平岡アンディ、34年ぶりの快挙へ!ラスベガスでWBA世界スーパーライト級王座に挑戦
ニュース要約: ボクシングの平岡アンディが2月21日(日本時間22日)、ラスベガスでWBA世界スーパーライト級王者ラッセルに挑む。計量を一発パスした平岡は、かつての「気弱なボクシング少年」から24戦全勝の挑戦者へと成長。勝てば日本人として同階級34年ぶりの世界王座奪取という歴史的快挙となります。試合はNetflixで世界生配信されます。
【ラスベガス=時事、共同】 ボクシングのWBA世界スーパーライト級タイトルマッチ12回戦は、現地時間2月21日(日本時間22日)、米ネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われる。同級1位の平岡アンディ(29=大橋)が、王者ゲーリー・アントゥアン・ラッセル(29=米国)に挑む。20日に行われた前日計量では、平岡が139.5ポンド(約63.3キロ)、ラッセルがリミットの140ポンド(63.5キロ)で、ともに一回でパスした。
ボクシングの本場、ラスベガスの大舞台。日本人にとって長年の「厚い壁」とされてきた重量級に近いスーパーライト級で、34年ぶりの快挙を狙う挑戦がいよいよ幕を開ける。
「気弱な少年」から「無敗の挑戦者」へ
平岡アンディという名を聞いて、かつてお茶の間を賑わせた「ボクシング少年」を思い出すファンも少なくないだろう。平岡は小学生時代、人気バラエティー番組「さんまのSUPERからくりTV」に「気弱なボクシング少年」として出演。厳しい父ジャスティン・コジョ氏の指導に涙し、ボクシングを「嫌で仕方なかった」と語っていた少年が、24戦全勝(19KO)という圧倒的な戦績を引っ提げて、聖地ラスベガスのリングに立つ。
ガーナ系米国人の父と日本人の母を持つ平岡は、4歳から父の手ほどきでボクシングを始めた。中学・高校時代には陸上部でスタミナを練り、プロ入り後は名門・大橋ジムでその才能を完全に開花させた。サウスポーから繰り出される正確無比なジャブと、180センチの長身を活かした多彩なコンビネーションは、国内のみならず世界のプロモーターからも熱い視線を浴びている。
宿敵ラッセル、そして立ちはだかる「34年の壁」
対戦相手の王者ゲーリー・アントゥアン・ラッセルは、19戦18勝(17KO)1敗という驚異的なKO率を誇る強打者だ。唯一の敗戦は2024年に行われたWBC暫定王座決定戦でのスプリット判定負けのみ。スピードとスタミナ、そして上下への打ち分けに長けたラッセルを相手に、平岡がどう立ち回るかが勝負の分かれ目となる。
日本ボクシング界にとって、この一戦は歴史的な意味を持つ。スーパーライト級での日本人世界王座奪取となれば、1992年に敵地メキシコで初回TKO勝ちを収めた平仲明信以来、実に34年ぶりの快挙だ。井上尚弥を筆頭に軽量級で黄金時代を謳歌する日本勢にとって、スーパーライト級という世界の層が最も厚い階級の一つでの戴冠は、新たな時代の扉を開くことに他ならない。
トラブルを乗り越え、決戦の地へ
今回の渡米直前、平岡は就労ビザの発給遅れというアクシデントに見舞われた。しかし、計量を終えた平岡に悲壮感はない。会場を訪れたファンやメディアを前に、流暢な英語で「時差ぼけはない。素晴らしい戦いを約束する」と力強く宣言した。
大橋秀行会長は「アンディはこれまでどんな厳しい場面でも崩れることがなかった。ラスベガスのメインに近い舞台で、彼が持つ本来の輝きを見せてくれるはずだ」と教え子に全幅の信頼を寄せる。
試合は動画配信サービス「Netflix」を通じて世界に生配信される。かつてテレビ画面の中で涙を拭っていた少年が、世界最強を証明するために。平岡アンディの拳が、34年分の歴史を塗り替える瞬間に世界が注目している。
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