から現役復帰は異例」といった困惑と期待の入り混じった反応が広がった。
JRAでの引退発表時点では、脚元の状態や今後の方針について詳細なコメントはほとんど出ていなかった。そのため、今回の転厩劇の背景には何があったのか、陣営の真意はどこにあるのか、多くの関係者が注目している。
「二刀流」血統が示す地方での可能性
ドゥラエレーデの血統背景を改めて見ると、地方競馬での活躍に期待が持てる要素が多い。父ドゥラメンテは中距離〜中長距離でスピードと持続力を兼ね備えた産駒を多数輩出しており、母系のスタミナとパワーが加わることで、タフな条件下でこそ本領を発揮するタイプといえる。
特に、大井競馬場の1800m〜2000mという中距離ダート路線は、ドゥラエレーデの適性に合致する。JRA時代にはフェブラリーステークス(1600m)でやや距離が短く感じさせる面もあったが、1800m前後の距離帯では持ち前の持続力を発揮してきた。また、冬場のタフな馬場や時計のかかるコンディションにも強いとされる血統構成は、大井の重馬場でも力を発揮する可能性を秘めている。
さらに、ドゥラエレーデはこれまで地方交流重賞や海外遠征でも経験を積んできた。コリアカップでの5着入線は、「異なる環境でも順応できる柔軟性」を証明するものだった。こうした経験値の高さは、地方競馬という新たなステージでも大きなアドバンテージとなるだろう。
ファンが描く「春の大目標」と陣営の沈黙
現時点で、陣営や主戦騎手からの「春の最大目標」に関する具体的コメントは出ていない。大井での所属厩舎や調整状況、復帰戦のタイミングなど、詳細はまだベールに包まれたままだ。
ただ、ファンの間では早くも「帝王賞」「かしわ記念」といった地方の主要JpnIレースや、さらには「2026年チャンピオンズカップ再挑戦」「2027年ドバイワールドカップ」といった国際舞台での再起を期待する声が上がっている。これらはあくまで希望的観測に過ぎないが、ドゥラエレーデのこれまでのキャリアと適性を考えれば、決して荒唐無稽な夢物語ではない。
陣営がなぜこのタイミングで種牡馬入りを撤回し、地方での現役続行を選択したのか。脚元に問題がなかったのか、それとも新たな目標が見えてきたのか。今後の公式発表や調教師・オーナーの談話に注目が集まる。
「成長力型」が迎える真価の時
ドゥラエレーデの血統は、典型的な「晩成・成長力型」だ。サンデーサイレンスのクロスと南米牝系のタフさは、2歳で完成するのではなく、古馬になってから真価を発揮するタイプを示唆している。実際、伯父のサトノダイヤモンドも、菊花賞・有馬記念といった長距離G1を古馬で制した成長力型の代表例だった。
5歳を迎えた2025年も、ドゥラエレーデはダート重賞で安定して上位争いを続けていた。決して衰えを見せていたわけではなく、むしろ「これから」の馬だったとも言える。それだけに、地方という新天地での挑戦は、彼にとって「第二の全盛期」を迎えるチャンスとなるかもしれない。
種牡馬としての資質に期待が寄せられていたドゥラエレーデだが、その前に「競走馬としてやり残したこと」があったのかもしれない。芝G1制覇の栄光を胸に、今度はダートで頂点を目指す——そんな新たな物語が、大井で始まろうとしている。
結び:異例の復帰劇が問いかけるもの
ドゥラエレーデの電撃復帰は、競馬界における「引退」と「現役続行」の境界線が、必ずしも明確ではないことを示している。種牡馬入りが一度発表されながら、再び競走馬として走る道を選ぶ——こうした事例は極めて稀だ。
今後、大井での初仕事となる調教や、厩舎関係者の談話が徐々に明らかになるだろう。ファンが期待する「春の大目標」が何になるのか、陣営がどのようなビジョンを描いているのか、その全貌が見えてくるのはこれからだ。
ホープフルステークスで見せた末脚と、ダート重賞で培った粘り強さ。二つの武器を持つドゥラエレーデが、大井の地でどんな戦いを見せてくれるのか。2026年、G1馬の新たな挑戦が始まる。